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【番外編】阪神 2023年新背番号予想

ここ最近、かなりヘビー級の記事が続いていた中、何かもっとライトに書けるネタはないかと模索する過程でふと記事一覧を振り返ってみたところ、久しく阪神ファン丸出し系の記事を書いていなかったことに気づいたので今回はそういう感じでやっていこうと思う。

ドラフト会議も終わり、秋季キャンプも完走。移籍情報や新外国人の獲得報道が飛び交い、新人の仮契約や契約更改も着々と進むなど、本格的にオフシーズンの様相を呈しているが、この時期になるとどうしても気になるのが来季へ向けた新背番号だ。

球団によっては、契約更改及び仮契約の際に新背番号が公表される場合もあるが、阪神では基本的に無関係に行われることが通例。
新人に関しては12月の新入団選手発表会にて発表されるのが恒例となっている。

新入団選手発表会は12月上旬の月曜日に開催されるため(今年で言えば4日、もしくは11日)、背番号予想をするには今が最高のタイミングということになる。

という訳で、今回お送りするのは「阪神 2023年新背番号予想」。
読んでそのまま、何の捻りもないタイトルだが、たまにはこんなのもあっていいだろう。

空き番号を確認

まずは、現在空き番号となっている背番号を確認していこう。

1、6、7、17、22、24、30、31、40、44、48、49、52、60

1、6、22に関しては、それぞれ鳥谷敬、金本知憲、藤川球児の番号として、いわゆる「準永久欠番」的な扱いとなっている。

31が現在球団内でどういう扱いになっているのかが微妙なところだが、いくら「31=掛布雅之」のイメージが未だ根強いとは言え、掛布の退団以降5名もの選手が着用し、中でも今季限りで退団した前任者のジェフリー・マルテが在籍中一定の好成績を残したことを考えると、必ずしも「掛布2世」に拘る必要はないのではないか、と個人的には思う。

なお、岩貞祐太の17から14への変更が既に発表されていることを念頭に入れた記事であることに留意されたい。

その他の背番号について、前任者及び着用選手の傾向を簡単に確認する。

※70番台以降の数字に関しては、便宜上勘定に入れないこととする。
ただし、井上一樹ヘッドコーチの退団により99が空いたことに関しては、ここで特筆しておきたい(個人的に99は選手に付けてもらいたいという思いがあるため)。

背番号変更の可能性

次に考えたいのは現役選手が背番号を変更する可能性についてだ。

“昇格”組

まずは、活躍によって良い番号、希望する番号を与えられる可能性のある選手から。

青柳晃洋
大卒5位入団だけに、与えられた背番号は50。
岩貞が阪神残留&背番号を発表する際、青柳が「17」を狙っていることを示唆するような発言をしていた上、その後本人が変更について検討していることを伝える記事も上がっている。
帝京大時代に17番を背負っていたことから本人的に愛着のある番号であるとこのことだ。
また、野球好きの目線からみると、17番と言えばNPBにおけるアンダースローの第一人者である山田久志の背番号、というストーリー性も胸熱。
前述の通り球団では目立った実績のない番号であるため、「阪神の17=青柳」というイメージを構築することは可能である。
50番というものオリジナリティがあって良いと思ってはいるが…

中野拓夢
51番というのも決して悪くない番号だが、やはり「二遊間のレギュラー」となると一桁番号の方がしっくりくる。
中でも特に見たいのが、やはり背番号「1」が甲子園の黒土の上で躍動する様だ。中野本人も鳥谷への憧れを公言しており、継承者としての資格は十分だろう。
個人的に、中野とは同じ96年生まれで鳥谷に憧れて野球に励む少年時代を送っていたという背景もあり、中野には人並み以上の思い入れを抱いて応援しているので、是非とも背番号1を継承してもらいたいと思っている。

伊藤将司
元・左腕エース能見篤史の番号である「14」の継承者は伊藤将司かなと勝手に考えていたが、能見を師と慕う岩貞が着用することとなった。
そうなると27番をオリジナルの番号へ、という路線も考えられるところではあるが、青柳が17番への変更に関してかなり迷っているらしいということもあり、もし50番をそのまま背負うということになれば、伊藤が「17」に変更するということも十分にあり得る話だと思う。
投球フォームや投球スタイルなどが結構似ている元ロッテ・成瀬善久のイメージもあり、結構しっくりくるのではないかと思うのだが、いかがだろうか。

湯浅京己
独立リーグからの6位指名ということから65番とかなり重い番号。
岡田彰布新監督から次期守護神候補筆頭に挙げられるなど非常に期待値も高いことから、考えられるところとしてはやはり「22の継承」
ただ、まだ単年での活躍しかしていないこともあって今オフ背番号変更に至るかどうかは微妙なところではあるし、湯浅自身がかねてより将来的な先発転向を志向しているため「22の継承」が必ずしも適切とは言い切れないのが現状。
もっとも、もし藤浪晋太郎のポスティング移籍が実現した場合は「19」を受け継ぐというのも悪くはない選択肢だと思う。
また、BC富山時代に17番を背負っていたこともあり、湯浅も17番の候補と言える。

佐藤輝明
これに関しては“あってないような話”だが、近畿大の先輩・糸井嘉男の引退とともに空いた「7」を受け継ぐのでは、という可能性。
侍ジャパンで7番を背負ったが、これがなかなかに似合っていたので(阪神と同じ縦縞なためにイメージが湧きやすかった)、結構アリなのではと思わなくもないが、あくまで話半分といったところだろう。

“降格”組

あまりネガティブは話はしたくないのだが、一応。

高山俊
新人イヤーの輝きを取り戻せず、来季で早くも8年目を迎える。
安打製造機マット・マートンから直接受け継いだ9番が非常に小さく見えてしまうのが寂しいところだ。
岡田新監督的にかなり高山復活に対する期待感が高いことは報道でも窺い知るところではあるため、降格ということにはならないだろうが、心機一転的な感じで、例えば「24」「31」のように、2桁ながらある程度“意味”のある番号に変更するというのも悪くないのではないかと思ったりする。

馬場皐輔
高山と同じく、ドラ1入団の選手として期待に応えるような活躍ができているとは言い難い選手。
背番号18といえばプロ野球では「エース番号」と呼ばれるものであり、他球団ではやはり名だたる好投手たちがその代名詞としている。
そういうところから見れば、いわゆる「背番号剥奪」的な対応をされても仕方ないとも言えるが…
ただ、阪神の歴史という点で見ると「阪神の18番」はそこまで特別な番号ではないし(「18番=エース番号」の由来がタイガースの初代エース・若林忠志であるという点を除けば、目立った実績は皆無)、そんなに目くじら立てる必要もないのではないかと思う。

熊谷敬宥
この手の話題になるとたまに槍玉に挙げられるのが熊谷。
ドラ3の即戦力内野手として背番号4を与えられながら、レギュラーを掴むには現状至らず、代走ユーティリティーの役割を担っている。
個人的には、熊谷の役割の果たすところはチームにとって非常に大きいし、別に4番でいい、似合っているから変える必要ない、むしろ他に似合う番号なんてないとすら思っているのだが、一応議題に挙げておくことにした。

新人選手背番号予想

ある意味今回のメインディッシュ。
ドラフト会議にて新たに入団が決まった新人選手の背番号を予想する。

森下翔太
現状「7」と予想するのが妥当なライン。
前述の通り、佐藤がもし7へ変更するようなことがあれば「8」という可能性も無きにしも非ずだが、あくまで「7」が本命だろう。
元々歴史的に見ても、真弓明信や今岡誠といった右打ちの強打者がつけた番号ということもある。
「1」「6」といった特別な番号を与えるのも悪くはないが、4球団競合の地元選手である佐藤にすら与えなかった番号を森下に与えるというのも何となく変な話な気がして、予想としては立てにくい。

門別啓人
高卒選手にいきなり「17」を与えるのは流石に荷が重いかと思うが、かと言って他にドラ2左腕に相応しい左腕らしい番号が空いてる訳ではない。
青柳が変更せずに伊藤が17に変更すれば「27」を、という考え方もできるが、それでは流石に「予想」として他力本願すぎる。
そこで、剛腕タイプの右腕に与えるもなかなか成果が出ない、という状況が続いていることを鑑みて、あえて「30」を高卒左腕に託すという選択肢を提示したい。
その次に若いのが「40」だが、そこまでいくとドラ2に与える番号としては少し大きすぎるということも考えても、「30」あたりが妥当なのではないかと思う。
タイガース選手第一号、門前眞佐人が背番号17だったということを踏まえ、名前の感じが似ている門別が17というのも面白い。

井坪陽生
「ドラ3の右打ちスラッガー系高校生外野手」という共通点から、中谷将大が背負っていた「60」というのが予想しやすいあたり。
ただし、中谷が「あやかる」ほどの好成績を収めたとは言い難いということを考えると、少し不安が残るのが正直なところだ。
「24」「31」という、特別な番号ながら若干リセットされた感もある番号というのも選択肢としてありだろう。
中野が「51」から変更するのであれば、かつての鈴木誠也のような形で51番を背負うのも悪くないが、人によっては桜井広大の名前がチラつくかもしれない。

茨木秀俊
「ドラ4の高校生右腕」となると、正直何番になっても違和感はないのだが、その中でもよりしっくりくるのが「40」「48」
いずれも右腕番号として定着してきた番号。ドラ4に40番台、ということもあって非常に与えやすい番号だ。
もし青柳が「50」から変更する場合は、青柳のように下位入団からの成り上がりに期待して50番を継承してもいい。

戸井零士
ドラフト5位ともなるといよいよ何番でもあり得るのだが、あえてここは一本に絞っていこう。
予想はズバリ、「44」だ。
というのも、この44番は天理高校の大先輩・関本健太郎が若手時代に背負っていた番号。「右打ち大型内野手でスラッガー候補」という共通点もあり、そう考えるとむしろ44番以外はあり得ないとすら思えてくる。
関本が入団時に背負ったのは64番だが、生憎埋まってしまっているので44番で手打ちに。
個人的には、遠井吾郎の「24」を背負うことで「TOI 24」のユニフォームを令和に復活させられたら激アツ、とか思っていたりもするが、流石に5位の高校生に24番は与えられないだろう。
そういう意味でも今後の活躍に期待したいと思う。

富田蓮
茨木と「40」「48」を分け合う形が基本線と見られるが、もし湯浅の「65」が空けば同じドラ6繋がりで65番というのも粋か。
門別の時にも述べた通り、現状左腕っぽい番号が空いていないのでイメージが湧きにくいが、40と48どちらかと言えば「40」の方が左腕っぽい気がする。
それに、社会人ということもあって高校生の茨木や戸井よりも一軍戦力に近いと言えるため、仮に「茨木48、戸井44、富田40」と下位指名の中で最も若い番号を付けることになっても別に違和感はない。
「60」という可能性もなくはないが、左腕どころか投手のイメージが全く湧かないので予想には入れにくい。

野口恭佑
育成選手に背番号予想も何も…と思われてしまうところだろうが、某球団や某球団のように十何人もいる訳ではないのでやっていこう。
阪神の育成選手は基本的に120番台を付けることが多い。
野手が付けるイメージのある番号で現在空いているのが、「122」「123」「128」といったあたり。中でも外野手となると、123、128がイメージしやすい。
現在所属している育成選手が全員投手で124、125、127、130を付けているバランスを考え、「123」ではないかと予想する。

新外国人選手背番号予想

まだ契約締結の正式発表はなされていないが、獲得決定的とされている4名の新外国人選手についても簡単に触れておきたい。

今オフ、8名の大所帯からカイル・ケラーを残して計7名の外国人選手が退団することとなった。
彼らが付けていた背番号のうち現在空き番となっているのが、24、31、44、49、52(91)

近年の阪神は、外国人選手が付けていた背番号をそのまま次の外国人選手へ渡す傾向があるため、新外国人選手の背番号はこの中から選ばれる可能性が高い。

ともに右打ち野手であるシェルドン・ノイジーホアン・ミエセス「24」「31」を分け合う可能性が高いと見られるが、報道を見る限りノイジーがレギュラー筆頭として期待されている一方、ミエセスの獲得に関してはいわゆる「保険」や「博打」的なニュアンスが読み取れる。
そう考えると、ノイジーは「24」もしくは「31」に絞られ、ミエセスはそこに「99」などの大きい番号という選択肢も含まれるのではないか。
ただし、外国人選手が付ける印象の強い40番台に空きが多い状況であることから、どちらも40番台に落ち着く可能性は否定できない。

先発候補のブライアン・ケラー、リリーフ候補のジェレミー・ビーズリーの両投手は、アルカンタラの44、ガンケルの49、ウィルカーソンの52から選ばれるだろう。
Bケラーに関してはKケラーが42番であることから同じ40番台を選ぶとややこしくなるので「52」、ビーズリーが「44」「49」となるのではと予想する。

最終予想とまとめ

「最終予想」としてまとめるとすればこうだ。

青柳50→17

森下7
門別30
井坪60 24 40
茨木48 40 50
戸井44
富田40 48 60
野口123

ノイジー31
ミエセス99
ケラー52
ビーズリー49

外国人選手のイメージが強い40番台の空き番が多いにも関わらず、そのほとんどを新人に回し、外国人は4人中1人しか40番台と予想しないという、なかなかに挑戦的な予想となったが、これはこれで良い線行ってるのはないかとも思っている。

今回はこのような感じで、ただただ個人的な私見を並べ立て続けるというグダグダな形になったが、たまにはこういうのがあっても良いのではとあえて修正などはあまりせずにここまで書き進めた。

その甲斐もあって結果的には6000字に迫る十分に「ヘビーな記事」になってしまったのだが、何せ肝心の中身が“与太中の与太”なので総合的に見ればかなり「ライトな記事」となっており、十分有言実行を果たしたと言えるだろう。

以上、『【番外編】阪神 2023年新背番号予想』でした。
ありがとうございました。


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