見出し画像

【銀英伝】ユリアン・ミンツを描いてみた

コロナウイルスの感染拡大に、不安な毎日を送っています。私は不必要な外出を控え、本を読んだり絵を描いたりして過ごしています。なんだかこれが一番落ち着きます。今日は、青春真っ只中のユリアンを描きました☆彡

※この記事は、『銀河英雄伝説』の紹介中に色々なネタバレが含まれます。主観やオリジナル要素も多いので、お気をつけください。


◆ユリアン・ミンツ

[note18]im1_ユリアン・ミンツ銀英伝

ユリアンは幼少期に両親を失い、父方の祖母に引き取られました。そのミンツ家は、かつてアーレ・ハイネセンとともに帝国から脱出して自由惑星同盟を建国した格式高い家柄です。
一方、母方の家系は帝国平民からの亡命者でした。
この、大きく異なる二つの家柄が問題の発端になりました。
名家の誇りを汚されたと感じた祖母は、嫁だけでなく孫にもつらく当たります。帝国門閥貴族のような腐った行いが、民主主義の世の中でも起きた……
特権意識がもたらした逆転現象に、8歳のユリアンはぶつかってしまったのです。

幼いユリアンは祖母の顔色をうかがいながら、家事を手伝っていたと思います。怒りや恨みを持つよりも「祖母はそういう人なんだ」と受け入れ、自分にできることで環境を改善しようとしたのではないでしょうか。
自分のスキルを磨くだけじゃなく、相手の気持ちも良くしようと努める人。私はユリアンからそういった向上心を感じています。
そういうわけで、たくましさのある心優しい青年をイメージしました。


◆ユリアンの立ち絵と関係図

[note18]im2_ユリアン・ミンツ銀英伝

10歳の時に祖母が亡くなって、12歳の時にヤンの元へ行きました。
この時のユリアンは早くも掃除洗濯に加え、炊事や家計簿もそつなくこなし、寝坊の保護者を起こすことだって笑顔でできちゃいます。

そんな特技を持ったユリアンは、新しい環境にどうやって自分の場所を確保するかを考えました。
彼が思い当たったのは、父親から学んだおいしい紅茶の淹れ方です。さっそくユリアンが心のこもった一杯を淹れると、その香りと味わいにヤンは脱帽しました。
祖母のためにユリアンが続けてきたことだから、新しい環境でも自分の居場所づくりを自然にできたのだと思います。

ところがヤン亡き後、状況が大きく変わりました。
それまでは自分1人の居場所を改善すればよかったのですが、イゼルローン革命軍全体に目を配る必要にかられます。18歳の青年にとって、その責任はあまりに大きい。それでもユリアンはプレッシャーに負けず、これからどうすべきか判断を下していきます。
師であるヤンの言葉を理解するために、仲間と意見を交換して努力を重ねる日々。ユリアンはそうやって革命軍のあるべき姿を模索して、みんなをまとめていったことと思います。

そんなユリアンに対して、無責任な人達は「ヤンの姿を追うばかりで独創性がない」と否定します。でも後見人のアッテンボローは「ユリアンは作曲家ではなく演奏家であり、作家でもなく翻訳者だ」と評したとか。ナイスフォローですよね。

--------

これは自分の勝手な妄想なんですが……
ユリアンは、家事を仕事としては見ていなかったような気がします。

父との思い出が楽しかったから、紅茶をおいしく淹れることができた。母に教わっていたから、きちんと料理もできた。ユリアンにとって家事は、もういない家族との大事な対話だと認識していたのではないでしょうか。
あるとき大先輩のシェーンコップから「シチュー作りにエネルギーを消耗するなよ」と助言されたけど、家事はユリアンの気持ちを整える一種の瞑想のような物で、欠かせないアクティビティだったと感じています。


◆ポプラン、シェーンコップ、アッテンボローの記事はこちら

[banner]銀英伝(ポプラン)

[banner]銀英伝(シェーンコップ)

[banner]銀英伝(アッテンボロー)


※この記事は、田中芳樹さんの作品の版権管理会社「らいとすたっふ」の二次利用規約に則した創作をしています。規約をよく読んで、大丈夫だと思う表現をしたのですが、もしお気づきの点があればフィードバックしていただけると幸いです。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?