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第47期棋聖戦クラファンに参加した話

囲碁の棋聖戦です。

以前に、読売新聞様主催のクラウドファンディング型・棋聖戦のプレミアム観戦企画がありました。
参加者は棋聖戦が行われる対局会場に宿泊し、前夜祭に参加したり実際の対局室を見学したり、指導碁を受けたりすることができるプランでした。
詳細は以下のリンクをご覧ください。

どうしてこのブログを書くのかというと、私自身が囲碁関連イベントに行く際は、「このイベントはどういうことができて、どういう人が集まりやすいのか」といったことを調べる習慣があり、それなら自分も将来の囲碁ファンのために残すことが親切かなと思ったからです。
だから、率直に当時のことを書いておこうと思います。
最後の方に少し主張が強い文を置いているため、その部分だけ有料にしています。


簡単にまとめると

・タイトルホルダーと挑戦者と会話したいのが目的なら(そんな人いないと思うけど)、まず無理だからやめた方がいい
・参加者の棋力は有段者多めだった
・結構囲碁漬けになる
・とはいえ囲碁を打たなくても許される雰囲気
・食事時間以外は自由に観光できる
・同行プロ棋士たちの何気ない普段の姿を見たり話を聞いたりすることができて新鮮な気持ちを味わえた
・ポスターがお土産につくけど、特に梱包材はなかった。跡をつけたくないなら製図入れが必須
・写真撮影は自前のスマホ
・要望や質問は親身に聞いてもらえた
・値段相応かはその人の楽しみ方によると思う
・変な人はいなかった
・蛇足:読売新聞のクラファンシステムは決済が一瞬なので、キャンセルするかどうかといった躊躇いは起こさせてもらえない

参加前の不安要素

私自身は2021年12月から本格的に囲碁を打ち始めて、当時は3級〜1級ぐらいでした。(なお自覚していた級位は5~6級でした)
そして参加するかどうか直前までだいぶ迷っていました。今となれば、「行ってよかったな」とは思っています。

不安要素について
まず、”初心者+級位者向け”と記されてはいるものの、「実際にどうなのだろう」と考えていました。言ってしまえば、私が参加しても楽しめるかどうかが不安でした。
当時の気持ちを深掘りすると、囲碁界の特性と自分の経験に基づいていると感じています。

<ちょっと長い蛇足>
一般的に囲碁は年配のファンが多く、有段者が多い競技です。初心者や級位者は少なく、その中で継続している人も少ないと言っても過言ではありません。
そのため私は、こういったプロ棋戦のイベントは、有段者かつ年配の参加者が多いだろうと予想しました。さらに平日開催ということもあり、自分と同じ年代の参加者は少ないだろうということが容易に考えられました。

また自分の経験から、『20~30代の囲碁会』・『初心者・級位者歓迎!』と宣伝されている場所に行っても、実際には40代以上の有段者が参加しており、かなりひどい目に遭ってきました。
(競技ですから勝敗を決するのは致し方ないです。しかし言うなれば大学生が小学生の大会に出てくるような感じですので、違和感は少々覚えます。)

指導碁だと(自分がコスミやノゾキすら知らない段階に受けたのも悪かったんですけど)、3~5kを払ってプロにボコボコにされて、「君はまだまだだから、この定石を覚えなさい(それよりはむしろ悪手を教えて欲しかった)」といった洗礼を受けたことがあり、もう懲り懲りだという気持ちを持っていました。

他にも思うところがあり、行く気はあまり無かったんですけど(詳細は後に述べます)、結局行くことにしました。

参加表明から現地に行くまで

私が申し込んだのは締め切り40秒前だったこともあり、参加者への一律案内メールは受け取っておらず、読売新聞の担当者の方と直接メールやりとりしました。
確か禁煙喫煙の部屋ならどちらがいいですかとか、勝負メシは一力棋聖と虎丸名人ならどちらがいいですかとか、棋力の確認といったやりとりをしました。
それ以外だと、主催側にいらっしゃる横浜囲碁サロンの藤森さんとTwitter(現X)でやりとりできたのは助かりました。

例えば(締め切り間際で申し込んで詳細をよく読んでいなかった自分のミスですが)、申し込んだ後に”二日目・現地解散”という表記に戸惑い、「二日目の対局終了時刻次第では、バスもなく箱根の山奥に放り出されるのか」と青い顔をしながらツイートしたところ、藤森さんから即座に「遅くなったら最寄りの駅まで送迎がありますよ!」と教えていただけて本当に助かりました。(人によっては翌日も同ホテルに宿泊予約を取り付けたそうですが)
ギリギリに申し込んでも親身に対応してもらえたことは、周りに恵まれました。感謝です。

そういったわけで、お住まいと対局場の場所によっては結構な移動になる人もいると思います。そのあたりをきちんと調べてから申し込んだ方がいいと思います(自省)

ちなみに私は東京在住なので、第二局対局場だった箱根の花月園さんまでは、新宿から高速バスで行きました。片道2,000円ほどだったと思います。

次に、前夜祭に参加するからにはそれなりの服を用意しないとダメだよねと考え、その支度(というか更なる出費?)も大変だった記憶があります。
(他の参加者も前夜祭のドレスコードに悩んでいた人がそれなりにいてホッとしました。基本的にジャケットスーツやワンピースでいいと思います)

現地到着

実はこの棋聖戦第2局前日(2023/1/19)に、仕事関係でよろしくない連絡が来ており、頭の中はずっと真っ白でした。もしこの文を読んでいる人で、当時の参加者がいましたら、その節は挙動不審で申し訳なかったという気持ちでいっぱいです。ごめんなさい。

花月園

なんやかんやで花月園に到着してルームキーを預かったあと、夕方の説明と前夜祭まで各自自由時間でした。(ホテルはほぼ棋聖戦クラファン関係者で貸切だった気がします。他の客を見ていないだけかも?)
私が到着したとき(15時ぐらい)には、すでに花月園名物の源泉に入っていた人もいました。
私は割り当てられた部屋で自前PCをwi-fiに繋いで、仕事関係のニュースを見たり友人らと連絡をとっていた記憶があります。

ペアで参加できるプランも用意されていた都合か、一人で泊まるわりに広い部屋を割り当てられました

それから17時ぐらいに読売新聞の担当者の方も交えて、ロビーで参加者全員顔合わせをしました。確か男性:女性で6:4だったかも? 
意外と女性がいるなと思いました。そして危惧してた通り、8割は有段者でした。あと同世代(平成生まれ)っぽい人はいませんでした。

そのあと全員で対局場を見学しました。

日本棋院の幽玄の間と近しい雰囲気を感じました。

前夜祭・写真撮影

なんとなくですけど、勝負メシで一力棋聖を選んだ参加者、虎丸名人を選んだ参加者とでテーブルが分かれていた気がします。
まあ囲碁将棋によくある前夜祭という進行でした。

お誕生日席の位置は一力棋聖が着席されました

私の席は対面に鈴川夏海先生、それに鶴山先生の隣だったのでびっくりしました。NHK囲碁フォーカスの先生にお酒を注ぐという貴重な経験は、もう後にも先にもないんじゃないでしょうか。

にこやかな鶴山先生。よく見ると山城先生も映っている!

前夜祭では一力棋聖と虎丸名人のそれぞれの決意表明、花月園のオーナー、箱根の議員さん(だったかな!?)からのお話を聞けました。

一力棋聖の挨拶
虎丸名人の挨拶

確か一力棋聖と虎丸名人は食事をせず挨拶だけで退場し、それに参加者もついていき、食堂を出たところにあるスペースで記念撮影をしました。
そのときだけ棋聖と名人にちょっと話しかけることができて、確か「頑張ってください、応援してます」といったことを言った記憶があります。
虎丸先生はすごくにこにこしていて、一方の一力先生は滅茶苦茶表情が硬くて「あ、これ第二局は一力棋聖が負けるだろうな」と失礼ながらも思いました(実際その通りになる)

ちなみに私は写真を撮られるのが大嫌いなので、正直一力棋聖と虎丸名人二人のツーショットだけ撮らせてくれないかな、とか思ったりしなくもなかったです。

棋聖と名人に挟まれる形で全員撮影しました

記念撮影が終わると参加者全員また食堂に戻って、食事が始まりました。
印象的だったのは、花月園のオーナーの話です。オーナー自身が囲碁好きで、今回イベントで用意した参加者用の碁盤も新品のカヤであること。それと「この花月園で勝つ方がタイトルを獲れないといういわくがついてしまっているので、今回こそそのジンクスを破って欲しい」といったお話が印象的でした。(ちなみにこのジンクスは2023年の囲碁名人戦で破られました。めでたい)

あとごはんもすごくおいしかったです! というか、全体的に美しいお食事だと感動しっぱなしでした。

美味しかったという感想しかない
個人的には最後に出たスイーツが印象的でした。
卯年でウサギの形の大福と碁石を模したチョコがよかったです。

前夜祭が終わった後は解散となり、大衆浴場や個別風呂に入った人が多かったです。
自分も個別風呂に入りたいと思い遅くに向かったものの、すでに全部塞がっており仕方なくポケーとベンチで待っていたところ、山城先生がいらして「あっ!まだ空いてない!?じゃあ戻るわ!」と豪快に帰って行った姿が記憶によく残っています。
あとは大衆浴場にも行ったところ、鈴川先生もいて一緒にお風呂しました。

プロ棋士とお風呂に入れるなんて新鮮だな……と風呂に浸かりながらしみじみ思いました。

しかしタイトル戦が始まる前というのに、旅行もできている上にしかも身近にプロ棋士がいるという状態は非日常感が強く、すごく新鮮でした。
こういう企画の醍醐味だなと思います。
(なお男性参加者曰く、一力棋聖も虎丸名人も大衆浴場にはさすがに現れなかったと言っていました。二人ともおそらく部屋に籠もられていて(棋聖と名人が泊まる部屋のフロアは原則立ち入り禁止でした)、誰もすれ違っていないんじゃないかな)

1日目

同じ参加者の男性が宿まで車で来ていたので、「コンビニ(3km先)に何か軽食を買いに行こうと思うんですけど、一緒に乗ります?」と誘ってもらい、お言葉に甘えて乗ろうとしたんですが、道路だったか車だったか、どちらか凍結していて朝に出発するのは無理ですねという話になり、解散しました。
ちなみにそのとき宿の外で、読売新聞の人がドローンを飛ばしていました。記事に使う用だそうです。そういった取材裏側も見られたのはおもしろかったです。

富士山が見える花月園
「ドローンを操縦するのには免許がいるんですよ。まあ陸技を持っていたら簡単ですよ」ということを教えてもらって、へーとか思いました。

朝ごはんはビュッフェでした。

和洋中あるあるセット
写真を見ていたらお腹がすいてくる

そういえば解説役の伊田先生が先に食堂にいらしていて、牛乳を飲んでいました。なんで覚えているかって、「伊田先生、牛乳を飲むんだなあ」というそのまますぎる感想を持ったからです。結局このイベント中に伊田先生とは一度もお話をしてもいないのに、なんでそんなことを覚えているか自分でも不思議です。

対局開始〜午前対局中

朝食の後は大広間に集まり、対局開始をみんなで待ちました。スクリーンにyouTubeと同じ映像が映し出されていました。せっかくだし花月園に参加した人限定のカメラ視点があればいいのになとか思った気がします(まあリソースは少ないだろうし贅沢を言ってはいけない)
それから横浜囲碁サロンの藤森さんと木部先生が、大盤解説を進めたり指導碁をしたり、参加者同士で打つ流れが始まりました。

横浜囲碁サロンの藤森さんと木部先生

前段で書いた「有段者ばかり」という不安はドンピシャでしたが、そのおかげで大盤解説のときに「この局面は一力棋聖が有利かな」と喋ったり、次の一手を当てたり、ああでもないこうでもないとその場で有段者の人の考えが聞けておもしろかったです。
普段youTubeや大盤解説会で、近くの人と観て「これはいい手だ……」といったやりとりをすることはまずないですし、少人数だからこそ実現できたアットホーム感だと思います。

指導碁を受けるのも乗り気ではなかったんですが、まあせっかく来たんだし受けるかという気持ちになって「勝たせてくれなきゃ囲碁やめますんで。あとボコ殴りしたら怒ります」と伝えたところ、いい形の碁にしてくれました。
あと中部本部の武田先生もいらしてくれて、親身に見ていただきました。棋力判定で「1~3級はあると思うよ」と言われて嬉しかったです。
他にも、普段打っている近所の爺さんとは当時5子で打っていたので「5子で形になるように」といった(めんどくさい)オーダーも快く受けてくれました。
あとは参加者の女性有段者とも打ち、その際にヨセの手順も教わることができてとても勉強になりました。
このイベントのおかげで指導碁アレルギーや有段者と打つアレルギーは薄れたと思います。

私と同じく級位者(というか全然打たない人)もいたんですけど、その人は打ってませんでした。「私は打ちたくない」と言えば無理して打たなくてよいという雰囲気でしたし、参加者の意思が尊重されていたと思います。

対局場の見学

お昼休憩で対局者が去った後、対局場を見学しました。
対局場によって雰囲気は異なるんでしょうが、「プロ棋士はこういうところで囲碁を打つんだな」と感動を覚えました。まあそれを言ったら、「いま同じホテルに棋聖と名人がいるんだな」という感覚は花月園にいる間ずっと持てていましたが。
盤面の石は結構撮りにくく、このときスマホしかカメラを持っていなかったのが残念でした。

1日目昼休憩時

1日目・勝負メシ

出発直前、勝負メシについてはずいぶん迷いました。(その節は読売新聞のIさんありがとうございました!)
当時の一力棋聖はヘルシーなメニューを選ぶことが多く、一方で虎丸名人は甘党で、高カロリースイーツを選ぶことが多い先生という認識でした。
となると、虎丸名人の方が私好みのスイーツをたくさん食べられるのではないかと思い、真剣に悩んだ記憶があります(どうでもええがな)

結局、一力棋聖と同じメニューを選びました。1日目は海鮮でした。

お刺身が甘くて美味しかったです

ごはんどきは参加者が一堂に同じテーブルに揃い、そのときは全員でゆっくり喋れて楽しかったです。いつ頃から囲碁を始めたんですかとか一力棋聖と虎丸名人だとどちらのファンなんですかとか、あと一番盛り上がった話題は「最近の囲碁中継のチャット欄、民度低いですよね」でした。

あと1日目のスイーツは一力棋聖はパウンドケーキ、虎丸名人はロールケーキでした。(写真をたくさん貼るとお腹が空くのでそろそろ自重しておきます。)
ぺろっと食べてしまったので特に覚えてないんですけど美味しかったと思います。

余談:さんぽ

仕事のことがかなり気がかりだったので、主に大盤解説の時間帯は宿周辺を自由に歩いていました。(大盤解説のときに伊田先生とか鶴山先生とかが広間にいらしてくださったそうですが、そういったわけで自分はそんなにいませんでした)
イベントに行くとなるとがっつりスケジュールを組まれて嫌だなという人もいると思いますけど、体感としてはそんなことはなかったです。事前に誰かに「ちょっと散歩行ってきますー」と言っておけばふらふら散歩したぐらいには自由度が高かったです。

初めて見る芦ノ湖は絶景で気分がちょっと救われました。

あとは棋聖戦第46期の写真撮影で見た位置を発見できて楽しかったです。「ここが当時井山棋聖と一力先生が立った場所か」と感慨深くなりました。

伊田先生と鶴山先生

戻ってきたら封じ手も終わる頃で、広間は解散になりました。

余談:さんぽ2

朝にコンビニに誘ってくれた他参加者が、夜に再トライするということで同乗させてもらいました。このイベントで辛いところは三日目の晩御飯の確保問題です。
「2日目の対局がいつ終わるかわからない上に明日は晩ごはんがないし、帰宅前に何か買って食べておかないと体が持たない気がする」ということです。(宿には軽食は売っていたんですけど、さすがにパンとかおにぎりはなかったです。)
まあそのへんは宿の立地事情や対局終了時間にも依りますが、そういったことを意識しておく必要があると感じさせられました。

箱根のローソン!エヴァ仕様で感動しました。ちなみに翌日の夜まで期限が保つサンドイッチとお菓子を買いました。(お菓子ばかり買うんじゃあない)

余談:宿探検

お土産コーナーに井山先生が対局中によく使うにぎにぎボールがあったり、富士山をモチーフにしたお土産がありました。
あと囲碁将棋の歴戦の写真や直筆色紙などが飾られているコーナーがあり、特に羽生先生の直筆色紙には感動しました。

ここで囲碁を打っていた参加者もいた

二日目・封じ手開封など

二日目は生の封じ手が見られました。対局場に泊まる醍醐味ですね。

あとは1日目と同じくさんぽしたり、木部先生と武田先生の指導碁を受けたり、あっという間に時間が過ぎていきました。楽しかったです。

封じ手

二日目・お昼・色紙抽選

お昼は天ぷら付きのおうどんでした。
あと抽選会がありました。一力棋聖と虎丸名人の色紙が3枚ずつ、あと解説棋士らの色紙が一枚ずつの計10枚があり、参加者でじゃんけんして勝ち抜いた人から選びました。

たとうしがあるのがよい

確か最初に3人が一気に勝ち抜き、みんな一力棋聖を選んだ気がします。自分もちゃっかり一力棋聖の色紙をいただきました。

いまは家の壁に飾ってる

それからもう一回色紙抽選じゃんけんがあったような? よく覚えていないんですけど、私は中部本部の武田先生の色紙をいただきました。

あと帯同棋士全員の名前が書いてある色紙がありました。レア!

しかし自分は一力棋聖の色紙が得られたからよかったものの、ここまで来て目当ての棋士の色紙がもらえなかったら結構ショックだった気がしています。
棋士の負担はあれど、参加者は10人しかいないのだし全員が一力棋聖と虎丸名人の2枚ペアでの色紙ぐらいはもらえたらよかったのになと思いました。
(当時の棋聖戦では、一力棋聖と虎丸名人の2枚ペアでの色紙抽選プレゼント企画もあったので、ことさらにそう思った記憶があります。)
そこは参加者アンケートにも書いたので、改善されるといいですね。

二日目・午後

大盤解説のときに一力棋聖の師匠である宋先生が広間に来てくださり、色々とお話をしてくれました。「オフレコで」と前置きされたので内容は書けませんが、そういうこともあったんだなーと思えるエピソードをそこそこに聞けておもしろかったです。

解説もしてくれました

というか宋先生に限らず、多くのプロ棋士が広間に入れ替わり立ち替わりお越しになられて、参加者のことを本当に気にかけてくれていることが伝わりました。
囲碁棋士は何を考えているのかわからない人も多く、私としても「何がしたいのか理解できず応援する気になれない」と思う棋士は何人かいますが、でも本イベントに参加した先生方と、特に木部先生とお話しできたことにより「囲碁棋士にも様々な人がいるんだな」とポジティブに考え方を変えられてよかったです。

あとは写真撮影禁止でしたけど、対局検討室の様子も見学できました。
一つの部屋に結構な人数が揃って碁盤を前にあーでもないこーでもないとやりとりしている様子を眺めるのはおもしろかったです。

対局終了直前〜解散

18時は確実に超えることが判明したところで、花月園のご好意で全員におにぎりとお茶がふるまわれました! 大変ありがたかったです。
ここまで来たら途中で帰る人もおらず、全員で終局を待ちました。

第二局は虎丸名人の勝利に終わり、大広間に一力棋聖と虎丸名人がお越しになられて目の前で直接解説をしていただけました。
普通の大盤解説会だと夜遅くの終局の場合、参加者の負担も考えて登壇(登場)しないこともあるそうですが、お疲れにも関わらずわざわざお越しくださったのは嬉しかったです。

対局振り返り

そして希望者は車で小田急の小田原駅まで送迎され、なんとか家に帰れましたとさ。

まとめ

と、ここまでだいぶ長々と書きましたが、それだけ充実した二泊三日を過ごせたと思います。
最初に危惧していた「若造級位者だからとアウェイにされたらさすがに嫌だな」といったこともなく、囲碁が少し強くなれたイベントでした。そのあと程なくして初段免状もとりました。

もし類似企画で参加を悩まれている人がいれば、あまり悩まずに行くこともおすすめします。忘れられない経験になるとは思います。

(有料)囲碁界についてどう思っているかと、参加を決めた理由

ここから有料。
テーマは個人的に囲碁界について思っているところと、それにも関わらず今回参加した理由について、+αです。
お金を取るような内容でもなく、単に「囲碁界をこういう風に捉えている人間でも、そこそこ楽しめたよ」という内容です。(あなたが楽しめたのはあなたの感性由来じゃない?とか言われたら議論は終わるのでそういうことは言わない)
そのまま載せると議論を呼びそうな内容のため有料にするというだけで、もしX(@xsrknrx)にDMで問い合わせいただければ全文コピーを差し上げます。お気軽にご連絡ください。

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