これってピコロコ?

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 この写真、分かり難いかも知れません。これはフジツボの一部です。
 フジツボを火山に見たてると、噴火口に当たる部分には4枚からなる蓋(蓋板:左右の背板と楯板からなります)があるのですが、これ、その蓋板です。しかもかなり巨大です。
 (この表現は「フジツボ:魅惑の足まねき」のパクリです)

 15年前、両親が旅行先で注文したフライ盛り合わせ定食の一品で、わざわざそのツメの部分を持ち帰っていただいたのでした(感謝!!)
 フジツボ好きなNob!!は大切に保管していたのですが、その大きさにただただ圧倒されるだけで、何という種類かは不明でした。

 5年くらい前、フジツボを研究されている大先生に逢う機会があったので、思いきって質問してみたのですが、「これはバラヌス●×▲◎ですね。日本にも入ってきているのですよ。」と口答していただいたのですが、学名が聴きとれなく、また聴きなおす勇気もなく、せっかく教えていただいたのに、何だかモヤモヤを濃くさせただけでした。

 「フジツボ:魅惑の足まねき」を読むと、南米チリ産の食用フジツボ「ピコロコPicoroco」が、7ページにわたり紹介されていて、図39の解説に「背板に長い爪状の突起があるから、学名に鳥のクチバシを意味するpsittacusがついている」とあり、やっとこの正体の糸口が見えました。
 写真の背板ではこのクチバシ状突起が分かり難いですが、組みたててみたらよく分かりました。
 「ピコロコ」と「フジツボ」の組合せでgoogl検索してみると637件がヒットしました。この中の画像には、この突起を示すものが多々ありました。

 食用フジツボ「ピコロコ」については、以前からwebで知っていましたが、「そういったものがある」という程度の認識だったので、今回の読書の大きな収穫のひとつでした(^_^)v。


 大先生の解答を「外来種の示唆」ととらえていたのですが、「食材として輸入されている」ってことをおっしゃっていたのですネ