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20001028 強盗提燈

 江戸時代の時代劇に出てくる小道具$${^{*1}}$$で、泥棒や忍者などが前方だけを照らす仕組みの燈火具がある。釣り鐘型の金属板製で表面が黒く塗装がしてあり、中には自由に回転する蝋燭立てが入って、それを向けた方向だけに光が行くようになっている。昔の懐中電燈$${^{*2}}$$のような物である。

 これを何というのか判らなかった。ある日、事典で何か別のことを調べていたときにこの燈火具の挿し絵が目に入り、これを「強盗提燈(がんどうちょうちん)$${^{*3}}$$」と言う名前であることを知った。「龕燈提燈$${^{*4}}$$」とも書くらしい。忍び提灯とも言う。

 紙で出来た事典というのはこういう拾い物が出来る。電子データ化された事典ではなかなかこういう拾い物を拾うことが出来ないので不便と言えば不便である。その点、WWWは拾い物がし易い。ただし本のように紙をめくる速度に比べてインターネットは画面が出てくるのが遅すぎる。

 もっと速いインターネットが必要である。

*1 強盗 がんどう
*2 Maglite Shop By Size
*3 第20回「転倒傾斜センサ」の巻
*4 銘菓 関の戸 深川屋 陸奥大掾

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