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誰でも書けるプレスリリース基本のキ

広報に関するお悩み事って、一体どんなものが多いんだろう?とふと思い、キーワードプランナーで広報に関してどのような検索がされているのかを調べてみました。

すると、多い検索は圧倒的に「プレスリリース」に関連するもの。

特に年度の初め(4月~6月)に検索ボリュームが増える傾向にあります。年度が変わって新しく広報になられた方などが検索されているのでしょうか。

実際、「書き方が良くわからない」「書いてみたけれど自信がない」など、プレスリリースに関するご相談を受けることは良くあります。

自分自身、今はさすがに、プレスリリースを書くときには、テーマや目的を頭の中で整理して、そんなに苦なく書けます。しかし、思い返せば自分もプレスリリースに戸惑っていた時期がありました。「こうかなぁ、、」「どうかなぁ、、」と不安に思ったものです。

今回は、プレスリリース作成に迷うことがある方へ向けて、誰でも書けるプレスリリースの書き方をお伝えしていきます。

※プレスリリースってなに!?どう書けばいいの?という初心者の方へ向けた内容ですので、少しでも広報のご経験がある方へは不向きな内容です。

プレスリリースとは

まず、プレスリリースとは"何か"をおさらいします。

プレスリリースとは、会社や組織が行う公式の発表です。

プレスリリースのベーシックな型はこのようなものです。

本来、プレスリリースに決まった型はないので、必ずしもこの通りにする必要はありません。慣れてきたらサービスや発表の内容に応じてどんどん形式を変えていってください。

プレスリリースは誰宛?

プレスリリースの宛先は報道関係者です。しかし、通常は内容を自社ホームページに掲載することが多いですし、プレスリリース配信サービスを使う場合は、提携メディアに内容が掲載されるので、web上で誰でも見ることができます。

つまり、プレスリリースは報道関係者だけが見るものではなく、一般の方々の目にも触れるものになります。

そのため、書面の宛先は報道関係者各位となりますが、伝える相手は報道関係者だけでなく、一般の方々も対象になります。

ここでいう一般の方々とは、そのリリースの内容を最終的に届けたい相手のことです。

例えば、オフィスメイクにぴったりの20代向けコスメの新商品発売をお知らせするプレスリリースであれば、最終的に届けたい相手は働く20代女性となります。

つまり、プレスリリースはメディアと最終的に届けたい相手、2つの目線を意識して書く必要があります。

では、どのように意識すれば良いのでしょうか。この2つの目線を、やみくもに意識すると複雑になってしまいます。

そこで私のオススメは、内容は届けたい相手に向けて書き、形式はメディアに向けにする方法です。 

以下、具体的に内容を書いていく際に、どういったものが形式部分にあたるのかわかるよう、該当部分に【形式】マークをつけていきます。

では早速進め方に入ります。

プレスリリースを書く順番

プレスリリースをタイトルから書き始めるのはNo!です。タイトルは最重要部分なのでいきなり直感やなんとなくで決めてはいけません。

中身を先に仕上げて、一番最後に決めるのがオススメです。

プレスリリースをスムーズに書くための順番はこちらです。

ボディ
 ↓
リード
 ↓
タイトル

では早速、wordを立ち上げて、何を伝えるリリースかを書きます。
今回は分かりやすくするために、先に述べたコスメ新商品の発売をお知らせするプレスリリースと仮定して進めます。

-コスメ新商品の発売

これが今回の一番大きい事実であり伝えたいことです。

次に考えるのは、内容をどう伝えるかです。

【形式】
大抵、新商品や新サービスの発表であれば、概要、特徴、開発の背景などをお伝えすると、どういった商品/サービスなのかお伝えすることができます。

本来は、もっとアレンジがあるのですが、今回は基本のキなので、一番ベーシックな形で進めます。

今回のコスメの
概要
特徴
開発の背景を書いてみます。

概要
今っぽい顔を作りながらも、オフィスメイクに対応した新シリーズ。ラインナップは、ベースクリーム、リキッドファンデーション、アイシャドウ、口紅、グロス、チークの6つ。
特徴
メイク崩れしないので、朝から夜までお化粧直しが不要。
ビジネスバッグにいれてもかさばらないコンパクト設計。
開発の背景
働く女性の増加にともない、オフィスメイクのニーズが急増しているため。

ここから肉付けをしていくと、リリースのボディ部分が出来上がります。
肉付けするときに、このコスメ新商品について、何を伝えれば最終的に届けたい相手(20代働く女性)は買いたいと思うのかを意識して内容を足していきます。

続いて、考えるのはリード文です。

【形式】
リード文はプレスリリースの要約になるので、重要な要素を詰め込みます。大抵、新商品や新サービスの発表であれば、だれが、何をいつ発売/サービス開始するのかを記載します。

今回は、

ディアコスメ株式会社(所在地 東京都品川区、代表者 ディア村コス子、以下「ディアコスメ」)は、2018年12月10日から、オフィスメイクに映える新ライン「オフィスコスメ」シリーズを発売します。

などになります。

そして、最後にタイトルを考えます。

タイトルは、一目見たときに内容が想像でき、さらに中身を読もうという気持ちさせなければなりません。

まず、内容が想像できるように事実を書いてみます。

ディアコスメ、オフィスメイクに映える新ライン『オフィスコスメ』シリーズを発売開始

ちょっと面白くありません。

【形式】
タイトルを魅力的にする簡単な方法は、
・時流にからめる 
・新規性をアピール
このあたりです。

※ここももっと要素はあるのですが、今回は基本のキなので、一番ベーシックなものだけお伝えします。

今回は12月に発売なので、忘年会というキーワードにひっかけてみます。

ディアコスメ、オフィスメイクに映える新ライン『オフィスコスメ』シリーズを発売開始~忙しい忘年会シーズンに、化粧直し不要で飲み会後までメイク崩れなしの安心感~

こうすると、このシーズンのニーズに合いますし、具体的なイメージが湧きやすくなります。

このようにして出来た文章を、タイトル→リード文→ボディの順番にならべ変えて、ボディに肉付けし、小見出しを魅力的な表現に変更。

そして、画像を盛り込みます。

あとは、会社概要と連絡先を最後につければプレスリリースの完成です!

まずはプレスリリース作成に慣れることから

今回お伝えしたのは、いわゆる一番簡単な型です。本来は、より伝わる魅力的なプレスリリースにするために必要なことがもっとたくさんあります。

しかし、まずはこの型を覚えていただいて、プレスリリース自体に慣れていただいてから、より伝わるプレスリリースにするためにはどうしたら良いのかを考えていっていただくのが良いかと思います。

イメージ的には、いきなりかけ算を覚えようとするのではなく、足し算は完璧という状態になってから、かけ算を覚えていくみたいな感じです。

ここに記載した考え方をご理解いただくと基礎力がつくので、はじめから見よう見まねでなんとなく良さげなものを書いていくよりも、中期的に見て良いリリースが書けるようになると思います。

もし、プレスリリース作成でお困りのことがあれば、こんなサービスのご用意がありますので、ご相談くださいね!

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