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神宮つかさ『「超実践型」神ファシリ ファシリテーションこそがビジネスを制す最強スキル!』

・本書は、日本の会議に危機感を覚え、ファシリテーション講師として活動し、これまでにさまざまなコミュニティを通じて、5,000名以上の受講者を指導する著者が、すぐに実践でき、世界で通用するファシリテーションの極意について解説した1冊。

・ファシリテーションとは、本書では「会議やセミナーを有効なものにする技術」と定義している。
・具体的には、「参加者の発言を促しながら、多種多様な意見をその場で整理し、対立構造を見極め、全員が納得するような合意形成をサポートする。さらには、次回の会議に向けて、宿題事項を整理し、チームの意欲を引き出しながら、組織力をも引き上げる」という一連の行動を「ファシリテーション」と呼ぶ。
・このように説明したが、「友達の誕生日に仲間とサプライズパーティーを計画」「同僚と部署の飲み会を企画」など、誰しもがなんらかのかたちでファシリテーションを経験している。
・つまり、「プロジェクト(文化祭や誕生日会、飲み会など)」が成功する確率を高めるために生み出された手法が「ファシリテーション」なのである。

・日本においてファシリテーションは、まだまだ新しい分野であるが、「ファシリテーションができて当たり前」という時代が、もうそこまで来ている。現に、今の小学生はファシリテーションをきちんと学んでおり、振られても、臆することなく他の生徒に意見を求め、出た意見に対してきちんと感想を述べて、次の人に質問をする、というファシリテーター役をこなしている。
※ファシリテーションの概要と重要性については、本書をお読みください。

・ファシリテーションが難しい理由は、単純にやることが多岐に渡るから。ファシリテーションを、その場の瞬発力のみで同時進行で行うのは至難の業。会議当日は、限られた頭のメモリを効率よく使うため、事前の準備が欠かせない。

・会議には3タイプあり、
①情報共有会議
②アイデア出しの会議
③意思決定会議
に大きく分けられる。
・①の情報共有会議は、朝の申し送りや説明会、チーム内での定例会議など、メンバーそれぞれがもっている情報を共有する会議。
・一人ひとりに伝えるよりも、会議を開いて一斉に情報を交換したほうが効率のいい場合に、この種の会議を開催する。
・この情報共有会議は、①〜③の中でもっとも付加価値の低い会議で、得られるのは情報のみである。
・そもそも会議は、何かアイデアを出したり、意思決定をしたりすることに意義がある。
・①の会議を開催する際、
◼️本当にその会議は開催すべきか?
◼️論点を絞って会議時間を短くできないか?
◼️参加人数を絞れないか?
など、一度立ち止まり、本当にその会議が必要なのかを検討することが大事である。
※②、③の会議の詳細ならびに、実施する際の事前準備等については、本書をお読みください。

・本書では、「ファシリテーションを制する者がビジネスを制する!」「初心者でも安心!会議の事前準備スキル」「どんな参加者でも大丈夫!会議運営スキル」など、合計6章で構成されており、会議を実施する前の事前準備から運営、参加者に意見をどんどん出させる方法、全員が納得する合意形成方法、あらゆる場面(オンラインミーティング・大人数・あがり症の人の場合)でのファシリテーションの事例ならびに対策など、これからの日本人には欠かせないファシリテーションのノウハウが収録された内容となっている。

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