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小さいことでも、毎日の行動から反省点を探す手法

大きな仕事をやり終えた日、細かいタスクを淡々とこなした日。色々な一日があると思います。

私の部署ではリモートワーク制度を採用しており、独りで不安に駆られながら一日を終えることがあります。

「今日の一日で、何か進歩できたのかな」

「もっと進歩するためには、何ができるようになればいいかな」

私は日々の反省や振り返りがタスクの軌道修正という短期的な面にも、個人の成長という長期的な面にも大きく関わってくると信じています。

ちょうど先日、一つ下の後輩ちゃんに「普段どういう風に仕事進めているんですか(知識のインプット・アウトプット的な意味で)」と尋ねられたので、一日の振り返り方についてふと思ったことをまとめてみました。


■反省点をあぶり出す

私はマーケティング部門で、内勤が多い職種です。

とはいえ、他社の人と話をしたり、一緒にプロジェクトを進めることは結構あります。

例えば直近3日間を振り返ってもこんな改善点が挙げられます。

▼自分に原因がある時の気づき:自分視点
・人を怒らせてしまったのはなぜか
・自分が怒ってしまったのはなぜか
・プロジェクトが上手く進まない理由はなにか

▼他者を見て分かる気づき:他者視点
・まわりが活発な議論に参加できていて、自分ができないのはなぜか
・評価されている人の行動を、自分が再現できないか

最近は自分の見えている部分だけではなく、人から観た自分がどう映るかや、人の行動を真似できない自分についても反省するようにしています。

そして、反省点をどう改善するか。

こういう要素が出てきた時、解決までそこまで時間の掛からないものはカレンダーに、アクションを入れていきます。

例:プロジェクトが上手く進まない理由はなにか

確認作業と人のアサインができていない

●曜日に、XXXさんとMTGを入れて確認する(アクション)

一方で、問題の粒度がデカすぎて手が付けられない時もある。一旦付箋に書き出してPCに貼り、これも次のアクションをカレンダーに入れています。

例:まわりが活発な議論に参加できていて、自分ができないのはなぜか

・問題提起する人やその周りの人には共通の話題があり、全員理解がある?
・もしくは、日ごろから関心が高いため、都度意見が出しやすい?

・問題提起する人に影響を与えている人や、本、ニュースを知るべき?
・話題に乗れる人の共通の常識を素直に知らないことを認めて、質問する?

次の上司とのレビューの相談事項に入れる(アクション)

ここで大切と思うのは、「何となく上手くいかなかったぜ~」といって放置しないということ。

放置してしまうと、同じ問題が自分に降りかかった時にまた詰まって非効率

くわえて、問題に他者が絡む場合、それまでの時間に手を付けてないことが露呈して余計にガッカリされることも。

この辺りのタスク管理は「初速思考:30代で一気に突き抜ける人の集中戦略」に詳しい。


■反省点を言語化する


具体的に行動するために、私はふわふわした問題意識に編集作業を入れます。

付箋やA4紙に書きなぐり、一度自分のなかで解釈をくわえてから、Googleカレンダーや議事録を書き揃えています。

かつて上記のような反省記事を書きましたが、意図は同じです。まずは頭のなかを整理したかったのです。

この時、具体的な改善施策まで出なくても、どこに不満や不安、躓くポイントがあるのか押さえるだけでも、後述する「人に相談」しやすいかと思います。


■反省点を人に相談する

最終的に自分の考えがまとまったら、それが合っているのか、他人にどう見えるのか客観的にチェックを入れています。

特にゴールの見えない系の依頼や課題は、チェックを入れずに自分の妄想や過信だけで進むと「そこまでやってもらうつもりなかった~」とか「ここだけは押さえていると思った~」というちゃぶ台返しが起きてしまいます。

その点を考えると、やはり最初の反省点をあぶり出す時点で、誰にどんな相談をするか決めておくと良いですね。

また、人に相談するという話から逸脱しますが、普段のインプットを入れておくも重要かと思います。

自分が学びたいジャンルの本を人通り買っておいて計画的にちょこちょこ読んでおき、必要になったらまとめを読み直す、とかよくやります。


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もっとこの辺り、各パートを深めたいと思った人は、下の参考文献をそれぞれ見ていくと助けになるかも。

①あぶり出し ②言語化 ③知識のインプットについて、上からそれぞれまとまっています。

参考文献:
金田博之(2013)「初速思考:30代で一気に突き抜ける人の集中戦略」日本実業出版社.
赤羽雄二(2013)「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界:シンプルなトレーニング」ダイヤモンド社.
山口周(2017)「知的戦闘力を高める:独学の技法」ダイヤモンド社.


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■実際にやっている様子(追記10/4)

上記で紹介しましたが、赤羽氏の「ゼロ秒思考」はモヤモヤした思考を整理するのに使える。

A4の紙とペンを用意して、がりがり書いていく。

①テーマ:悩んでいること、直したいこと 
②詳細:具体的な反省事項、思い詰まっていること、個人反省 
③アクション:では何をしたらいいのか? 
④全体まとめ:予定に入れること

本日、クライアントへの提案後に、何か言語化できなかったので整理してみた。

これをすることで反省内容を言葉にし、来週の予定表にアクションを書き込める。

赤羽さんの本とともに、おすすめしたい手法です。

サポートしてくれた方、いつでも靴を磨かれに来てください。