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ザ・グレイテスト・ヒッツ/ラブ・サイケデリコ (‘01)

The Greatest Hits / Love Psychedelico (‘01)
基本的に流行り物の邦楽は聴かないが、発売と同時に仕事(トラック運転手)を早上がりして買いに行ったアルバムである。ちなみに「グレイテスト・ヒッツ」とはタイトルだけで、純粋なファーストアルバムである。

‘00年頃、トラックのFMから「洋楽のような邦楽」が流れてきた。しかもヘヴィーローテーションだったのか、頻繁にオンエアされるようになった。それが、ラブ・サイケデリコのファーストシングル「レディ・マドンナ〜憂鬱なるスパイダー」だった。次のシングル「ユア・ソング」も同様の洋楽のような邦楽で、いつの間にか、彼らの曲がかかるのを楽しみにするようになった。

そして3枚目のシングル「ラスト・スマイル」、これはもうシングル盤まで買いに行った。よくある「懐古趣味」の焼き直しではなく、リズムに打ち込みを使ったり、新しい手法を取り入れつつも、どこか懐かしい気持ちを思い出させる「不思議な感覚」があった。

ラブ・サイケデリコは大学の音楽サークルで知り合ったKUMI(ボーカル、ギター)とNAOKI(ギター)がメンバーの入れ替わりに苦戦しながらも、最終的にはデュオとして活動せざるを得なかったことがきっかけにして結成された。帰国子女であるKUMIの英語と日本語が混在した歌詞と、NAOKIの洋楽にインスパイアされたギターが独特の世界観を紡ぎ出していた。

ビクター 国内盤
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シングルカットされた3曲はもちろんのこと、他の収録曲も捨て曲なしの好盤、まさしく「グレイテスト・ヒッツ」である。

YouTubeで「レディ・マドンナ〜憂鬱なるスパイダー」をどうぞ。

セカンドシングル「ユア・ソング」はこちら。

個人的に一番驚きだった「ラスト・スマイル」。

‘20年のライブ映像。ベースはサンダーバード、硬派!

やるせないような、せつないような、ちょっと甘酸っぱい感じがいい。
洋楽ファンを唸らせた、数少ないアーティストであろう。

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