見出し画像

ルーマニア料理のトキトゥーラとチョルバ

ブーナ!チェ・ファーチ?イェウ・スント・ケイチェルおじだよ。

おいたんがルーマニア行ったことないくせにルーマニアに妙に詳しいって話は、ずっと前にしたね。

上の記事に書いたように、日本に帰国して次に欧州に旅行に行くならルーマニアだなって思って、ルーマニア語の勉強なんかもしてたんだけど、未だ実現せず…Orz

数年前に友人がルーマニアに旅行に行って、いろいろ食べたものとかを教えてくれたんだけど、トキトゥーラっていう料理が一番気に入ったらしく、旅行中しょっちゅう食べてたらしい。

豚肉をトマトソースで煮込んだシチューみたいな料理で、ママリガっていうトウモロコシ粉を蒸したの(イタリアのポレンタだね)が付け合わせで、「日本のカレーと同じ位置付けだと思う」ってその友人は言ってた。

おいたんは上の記事に書いたとおり、東京のルーマニア料理店(六本木のダリアと中野坂上のルーマニア)には何度か行ったことあるけど、トキトゥーラはメニューになかったので未だに一度も食べれてない。なのでいつか作ろうと思ってたんだ。

日本語のレシピはなかったので、ルーマニア語と英語で探してみたら、どうも特別な材料や調理は一切必要ないみたいだ。豚肉、ニンニク、玉ねぎを炒めてトマトソースで味付けするのが基本。他には豚のモツやわけぎが入ることもあるみたいだけど、あとは稀にパプリカを入れるレシピがあるくらいかな。

なんとなく複雑そうで今まで作ってなかったけど、案外お手軽メニューかもしれない、と思って今日作ってみました。午後にお菓子作りをした後だったから、とにかくお手軽であって欲しい。 マジで背中と腰が痛いw

まずは豚肉→玉ねぎの順に炒めます。

画像1

玉ねぎが透き通るくらいになったらパプリカとパプリカパウダー、チューブニンニクとチューブ生姜入れて炒めます。

画像2

とにかくラクしたかったのでチューブで。

香りが立つまで炒めたら、粗みじんのトマト、トマトペースト、ブイヨンを入れます。

画像3

YouTubeでイギリス人らしき人がトキトゥーラ作ってる動画で白ワインを入れてたんだけど、コメント欄でルーマニア人と思しき人たちから「そこは赤ワインだ」って一斉にツッコミを受けてたので、赤ワインはマストらしい。

画像4

なんか緑色が欲しい気がしたので、香川本鷹1本刻んで入れてみました。ついでにブーケガルニも。

画像5

あとは蓋をして30分ほど煮込み、最後に塩で味を整えるだけです。

その間にもう一品、チョルバ(ルーマニア語でスープのこと)も作ってみよう。

画像6

作り方は完全にテキトー。冷蔵庫に余ってる野菜を何でも使えばよろしい。

チョルバ・デ・ペリショアレという鶏団子のスープにするために、スーパーで出来合いの鶏団子を買ってきた。

ルーマニアのスープは、発酵キャベツサワークリームを多用する酸っぱいスープが多いらしい。前の記事で作ったサルマーレというルーマニアの代表料理も発酵キャベツのロールキャベツだしね。

なので、今回はザワークラウトを使ってルーマニアらしい酸っぱさを出していく。酸っぱささえ満たしとけばチョルバを名乗ってもいいだろう。

作り方は本当にテキトーで作れる。まずは野菜を炒めて、水を適量加え、コンソメとザワークラウトを入れる。

画像7

沸騰後15〜20分煮て野菜が柔らかくなったら火を止めて少し冷ます。

そしたらブレンダーでぎゅいーん。

画像8

鶏団子を入れて火が通るまで10分ほど煮ます。

画像9

最後に生クリーム加えて塩で味を整えて、一煮立ちさせたら完成。もちろんサワークリームでもクリームチーズを入れても美味しいと思います。

画像10

さて、最後にトキトゥーラの付け合わせ、ママリガを作ります。

まずはカルディとかに売ってるポレンタ。

画像11

これ実は1年くらい前に買って開けたやつなんだよな。消費期限とかどうなってんだろ。まあ粉物だし大丈夫だろう。

粉100gに対して水350gくらいが目安みたい。今回は粉80gにしてみた。

画像13

計算もテキトーに水300ccを沸騰させ、オリーブオイルをひと回しします。これはYouTubeでルーマニアのマンマがやってた。

画像12

ポレンタ粉を一気に投入。

画像14

ひたすら混ぜます。

画像15

もちもちになったら火を止め、バターを1かけ入れて混ぜてできあがり。

画像16

ルーマニアではバター入れないらしいけど、入れた方が絶対おいしいよなって思って入れた。それにしてもクスクスも膨らむけど、ポレンタはもっと膨らむ。80gなのに量が多すぎて、お皿には半分くらいしか盛り付けませんでした。

というわけで、ぜんぶまとめてどーん↓

画像17

トキトゥーラはママリガの上に目玉焼きを乗せてチーズふるのが決まりらしい。いや、決まりかどうか分かんないけど、みんなそうしてる。

半熟の黄身を崩しながら、カレーみたいに食べてみる。

画像18

あー、こりゃ美味いわ。美味しくないはずがないよね。ラタトゥイユのお肉いっぱいバージョンとでも言うの?そう言えばこういう料理って欧州に他にもありそうだけど、名前知らないな。

スープもかなり美味しくできた。

画像19

スーパーの野菜入り鶏団子で、レンコンとか入ってシャキシャキするのが和洋折衷感あるけど、それもまたよし。けっこうザワークラウト入れたのに酸っぱさを全然感じない。ルーマニアのチョルバとしては物足りないくらいかもしれない。ルーマニアのレストランでチョルバ頼むとテーブルに酢が置かれるという噂もあるので、ルーマニア人はよっぽど酸っぱいスープが好きなんだと思われる。

お手軽メニューを目指した割には、案外作るの時間かかってしまった。スープの作りおきなんかがあれば、トキトゥーラとママリガだけだったらそこそこお手軽なんじゃないかと思うのでまた作りたい。ママリガじゃなくてクスクスでも美味しいかもしれないな。

おわり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?