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◆全国の郷土ずし紹介 12月  長野県木曽地方の「万年ずし」◆

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- 長野県の木曽福島駅からバスに揺られて40分。 着いたところは王滝村です。 - この村の名前、聞き覚えがありますか? - - 30年ほど前に「長野県西部地震」というのがありまして、その震源地だった村ですよ。 今年は今年で集中豪雨によって、村道が崩落しましたね。 とにかく、山深いところです。 - - でもここには万年ずしという、 長野県、いや中部・関東地域では非常にめずらしいすしがあるんですよ。 - 渓谷で釣れる川魚の発酵ずしで、材料はご飯と塩だけ。 正真正銘のナマナレです。 - この種の発酵ずしは、 ここから東の太平洋地方(分水嶺より南か東の地方)では、数えるほどしかないのです。 - 万年ずしは長野県が指定する、「県の選択無形民俗文化財」だそうですよ。 - - 川魚はイワナが最高ですが、何でもかまいません。 ちなみに写真はニジマスです。 - 川魚は8月頃から釣っておき、腹を出して、たっぷりの塩に漬けておきます。 これを10月中頃まで続けますと、ようやくすしにするだけの川魚の量がたまります。 - それから約1ヶ月、魚を再び塩漬けします。 - そして11月中旬に、体をきれいに洗って、今度はご飯に漬け替えます。 - このとき魚をなめてみて、少し辛めの方がいいそうです。 - そして、できあがるのが12月中下旬。お正月にも間に合います。 -

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