見出し画像

ピカソ取扱記念特集part1: 「青の時代」からキュビズム以前までの変遷をたどる巨匠ピカソの歴史

ピカソは芸術家としての長い生涯を通じて新たな表現を模索し続け、作風を頻繁に変えてきました。頻繁に変わった異なる作風のそれぞれの時期が「○○の時代」と称されているのがピカソの特徴です。

今回は中でも最も有名な「青の時代」から「バラ色の時代」を経て「アフリカ彫刻の時代」へと至る変遷を、その時期の代表作を紹介しながら解説します。

画像1

画像:《自画像》(1901)

悲観的で陰鬱な表現が特徴の「青の時代」

画像2

画像:《人生》(1903)

ピカソの作品の中でも特に人気の高い、青の時代の作品。1900年から1904年の間に制作された、名前通り青を基調とした陰鬱な作風の時代です。

青の時代の始まりはピカソが19歳のころ、親友のカサヘマスが失恋を機に自殺したことにショックを受けたことだといわれています。そのカサヘマスと彼が恋をした女性ジェルメールと思われる人物を描いたとされる作品《人生》は青の時代の代表作といわれています。

ピカソは青の時代の作品を通じて、貧困、絶望、不安、社会から見放された囚人や乞食のような人々など、人生の憂鬱で悲観的な側面を表現しました。

陽気な色の中に哀愁が残る「バラ色の時代」

画像3

画像:《サルタンバンクの家族》(1905)

バラ色の時代とは、1904年から1906年まで続いた陽気なオレンジやピンクなどの暖色が使われた時代です。

この時代の代表的な作品である《サルタンバンクの家族》では路上で大道芸を披露するサーカス芸人達が描かれていて、当時のピカソ自身の境遇や内面である孤独、放浪、貧しさなどを彼らに重ねていたともいわれています。

前衛芸術の追求過程「アフリカ彫刻の時代」

画像4

画像:《アヴィニョンの娘たち》(1907)

1900年代初頭には、伝統的なアフリカ彫刻が前衛的な表現を模索するヨーロッパの芸術家たちの間で強い影響力を持つようになっていました。

1907年から1909年の間はピカソの「アフリカ彫刻の時代」といわれています。この時期の代表作は《アヴィニョンの娘たち》で、画面右側の2人の女性の顔はアフリカ彫刻の影響が見られると言われています。
またこの作品は対象物の形をいったん解体して、複数の視点を平面上で再構成する「キュビズム」の起点とされています。

ここまで新たな表現を模索したピカソの20代を振り返ってきました。次回は《アヴィニョンの娘たち》で片鱗を見せ、美術史に革命的なパラダイムシフトを起こした「キュビズム」についてご紹介していきます。

2月15日よりパブロ・ピカソ作品のオーナー権がご購入いただけるようになります!

画像6

画像:《Portrait de Jacqueline de Face Etat Ⅲ 21-21-1961 (Bloch 1064)》

「画家にして版画家」ピカソ自身が開拓した版画の新技法を駆使し、キュビズムの様式を用いて最期の妻・ジャクリーヌを描いた一作です。

作品の詳しい情報はこちらからご覧ください!

ピカソ・バンクシーの2作品が見れる展示イベント開催予定!

今月販売を開始するピカソまたはバンクシーの作品のオーナー権をご購入いただいた方は必ずイベントにご参加いただけます!

または、2/28(日)までにこちらのツイートをフォロー&リツイートでも抽選でイベントにご参加いただけます!

詳しくはサイトをご覧ください!

そもそもANDARTとは、、?

ANDARTのサービスについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧下さい!

ここまで読了いただきありがとうございました!
ピカソ取扱記念特集part2はこちらから!*



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?