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0003 聖アンドレイ・タルコフスキー監督『惑星ソラリス』聖地巡礼

2021‎年‎7‎月‎29‎日(木)、‎8‎月‎12‎日(木)、9月22日(水)、2022年1月13日(木)に東京都千代田区・新宿区・港区で聖アンドレイ・タルコフスキー監督『惑星ソラリス』(Солярис)の聖地巡礼をしてきました。

聖アンドレイ・タルコフスキーは『僕の村は戦場だった』のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞で列聖。

原作は、スタニスワフ・レム(ポーランド)の小説『ソラリスの陽のもとに』(早川書房版刊)。

映画の舞台(聖地)は地球と惑星ソラリスの宇宙ステーション。前者はモスクワ郊外と東京都心、後者はモスクワのモスフィルムで撮影されています。

という訳で、映画本篇に登場した順に、
首都高速4号新宿線の赤坂トンネル(上り霞が関方面)~ニューオータニや赤坂東急。ここで一旦車内の映像が入って、引き続き千代田トンネル~トンネル内分岐を越えるところまで。


皆さんお気付きでしょうが、風景がだいぶん変わってますよね!撮影当時は防音壁も無かったりして眺めも良かったようです。首都高新宿線と並走するJR総武緩行線・中央線の電車も今は見ることが出来ませんね。

続いて首都高速都心環状線の一ノ橋ジャンクションで首都高速2号目黒線と合流後~飯倉ランプ~飯倉トンネルに入ります(但し谷町ジャンクションまでは辿り着かず)。


更に、首都高速4号新宿線の紀尾井町&赤坂見附から先の赤坂トンネル(下り外苑・代々木方面)に入って出るところまで。


ここで首都高速4号新宿線と国道246号線(青山通り)赤坂見附交差点の俯瞰昼景のインサートショットが挿入されます。実撮影は1960年3月に建設された2代目都道府県会館の屋上で行われた事は映画史的事実として間違いないでしょう。現在の建物は1999年3月に建て替えられた15階建ての3代目都道府県会館。

首都高速4号新宿線の千代田トンネルに入る前の本篇画像と聖地巡礼画像の都道府県会館ビルを比較すると2代目都道府県会館の屋上部分の高さが3代目都道府県会館の8~10階ぐらい。でもってなんと9階の西側にはなんと愛知県東京事務所が!
9f.jpg (600×600) (tkai.jp)
私は名古屋市民=愛知県民なので大使館に保護を求める在外邦人のように愛知県東京事務所に免許証を提示して写真を撮らせて下さいと懇願。県職員の方に快諾して頂いて念願の地に辿り着きました!タルコフスキーが50年以上前に眺めた風景が眼下に広がります。初公開タイムリーではないものの(←当たり前)『惑星ソラリス』初鑑賞から相当な年月を経ての、且つかなりのリサーチの賜物の聖地巡礼となりかなり感動…海外でもなくて日本のそれも東京で更に定期券区間(笑)なんだけどね…。なにはともあれ名古屋人で良かった。

そのあと、国道246号の青山通りの外堀通りとの赤坂見附交差点を跨ぐ立体交差(赤坂見附陸橋)。


更に今度は首都高速4号新宿線と国道246号線(青山通り)赤坂見附交差点の俯瞰夜景のインサートショットが挿入されます。愛知県東京事務所に何時まで事務所は空いているかを確認したところ17時半迄ということだったので、同日17時過ぎに再度訪問。『惑星ソラリス』未来都市まんまの素晴らしい夜景が眺望できたのですが、実際に撮影してみると二重ガラスに業務中の愛知県職員の方が写り込んでしまって残念でした。お仕事されている愛知県職員の皆さんに「電灯を消してもらえますか?」なんてお願いできませんですからね…聖地巡礼の限界を感じましたが、風景は目に焼き付けておきました。

因みに、今回はちゃんと聖地巡礼出来るかが?だったので、オリンピック・スタジアムの見学も兼ねて2021‎年‎6‎月‎18‎日(金)に外苑の入り口から入って霞が関出口まで事前下見をしてコース等の綿密な計画を立てました。映画本篇では左車線を走っていたりするのですが、こちらのレーンは混んでいて走り辛そうでしたが、オリンピック大会時の2021年7月19日〜8月9日の昼間(6時〜22時)料金を1000円上乗せというビッグチャンスに巡り逢う事となり、7月29日(木)に決行!見事にガラガラでした。第2回巡礼は‎首都高値上期間では無い8‎月‎12‎日(木)となりましたが、お盆休み期間に入っていてこちらもガラガラ。お蔭様でかなりラッキーな巡礼が出来ました。
海外での聖地巡礼は殆どぶっつけ本番なので、行ってみたら映画に出てきた建物が修復中だったり、壊されていたりという事が間々あるのですが、流石に国内は地の利がある分、交通量とかの予測も可能で聖地巡礼の準備をし易いですね!

これで、『惑星ソラリス』の聖地巡礼 в Токиоはおしまいです。執筆時点でロシアによるウクライナ侵略(←日本政府の見解)=特別軍事作戦(пециальная военная операция、special military operation←ロシア政府の見解=あくまで自国領の失地回復を実践しているという見方による)継続中ですが、落ち着いたらモスクワ郊外パートとセット撮影のモスフィルムも聖地巡礼して補足をするつもりです。乞うご期待。

©2021 2022 プッチー・ミンミン
©1972 MOSFILM

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