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おっぱい教育論

1979年に出版され、長らく絶版となっていた「おっぱい教育論」を読み終えた。著者は住職でもあり、教師でもあった無着成恭和尚。

これはある人にとっては福音の書でもあり、また凶音の書でもあるかもしれない。

何故なら、母乳で育てられた子のその後の発育が健康面からも、情緒面からも大きく異なっていると断言されているからだ。

詳細は本書に譲るとして、この書の特筆すべき点は、母乳による育児礼讃に留まらず、おっぱいを主軸とした野性の文明論にまで話が及んでいた点にある。

幸い、自分も母乳で育ち、娘も母乳で育てたが、今後、考えるべきは母乳をもって育って来なかった子供たちに対して、何が出来るのかという事である。

食の重要性は身にしみて分かっていたつもりだが、そもそも、よく考えてみれば、母乳は人が一番初めに口にする食物である。

和尚の意思をくみ、事あるごとに母乳を大切さを伝えていきたい。

妊娠中の女性へ、今後子育てをするであろう人たちの必読の書として欲しい。

おっぱいをちからいっぱいしゃぶりたしあかちゃんのこえみみかたむけね




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