見出し画像

強い”越ヶ谷高校ボート部”を復活させるために

どうも。2021年度越ヶ谷高校ボート部部長の飯倉です。 今回引退するにあたって下の代に僕達が2年間で得たいろいろを残すためにこれを書き残してから引退しようと思います。各自、必要になったらその都度見に来て、後輩にも受け継がれていくと嬉しいです。誤字脱字あったらすみません🙇‍♂️

初めに

ボートという競技はぶっちゃけるとマイナースポーツです。そんなボートを選んだみんなには必ず理由があるはずです。
ちなみに僕は
「中学とは違う部活に入りたかったしみんなと同じスタートラインで始めたかった」って感じの理由です。

まあ理由なんて人それぞれだと思います。

でも

入ったからには勝ちたくね?



ハイキューのワンシーン。
結局部活とかスポーツとかゲームもそうだけどこれが真理だと思う。

ちなみにまだハイキュー読んだことないですごめんなさい絶対読みます

ボートは勝てたら本当に楽しいしモチベーションにもなるのでボート部に入った全員にその体験をしてほしいです!そのために僕たちが全力で今持っている知識を残したいと思います。

目指せ全国大会!

ここからはみんなが少しでも勝ちに近づけるように必須事項を書いていきます

其の一 用語を覚える

ボート用語はいち早く覚えましょう。横文字ばっかりで覚えにくいかも知れませんが、ちゃんと覚えたら他人の説明にも使えるし、先生の言葉の意図も汲み取りやすいです。

英単語帳読むよりこれ読め



脚蹴り(あしけり)
漕動作における脚の伸展動作。またはパドル。短いスパート。

ありがとう
各種動作の停止指示。



イージー
ブレードを水面に落として休息に移ること。その指示。

イージー・オール(easyoar)
漕ぎをやめ、フェザー状態で停止すること。

1×(いちかけ、いちぺけ)
種目を表す記号。シングルスカル(を表す略号)。



ウマ
艇をおく台。船台。



エイト
8人漕ぎの艇。記号は8+。ボートの中では最も速い。

エルゴメーター(インドアローワー)
漕動作近似型のトレーニングマシン。



オール
ボートを漕ぐ用具。



ガンネル(gunnel)
ボートの舷側。縁の部分。



キャッチ
オールのブレードを水に入れ、水をつかむこと。


クォドルプル
種目のひとつ。4人漕ぎのスカル艇。記号は4×(舵手なし)、4×+(舵手つき)。エイトの次に速い。

クラッチ(オアロック、ローロック)
オールの支点となる台座。

グリップ(ハンドル)
オールの握り部分。

クルー
漕手。漕艇1チーム。



KF(KnuckleFour)
ナックルフォア。

舷(げん)
ガンネル。船縁(ふなべり)。



コース
競漕を行うための水上の範囲。漕艇会場。

コース侵害
レーン侵害。自己レーンから逸脱、他レーンに侵入すること。

コックス(cox)
舵取り、舵手。ラダーの操作と漕手への指示をし、艇の動きを管制する。

コックスシート
舵手席。コックスのすわるポジション。

コンスタント
レースでの基本的速度。その速度を実現する漕状態。



さあ行こう(go)
漕ぎはじめや動作変更のときの号令のひとつ。

3

バウから3番目の操手



失格(しっかく)
以後のレースへの出漕の権利を失う措置。

シート
漕手が座る席のこと。前後にスライドする。

自由水域(じゆうすいいき)
レースコースに設定される決勝線(フィニッシュライン)の前方(および発艇線の後方や側方など)の余裕の水域。アンプルウォーターともいう。

主審(しゅしん)
レースの進行を監視し、レースの成立を宣言する。

出漕(しゅっそう)
レースに参加すること。

順風(じゅんぷう)
進行方向に一致した風。

順流(じゅんりゅう)
進行方向と一致した水流。

上体(じょうたい)
体幹の特に上の部分。腰部を含まない。

小艇(しょうてい)
1×ないし2人漕ぎ艇。またはエイト以外の全ての艇。

乗艇(じょうてい)
艇に乗ること。艇に乗って競漕のために練習すること。

尻逃げ(しりにげ)
ドライブ中、肩の後方移動よりシートの後方移動が早い不良状態。

シングルスカル(SS)
一人乗りの艇。全長約8メートル。重量は14キログラム以上。



スイープ
1本を両手でもって漕ぐタイプのオール。それを使う艇。

スウィング
上体の後傾動作。

スカル
一人で両手に1本ずつ持つ様式のオール。またそれを使う艇。

スクウェア
ブレードを垂直に立てること。

スタート
レースの開始。トップボールをそろえる。

ステッキボート(発艇台)
ボートを固定するためにいるウォーターマンを乗せた固定されたボート。

ストップロー
ブレードを水中でスクウェアにすること。艇を止めること。

ストラップ
ストレッチャーにとりつけられたベルト。

ストレッチャー
足を固定する部品。ストレッチャーボードとストレッチャーシューズで構成。

ストレッチャーシューズ
ストレッチャーのうち特に靴の部分。

ストレッチャーボード
ストレッチャーのうち特に台板の部分。

ストローク
オールによる一回一回の漕ぎ、または漕手のうちの整調を指す。

ストロークサイド(ストサイ)
整調の漕ぐ側。通常は左舷でポートサイドと訳す。
右手に持っている舷です。

ストロークペア(ストペア)
クオドの整調・3番ペア

スパート
コンスタント以上の艇速で漕ぐこと。

スライド
シートの前後の動き。



整調(せいちょう)
ストロークとも言う。最も艇尾よりの漕手。



操手(そうしゅ)
漕ぎ手、漕ぐ人。



舵手(だしゅ)
コックス。舵取り。かじ。

ダブルスカル
艇、種目のひとつ。2人漕ぎのスカル艇。記号は2×。全長約10メートルで重量は26キログラム以上。



(ちん)
ボートが沈没すること。




(てい)
競漕艇。ボート。

艇庫(ていこ)
艇を収容する倉庫。ボートハウス。

艇差(ていさ)
競漕中の2艇間の距離差。

艇首(ていしゅ)
艇の先端。バウ。舳。

艇身(ていしん)
艇差の表現単位。1艇身:先行艇艇尾と後続艇バウが同位置。

出沈
出艇時に沈すること。



トップスライド
シートが最もバウよりに来た時点。

ドロップイン
キャッチでブレードを鉛直下方に落とす動作。参考:ローイン。

ドロップハンズ
ドライブ終盤のハンドルの下降動作。ドロップダウン。



ナックル艇
船体の横断面が拳の形をし、頑丈で安定性を追求した形状となっている。初心者用に開発された。町民レガッタで使用される。

ナックルフォア
種目のひとつ。舵取り1人と4人漕ぎのナックル艇。町民レガッタで使用される。



(にかけ、にぺけ)
ダブルスカル。(2は漕手の数、×はスカルを意味する。)

2
艇首(バウ)から2番目の漕手。

2(にプラス)
種目を表す記号。舵手つきペア。(2は漕手数、+はコックスつきを意味する。)

2-(にマイナス)
種目を表す記号。舵手なしペア。(2は漕手数、-はコックスなしを意味する。)






ノーワーク
力をほとんど入れないで漕ぐ状態。


バウ
艇首に最も近い漕手。

バウサイド
バウの漕ぐ側。右舷を意味する場合はスターボードサイドと訳す。左手に持っているオールです。

バウペア
バウと2番の2漕手。

バウボール
バウ(へさき)に取り付けられた白色のボール。着順判定と安全のため。(トップボール)。

8(はちプラス)
種目を表す記号。エイトのこと。(8は漕手数、+はコックスつきを意味する。)

バックステイ
バックストップ付近とクラッチを結ぶリガーステイ。

バックロー
逆方向に漕ぎ、艇を後進させること。

発艇(はってい)
レーススタートのこと。

発艇員(はっていいん)
発艇の号令をかける審判。

発艇区域(はっていくいき)
スタートから100メートルまでの区間。

発艇線(はっていせん)
スタートライン。

発艇部署(はっていぶしょ)
スタート位置。

パドル
コンスタント。

腹切り(はらきり)
水にブレードを押され、腹部をハンドルで強く押される状態。

バランス
ローリングに対する均衡。ブレードで水面を押え艇を安定させること。

ハンズアウェイ(handsaway)
フィニッシュ後にハンドルを膝の前まで戻す動作。

ハンドル(グリップ)
オールの手で持つ部分。木製あるいはラバーで被覆したアルミニウム製。



ピッチ
1分間にオールを漕ぐ回数のこと。レート。



ファイナル
ドライブの後半3分の1。またはフィニッシュ直前。

フィニッシュ
ストロークの最後のことで、水を押し終わるところと、ブレードが水上に出た直後のことを言います。

ブイパコ
フォワードの際オールがブイに当たること。戸田でのレースでは負け筋である。

フェザー
ブレードを水平にすること。

フォア(four)
4人漕ぎ艇。

フォワード
漕手の後ろ(バウ)方向へブレードを動かすこと。フィニッシュから次のキャッチまでの動作。

ブレード
オールの水を押す部分。

ブレードワーク
ブレードの水に対する動き。








水があく
艇の艇尾と艇の艇首の差がすれすれの場合は、差は一艇身で、これを真横から見て先行する艇の艇尾と追漕する艇の艇首との間に水が見えるとき、「水があく」といい、一艇身以上の差があることを示すものです。

ミドルペア
フォアの2番・3番のペア。








ユニフォーミティ
統一性。



用意して(よういして)
漕ぎの開始準備を指示する用語。”○○いこう、さあいこう”に続く。

(よんかけ)
種目を表す記号。クォドルプル。(4は漕手数、×はスカルを意味する。)

4+(よんプラス)
種目を表す記号。舵手つきフォア。(4は漕手数、+はコックスつきの意味する。)

4-(よんマイナス)
種目を表す記号。舵手なしフォア。(4は漕手数、-はコックスなしを意味する。)



ライトパドル
パドルとノーワークの中間的な艇速の漕ぎ。

落水(らくすい)
漕手または舵手が水に落ちること。

ラダー
舵。艇の進行方向をコントロールする装置。

ラダーロープ
ラダーを操作するためのロープ。

ラン
ブレードが水を離れて、艇が慣性走行にある状態。



リガー
艇から張り出しオールを支える部品(アウトリガー)。

リカバリー
フィニッシュ後のボディの前傾動作。

力漕(りきそう)
全力漕。パドル。一生懸命漕ぐこと。

リギング
艇・オールの調整。

両舷(りょうげん)
漕手全員。





レート
1分間当りで漕ぐ回数。

レガッタ
ボート競技会、大会。競漕会。(『レガッタ大会』とは言わない)

レグドライブ
脚の伸展動作。脚蹴り。

レール
シートを前後に移動させるためのレール。

レーン
各艇が進むレースコース用水路。幅12.5メートルから15メートル。

レーン境界浮標(ふひょう)
ブイ。コースブイ。

レンジ
漕ぎ幅。

レーン侵害(しんがい)
他のレーンに侵入すること。

レーンナンバー
各レーンの番号。通常は判定所のある側が1レーン。



ロー
漕ぐこと。

ローアウト
最後にへとへとになるまで、全力で漕ぎきってゴールすること。

ローイン
キャッチでブレードを斜めに漕ぎ入れる動作。ドロップイン。

ローイング(rowing)
漕ぐこと。特にスイープオールを漕ぐこと。またはパドルのこと。

ローヤー
漕手。




其の二 リギングをマスターする


リギング

ボートには動かして調整できる部分があり、リギングとはそれらの部分や、オールのインボード・アウトボードなどを調整することである。リギングの目的としては、次の2点が挙げられる。
個々の漕手およびクルーの全体の漕ぎやすさ
ボートを効率良く推進させる
リギングはボートおよびオールの設計・製作の段階である程度なされてはいるが、必要な部分は可動式になっている。

リギングを考える上で、個々の漕手とクルー全体のバランスを考えることは大切で、足の長さが違う選手が同じストレッチャーの位置では漕げないし、座高の違う選手が同じ引きの高さでは具合が悪い。基本的にはオールの動きがそろうようにリギングを調整する。
(k-boat.co.jp 参照)

リギングはボートの基礎中の基礎。わからないなんて話にならない。

かなり辛口になったけど、本当です。実際、関東大会などの他県からたくさんクルーが集まる大会では試合前2時間弱ほどで自分達の乗る船が決まって、その瞬間から

リギング、陸上アップ、準備、出艇、水上アップ、スタート

を全てこなさないといけないので、リギングに何分もかけていられないのが現実です。
だからと言って適当に数値を合わせてしまうと、本番で、いつもは有り得ないけど何故かオールが水を擦っちゃうとかなんか脚がぶつかるしシートも下がりきらなくて気持ち悪い!とか違和感の原因に、それが負けの原因になってしまいます。

それくらい大事です。

ミド角のクローカー/コンセプトによる角度の変更は気にしなくて良い
必ず上からの順番でやること
ほんとに最初は理解するの難しいって思うけど何回も正しいやり方でやってれば覚えるから!リギングは甘えるな!!


其の三 漕ぎ方を覚える

ボート競技は“水に自由に浮かんだボート”を“漕手というエンジンのパワー”で“オールという道具”を介して、“間欠的な動作”をもって推進する。レースではフィニッシュラインをどこよりも早く通過したクルーが勝利者となる。以上のように実に単純で極めて意外性の少ない競技である。
出典:NPO法人 瀬田漕艇倶楽部

ボートにおいてたとえ、エルゴがいっぱい回ったり、体格が人よりも良かったり、いい船やオールを使っていたりしても
漕ぎ方の技術がないと全く船は進みません。

もちろん練習を繰り返していれば技術は付きますが、どのようなことを意識して漕げばいいかを知らないと毎日の乗艇が無駄になってしまいます。

実際僕は1年半ほどの間、自分の漕ぎを確立できずに中途半端に乗艇をこなしていました。

もっと最初から漕ぎ方を知ってたら上手くなれたのになあ、と今思うと後悔しかないです。

そこで僕たちが2年間で得た技術を後世に書き記しておきます。

ちなみにボートっていうのは人から貰うアドバイスもすごく大事だけど、それを鵜呑みにしすぎないこと、自分の漕ぎ方から外れすぎないことも忘れないでください


これを読んでるうちはまだ間に合うから!!!がんばれ!!!!

キャッチ

キャッチ catch
 ブレードblade
(オール先端の水をかく平たい部分)が水をつかむこと
出典:コトバンク

キャッチの時、腕は完全に伸ばし、オールは一枚入れ、上体は起こし、必ず前を見る

(執筆者:令和3年度越ヶ谷高校漕艇部艇庫係菊池)

1.水を掴もう

キャッチはその名の通り"水を掴む"動作です。
キャッチが上手に出来ないとボートは早く進んでくれません。ではキャッチを上手にするにはどんなことに注意すればいいのでしょうか。

それはズバリ、ブレードを水の中に入れる位置です

水に入れる際に足蹴りが先行して漕ぎ幅が短くなってしまうことを"キャッチが戻る"と言います。漕ぎ幅が短いと当然、船は進みません。自分が到達できる1番遠い位置までブレードを動かし"真下に落とす"そんなイメージで漕いでみてください。

2.水を押そう

慣れてきたら次のステップ、水に入れた瞬間に足蹴りを入れ、"水の重み"を感じる練習をしましょう。「力を分散させずに漕げてるな!!」って感じなら上出来です。水に入れてから10センチ漕ぐだけでもいいです。とにかく蹴り出しのタイミングと感覚をつかみましょう。

蹴り出しの際、COXが前後に揺れるくらい力が伝わっていれば上出来です^^*

イメージ

そして、だんだんキャッチをとる位置を伸ばして、漕いでるぞ!!って感覚を掴んでいきましょう!

みなさんはもうキャッチ練はやっていますか?キャッチ練ファイナル練などの技術練習は見た目こそ地味ですが、数あるメニューの中で最も重要なメニューのひとつです。1年生の頃から技術練だけでもしっかりやっておけば......と今でも後悔しています。
何事も基礎なしでは応用はできません。大会のない今のうちにしっかりと基礎を固めて起きましょう!!!

エルゴ値が本格的に影響してくるのはもっと先の話…


(執筆者:令和3年度越ヶ谷高校漕艇部無職吉田)

キャッチについて
キャッチは水中にブレードを入れる動作でボートの中で最も重要な動作の一つとなってます
ここでミスしたら船のバランスが悪くなって船が止まってしまう原因になります
ここで意識することは
肩と腕の力を抜く
ブレードの重さを感じる
これだけですが丁寧にやればやるほど船を止まらせずに漕ぐことができます。

参考資料

ブレードが空中にあったり、まだ完全に推進力を発揮していない時に激しく脚を蹴ったらどうなるかを考えてみてほしい。大きくボートは後退することになる。エントリーからキャッチでのブレードを水中に固定する作業の途中では推進力を生む状況までに水との関係が成立していない。この時に決して激しく蹴ってはいけない。コーチはバカのひとつ覚えか口癖のようにキャッチから脚を蹴れというのはヤメロ!!

ブレードが完全に固定されるまでは水流と周期しながらスムースに動きその後、固定を感じた瞬間に脚蹴りを爆発させるべきである。スイッチONの絶妙なタイミングが求められる。
NPO法人 瀬田漕艇倶楽部

キャッチ練参考動画

https://youtu.be/ZH9n0tjorm4


交代しました、飯倉です。
補足としてキャッチの時にガタンって全身でキャッチを取って、尻逃げしてる人をよく見ます。(特に女子が多いかな)
ほんとに文面だけじゃ伝えたいことも伝わらないんですけどいわゆる「上体を残す」イメージ。
もうこれは文章では無理だ!!!!顧問の先生とか上手い人に聞いてくれ!!!

ファイナル

ファイナルの姿勢。


(執筆者:令和3年度越ヶ谷高校漕艇部無職吉田)

ファイナル


キャッチと同じくボートの中で最も重要な動作の一つです
これをしっかりできればドライブで船が進んでいる状態から更に船を加速させることができます

ここで意識しなきゃいけないのは

・肘を真後ろに引いてくる
・引ききるまでブレードを返さない
・しっかり腹筋を使って体重を支えてあげる

これをしてハンザウェイからセットまでできれば船がどんどん伸びてきます!

代わりました、飯倉です。

ファイナルってイメージが大事だと思ってて、水を前に送ったらもうハンザウェイの位置にいる意味は全くないって思ってます。
わかりやすいイメージを探したんですけど、
ワンピースのルフィのJETバズーカみたいなイメージだと思います!たぶん。これから漕ぐ時に毎回バズーカ!って叫びながら漕ぎましょう。

撃ち終わった時点でルフィの腕はもう後ろに戻ってる
=ハンズ、セットを終えて既にフォワード中である。


戸田を中心にフィニッシュでガーンという大きな音をたてて漕いでいるクルーが我国には多く見られる。これはオールロックの調節が悪くてオールのピポット部との間に隙間が多すぎることと、ブレードの反転動作を高い空中位置で激しく行ったためオールがオールロックの中で踊ってブチ当たっている音である。現在の日本クルーの悪い流行現象の一つでもある。リズムをとることでも無いし、何の効果もない無駄な動作というより間違ったブレードワークの証拠ともいえる。マネてはいけない。ヤメロ、ヤメロ、止めてくれ..........。
NPO法人 瀬田漕艇倶楽部


スタート

(執筆:令和3年度越ヶ谷高校漕艇部艇庫係菊池)

スタートは、ボートはもちろん、陸上の短距離、水泳、ましてや受験勉強でもとても重要な要素のひとつです。スタートで良い流れを作ることは、その後の漕ぎの安定に繋げることができます。スタートをミスると立て直すのがかなり大変です。

スタートでは、どれだけ早くトップスピードにもっていけるかがポイントとなってきます。より良いスタートを実現させるために以下の2点を意識すると良いでしょう!

①初動からクルー全員の動きを合わせる

②動きが合ってきたらレートを上げる

慣れるまでは1本,3本から始め、クルー全体の動きを合わせることに専念し、ある程度合ってきたら少しずつレートをあげて、回数も7本,10本と増やして練習していくイメージです。

①ではクルー全体で漕ぎ幅(レンジ)を合わせることやシートの動きを合わせることが重要です。フルレンジ(自分の最大限のキャッチとファイナルをとったときの漕ぎ)を10割としたときに、スタート1本目は〇割、2本目は〇割、3本目は〇割...と、クルーで決めておくのがオススメです。

レートはインターハイまでには40を超えるのがベストですが、漕ぎが合わないのであれば、30後半でスタートするのも一つの手でしょう。

大会のスタートでは、
①まずスタートまで何分かがアナウンスされます。ex.five minutes...~ two minutes...
※1分前のときだけは言われないので気をつけましょう。
※2分前までには必ずしっかりロースーを着て準備しましょう。

②艇の方向を正すように指示があります。

③高校名がアナウンスされます。
※天候不良の場合、カットされる場合があるのでいつでも行けるように!

④「アテンション、GO」の「GO」のタイミングでスタートです。
※③でカットされた場合「オールクルーズ、アテンション、GO」と言われる。ここは大会によって異なる可能性があるので大会前に送られる要項を確認!!

スタートは勝敗を分ける最も重要な要素のひとつです!スタート練習の動画を撮ってもらいクルー試行錯誤を重ね、より良いスタートを完成させましょう!

スタート参考動画



其の四 コックスから強くなる

(執筆:令和3年度越ヶ谷高校漕艇部男子A艇コックス櫻井)

コックスは船の司令塔なんです!

コックスの仕事

・ラダー(舵)をきる
・レートを測る
・声出し
・船の周りの状況確認
・漕手のモチベーションを上げる

船は漕手がいないと進まないけど、コックスがいないとまっすぐ進むことはできない!
WIN・WINの関係!
強い船は強いコックスから!

試合について


・試合中は練習でもそうですが両サイドのブ
イの位置を把握し、まっすぐ進んでいるか
どうか確認します
・他の艇のコックスの位置でどのくらい進ん
でいるのか見て、「離れてるなぁ〜」と思
ったら、すぐ足蹴りなどの加速を入れまし
ょう
・コックスは戦略の要なので冷静に考え、レ
ース直前は集中しておくと良いですね。
・コックスがレース前に確認しておくことは
ナンバープレート、ピッチ計、デッドウェ
イト(これ一番大事、忘れると終わる)この
3種の神器は見ておきましょう

掛け声について



・両舷ノーワークよーい、よーいROW

・バーサイ強調、ストサイ強調

・両舷艇止め

・ストペアキャッチ練よーい、よーいROW
10センチ前行こう、さあ行こう
10センチ固めていこう、さあ行こう
ミドルまで行こう、さあ行こう
ファイナルまで行こう、さあ行こう
腕つけて行こう、さあ行こう

・バウペアファイナル練よーい、よーいROW
腕漕ぎいこう、さあ行こう
ボディ漕ぎ行こう、さあ行こう
ハーフスライド行こう、さあ行こう
フルスライド行こう、さあ行こう

・スタートよーい、アテンション、GO!

・足蹴り5本行こう、さあ行こう
(3本とかも良き)

・加速5本行こう、さあ行こう

・リラックスしていこう

・ミドルスパート行こう、さあ行こう

・スパート行こう、さあ行こう
などなど

自分が言いやすいように言って大丈夫です!
(僕はクルーで課題になってるところを指摘して欲しいと言われたので、練習やレースでも「肩の力抜いて〜」とか「まっすぐ重心意識して〜」などいろいろ言ってました)

コックスからは漕手を1番近くで見れる存在ですから、漕手志望の人でも見て学び、どんどん周りから吸収していけるといいですね!
コックス志望の人はこの人の掛け声いいなと思ったらマネしてみるとけっこう楽しいんですよ?良かったらやってみてください!


コックスに選ばれた人は是非このリンク先の動画を見てほしいです。
NTTのエイトが当時の日本記録を叩き出した時の映像です。コックスの声が全て入っていてとても参考になると思うので、ぜひ最後まで見てください。
操手もめっちゃモチベ上がります。見て。



其の五 メンタル面も強くなる

ボートはぶっちゃけ本当に辛いスポーツです。1000m長いし待ち時間も長い。辛い時間が長い。
そんな辛いスポーツをやってるならメンタル面も強くないといけません。

試合前のメンタル

僕は本当にこれだけだと思ってます。大会の前日とかずっと言ってきたし、スポーツ、受験、なんなら人生においてもこれに尽きると思います。

過度な緊張も過度なリラックスも自分の身を滅ぼすので、適度に緊張して多少楽しい状態を無理にでも作りましょう。頭で思ってたらそうなるから。

1000m、意外と早く終わる


これも毎回言ってるんですけどこの長ーーーい人生の中のたかが3分〜4分。ちょっとしたら漕ぎ終わって陸で船洗ってるし、気づいたらもう家帰ってスマホ見てるから。
辛くてもそこで人生おわりじゃないし、死ぬわけでもないんだし、ちょっとの間辛くても頑張ろう!っていうメンタルになれた人はきっといい結果が出せると思います。頑張ろう

試合中のメンタル


試合中の4分弱、あまり詳細には覚えてないだろうけど頭では色々なことを考えているはずです。
その中で、なるべく脳に割くエネルギーを減らしたい、ならどうするか。

何も考えない

結果的にこれもありかなって思ってます。
唯一考えるのはミスをした次の一本、ここだけは死ぬ気で修正しましょう。
他はもう何も考える必要無いと思います。
だって、考えても船別に進まないじゃん!
それならそのエネルギーをオールに使おうぜ!!
って感じです。

まとめ

あくまでもこれらは一意見として捉えてください!
メンタルは人それぞれなので自分によくあった気持ちでいるのが一番だと思います!


最後に

ボート部に入った以上誰にでも関東大会、全国大会に行くチャンスはあります。今ボートつまんない、なんで入ったかわかんないってなっちゃってる人、勝てれば本当に楽しいから。なら勝てるように頑張ろうよ。
どうか最後まで諦めずに、勝てるボートをしてほしいです。

越ヶ谷高校の伝統あるボート部を繋いでください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?