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はじめての不動産取引:デベロッパーとは、建設会社・不動産仲介会社との違いとはをわかりやすく解説してみた。

引っ越しをはじめると不動産情報に目を通す時に色々専門用語が飛び込んできます。それをひとつひとつわかりやすく解説するコーナーです。

今回は「デベロッパー」「建設会社」「不動産仲介業者」の違いなどを説明します。不動産情報記事だと、三者が「もう知ってるよね?」といわんばかりの解説なしで進んでいく記事がほとんどなので、初めて読む人は「わかったような??わからないような・・・??」という感じかもしれません。

このような「わかったつもり」だと不動産取引で、うまく営業マンの言うことをいい方向に捉えてしまいがちになり、実はあんまり美味しい取引ではなかった(もっと自分にとってベストな部屋や契約条件があった)などでてくることがあるので、なんとなくわかるような?という方はぜひ押さえておいたほうがお得だと思われます!

まず、不動産を作って売ること一連を「不動産開発」と言いますが、それをどのように行われているかをざっくりと図にしました。

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これで鋭い方は、デベロッパーと建設会社と不動産仲介の違いがわかったかと思います。ではひとつひとつ解説していきます。

①土地取得

まず、作るのには土地がいります。その土地を購入するのはデベロッパーです。まずデベロッパーは、得意な企画(アウトレットを作る 例:「三井アウトレットモール」)やブランド(自社マンションのブランドを各駅最寄りに建てたい 例「ブリリアシリーズ」(東京建物)「パークハウスシリーズ」(三菱))など、用途によって建設に適した土地だと判断したら、まとまった土地を得るために、建設したい場所の土地の所有権を持っている人や法人(会社)と交渉して買っていきます。一般的に広い土地のほうが色々なものが作れますので、大きな企画になるほど広い土地が必要になります。(このあたりは建ぺい率・容積率と言う言葉をしらべるとより深く知ることができます。)

②建設

土地を取得したらさっそく建設しますが、デベロッパーが直接建設しません。建設するのは建設会社という別会社です。デベロッパーは取得した土地にどんなものを建てるか企画して、その建設に関しては、建設技術を持った別の会社に依頼するのです。わかりやすく言うと、アパートの大家さんが、ほとんどの場合自分のアパートを自分でつくらず、大工さん(建設会社)に例えば「こういう学生向けアパートを建ててほしい」と頼むのと同じ理屈です。

③完成・販売

マンションが完成したら、部屋の入居者を探します。そこで登場するのが不動産仲介会社です。これは例外も色々あるのですが、それはおいおい押さえていくようにすれば理解しやすくなってきます。デベロッパー自身が販売したり、デベロッパーの関連会社の場合です(例えば三菱地所はデベロッパーですが、その関連会社に仲介を担う三菱リアルエステートサービスがあります。)仲介会社の数で多くを占めるのは、駅前や街中にある不動産仲介をメインとする会社です。ここで、マンションへの内見(ないけん と読みます。中を見にいくことです。)を経て、入居契約をおこないます。不動産仲介会社は、入居契約が決まるたびに、マンション所有者と、入居契約者から仲介手数料をもらうことで稼ぎます。

以上です。とりあえずざっくりと不動産業界の企業形態を理解できたら、物件の募集資料も把握できる場所が増えてくると思いますので、自分のニーズがどんな物件・部屋にあるのか推測できる箇所が増えてきてより楽しく、よりベストなお部屋が見つかるかと思います!

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