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出会ってしまった、真田明彦に【ペルソナ3レポ】

最近、ようやく2月の頭から始めたペルソナ3をクリアした。今回の記事はその備忘録である。

※めちゃくちゃネタバレあります


私はペルソナシリーズとは縁遠い人生を送ってきた。ずっとPS系ハードを所持していなかった為、どうしても手が出せなかった。私が所持しているペルソナの知識と言えば、挿入歌がオシャレなこと、アトラスの社員は平将門の首塚にいつもお参りしていること、アニメのペルソナ4の生放送で全裸になろうとした関智一さんを浪川大輔さんが必死に止めようとしていたことぐらいであった。

突然だが、私はカリギュラ2というゲームが大好きだ。好きすぎて、自分がやるわけでもなくソフトを複数個購入し、他人に布教した。カリギュラ2のとあるキャラクターが好きすぎて彼をイメージしたフレグランスを個人的に作成した。それぐらい好きな作品である。
そんなカリギュラ2を私より先にプレイしていたフォロワーから、「カリギュラ好きな人はペルソナ3やった方がいい」と言われ、興味を持った。そんな中、年明けにSwitchでペルソナ3、4、5の移植版が発売された。確かセールがやっていて、2,000円もしなかったはずだ。名作と名高く、多くのファンを持つペルソナシリーズに触れるはじめの一歩を、私はペルソナ3から踏み出すことにした。

私はアクション系のゲームが苦手だ。最近のオープンワールドのゲームは移動しつつ敵を狙い攻撃し…などといったシームレスでリアルなアクションが人気だが、私は反射神経が著しく鈍いためにそういったゲームを不得手としている。だからこそこういうコマンド系のバトルで進められるRPGというだけで、ペルソナ3はプレイまでのハードルがそこまで高くなかった。
ペルソナ3では、己の内面を象徴する『ペルソナ』という力を使って敵であるシャドウを倒していくのだが、ペルソナ3の主人公は本来1人につき1つしか所持できないペルソナを複数所持できるという特別な力を持っているため、相手の弱点に合わせてペルソナを切り替えて戦うことができるのだ。

私「なるほど、ポケモンみたいなもんか!!」

馴染み深いシリーズとの親和性を見出すことができて、なんとかバトルも乗り越えられそうだと希望が持てた。

ペルソナ3は基本男主人公版がベースのストーリーらしいのだが、今回移植版が出たポータブル版では女性の主人公を選ぶこともできる。そういうところもなんかカリギュラっぽいな……(こっちのほうが全然先なんだが???)
「オリジナルのストーリーの雰囲気を楽しみたい方へ」と言われたので、1周目は男主人公でプレイすることにした。

そして、ペルソナ3を始めて数分。
出会ってしまった。
沼に引き摺り込まれてしまった。

真田明彦に。

主人公と同じ寮に暮らしている1つ上の先輩。ボクシング部主将で16戦無敗のチャンピオン。ゲーム序盤で怪我をしてしまうのだが、アバラをやっているというのにしょっちゅう戦いたがるバトルジャンキー。cv緑川光。

好きだ。

私は、いや「俺」はこの世界で真田明彦とズブズブになることを決めた。

ここが沼だよ、真田明彦

先述の通り明彦はストーリーの序盤で怪我を負ってしまうため、プレイアブルキャラの中では少し遅れて仲間になる。
明彦が加入してからというもの、私はタルタロス攻略の際に毎回明彦を連れ回した。
明彦だけ他の仲間に比べると頭ひとつ飛び抜けてレベルが高いという状況が、ストーリークリア直前まで続くことになった。
主人公が加入する前からシャドウと戦っていただけあり非常に頼り甲斐のある先輩、真田明彦。彼とのワクワクドキドキの高校生活はまさに眩く煌めく日々だった。

屋久島バカンス

女性陣の華やかな水着姿に胸が高鳴る一方で、真田明彦の水着グラが明らかになると私の心臓は跳ね上がった。

何でブーメランタイプなんですか?

立ち絵だとわかりにくいが、下は青のブーメラン水着である

ブーメランが青で上に白Tシャツを着ているせいで遠目から見たら完全に体操着とブルマじゃないか。
何だそれは。
ちなみにこの水着姿、タルタロス攻略中に装備として着用することができる。
なお、お値段は30万円。

ブーメラン水着より防御力低い防具の存在価値って、なに?

夏休み
夏休みは映画に行ったり、蒸し暑い8月の夜を2人(と1匹)で散歩したりした。ところで明彦の夏の私服が制服の赤ベストの次に好きだって話がしたいのだが、そんな余裕はないし誰も得しないので今回は割愛させて頂く。

明彦、何観る?クリード?
最後の夏休み、いい響きだな……



修学旅行


主人公が通う月光館学園は2、3年生合同で京都に修学旅行なんだとか。この時期の高校3年生を修学旅行に連れて行くのはなかなか酷じゃないか?とは思うが、まあきっとこの学校の高3は受験勉強を余裕を持って普段からコツコツやってるタイプが多いんだろう。
そんな細かいことを気にしている場合ではない。明彦の浴衣姿の立ち絵をスクショしなくてはならないんだ、私は。

修学旅行、サイコ~~~~!!!!!

明彦は男主人公と絡む時、主人公の力をちゃんと認めて頼りにしてくれているんだなという感じが伝わってくるのが嬉しい。こちらとしても、大好きな先輩に頼りにされて高鳴る胸の鼓動を抑えきれない。
ああ、もっと仲良くなれたらいいのに……

真田明彦と精神の双子


真田明彦の初期ペルソナは「ポリデュークス」。元ネタはギリシア神話に登場するディオスクロイと呼ばれる双子の英雄の片割れである。もう1人の双子の名前は「カストール」だ。プレイ済みの方ならお分かりかと思うが、このカストールもとある人物のペルソナの名前として使われている。

そう、荒垣真次郎だ。

Oh, 冬月サンcvカズヤナカイのぶっきらぼうそうな大柄な男watch


明彦にとって荒垣は同じ施設で育ち共に生きてきた、兄弟も同然の関係だ。特別課外活動部の初期メンバーとして、美鶴を交え共に戦ってきた。
そんな中、荒垣はストーリーの途中で命を落とすことになる。
魂の双子の片割れを亡くした真田明彦が、誰もいなくなった講堂で荒垣の遺影の前で涙するシーンは非常に印象的だった。
荒垣の死がきっかけで明彦のペルソナは「ポリデュークス」から「カエサル」へと変化する。魂の双子の死を乗り越え、それを糧に彼の精神が成長したという変化の現れなのだろうか。それにしても、ずっと幼少期から一緒に過ごしてきた荒垣を失っても変に拗らせたりズルズル引きずらなかったのは、明彦自身の持つ心の強さがそうさせているのではないかと思う。実際、特別課外活動部の中で一番早く後期ペルソナを覚醒させているのは明彦である。落ち込んでいる暇があるなら前を向く、それをしっかり実行できる男、真田明彦。彼の心の強さを見て、より一層真田明彦というキャラクターに私は惹かれていった。

最後の戦い


必ずやってくる「終末」を知り、一同は絶望する。
しかして、その終わりを乗り越えた先の未来のため、決して希望を捨てずに我々特別課外活動部は立ち向かう。
ラスボス戦も明彦がデバフを撒きまくってくれたおかげでなんとかなった。デバフ係の明彦とバフ係のアイギスには功労賞を贈りたい。
最後の敵、もはや「死」そのものである存在と対峙したとき、これまでに築いた絆の力が「終末」に立ち向かう主人公に力を与える。ランクをマックスにできたコミュの登場人物たちが登場して力を与えてくれる演出は非常にアツいものがあった。宮本…!友近…!ありがとな…!!
もちろん、特別課外活動部のみんなも主人公を応援してくれる。
明彦が「どんな時でもアイツと俺達はひとつだ!」と言ってくれる。その言葉だけでめちゃくちゃに頑張れた。ゲームの中の俺君もきっとそうだったと思う。

そして最後の敵を乗り越え、エンディングを迎えるのだが……


薄々わかっていたっていうかもう6月ぐらいから確信に近かったけど、最後に痛いほど実感してしまった。






男主人公だと明彦のコミュ無い(仲良くなれない)んだな……



失くしても、取り戻す
君を I’ve never leave you


俺たちの物語は、ここからだ……!

2周目ハム子編に続く(多分)


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