関の姥石と犬岩

富津市から鴨川市に抜ける県道８８号線の沿道には、高宕山自然動物園や戸面原ダム湖、富津市民の森などのちょっとした観光スポットがあるが、富津市民にもあまり知られていないところもある。

この姥石は、民話によると、巨大なうばが木の実を挽いて団子にして食べるための石臼で、懐に入れていたが、落としてしまったものだ。高さ１．２メートル、周囲約８．５メートルのもので、この近辺にある巨人伝説のひとつとされている。

姥石から南下すると犬岩がある。こちらは、県道から１５分程度歩くことになる。また、途中から山道を歩くことになるので、靴などはしっかりしたものを準備するといいだろう。

両側の岩を削った下りを降りると、突然視界が広がる。湊川上流の岸辺に出る。

そのすぐ右手に奇岩があり、犬のように見える・・・・かどうかは、見る人のイマジネーションにもよるだろう。

右に回って見ると、なるほど犬のようだ。頭の木がツノのようにも見える。

川岸に砂地はなく、すべて岩だ。あまり動ける範囲は広くないが、自然を満喫することができる。