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黄金色の復元船間近に サン・ファン館 にぎわう夜間特別開館

 石巻市渡波のサン・ファン館で5―6日、夜間の特別開館が実施された。先月6日から始まった復元船サン・ファン・バウティスタ号のイルミネーションを間近で見ようと、両日で計1187人(同館調べ)が来館した。【渡邊裕紀】

 復元船や周辺を約4万球の発光ダイオード(LED)で彩るイルミネーションは、平成8年から続く同館の恒例行事。復元船は老朽化に伴って来年度以降に解体が予定されており、イルミネーションは来年1月24日で見納め。展示公開は来年3月までとなっている。

サンファン館夜間特別開館 (39)

多くの来館者が輝く復元船の雄姿を楽しんだ

 5日の特別開館初日は雨だったが、日没前から多くの来館者でにぎわった。館内中段の野外広場では黄金色の光をまとった復元船を眺めながら、記念写真を撮るなど雄姿を記録に残していた。

 仙台市から訪れた上野智徳さん(32)は「サン・ファン館に訪れるのも、復元船を目にするのも初めて。実際に見るととても大きく、美しくて驚いた」と話していた。

 同館の夜間特別開館は12―13日、19―20日にも行われる。入場無料で時間は午後4時半―7時半。


見送り、出迎える光 女川駅前「海ぼたる」
来月5日まで毎夜点灯

 冬の女川駅前をイルミネーションで彩る「スターダスト・ページェント海ぼたる2020」が6日から始まった。約5万個のきらびやかな電球が家路につく人たちを温かく見守っている。【熊谷利勝】

 台座を含めた高さが7メートルのシンボルツリーを中心に、両側の芝生広場や木々が光の衣をまとっている。風が吹くと電飾された網が揺れ、水面に光る海ボタルを表現する。東北工業大学の学生らが飾り付けを手伝い、列車の到着時刻に合わせた午後4時30分ごろに明かりがともされた。

海ぼたる (46)

駅前広場が5万個のLED電球で華やぐ

 今年は新型コロナウイルス感染症対策で点灯式がなく、静かな幕開け。それでも家族や友人同士で訪れた人が写真や動画を撮影するなどし、女川の冬の風物詩を目と記憶に焼き付けていた。家族や友人と訪れた女川小学校2年の佐藤空君は「光がきれい」と上着を脱いで駆け回っていた。

 平成10年に始まった海ぼたるは、東日本大震災後も規模を縮小して続けられ、27年から新しくなった駅前に戻った。制作委代表世話人の中嶋憲治さん(58)は「企業協賛を受けず、募金活動で作り上げてきた催し。光のトンネルも作ったので、子どもらに喜んでもらえたら」と願った。

 点灯は来年1月5日までの午後4時30時―10時。大みそかは夜通しともされる。


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