「ふぁいなりすと」で女子校での学園生活を体験!? ――声優さんのインタビューもあります(1/2 ページ)

2006年1月26日発売予定のPS2ソフト「ふぁいなりすと」は、ひょんなことから女子校に通うことになってしまった主人公のバラ色(!?)の学園生活が描かれていくAVG。本作の出演声優たちのコメントから、ヒロインたちの魅力に迫ってみよう。

» 2005年11月22日 14時20分 公開
[ひろいち,ITmedia]

 「Φなるアプローチ」や「W〜ウィッシュ〜」など数々の恋愛AVGで知られるプリンセスソフトから、2006年1月26日にPS2ソフト「ふぁいなりすと」が発売される。この作品も前述の作品同様、美少女キャラクターたちと会話をしながら物語が進んでいくコマンド選択式の恋愛AVGとなっている。また、その選択によってさまざまなエンディングを迎えることができる、マルチエンディグが採用されている点にも注目。

 主人公となるのは、この春から巨大学園都市の高等部へ進学する少年・白鷺美樹(しらさぎよしき)。彼が高等部へ入学するために付属の学生寮に向かうと、なぜか女子部である緋海校舎内の女子寮に自分の部屋が用意されていた。原因を突き止めてみると、美樹という名前が女性のようであったことから入学手続きにミスが生じ、女子部への入学が決まっていたのだ。手続き撤回の要求も却下され、やむなく女子部に通うことになってしまった美樹は、この学園都市独自のユニークなシステムに一縷の望みを託す。そのシステムとは、男子部・女子部いずれにおいても、学業やスポーツなどで優秀な成績を収めた者は共学部への編入が認められるというもの。こうして、美樹のハチャメチャな学園生活が始まるのだった。

 本作の特筆すべき点。それは、5人のキャラクターをそれぞれ異なる原画家が担当していることだ。しかもその原画を手掛けるのが、「W〜ウィッシュ〜」の原画家などで知られる如月水氏や、「GIRLSブラボー」の原作者・まりお金田氏など実力者ぞろいとあって、1人ひとりのキャラクターの個性の際立ち方も申し分がない。さらに、作中でヒロインたちがコラボレートすることにより、個々の絵柄だけではなしえなかった新たな世界観が生み出されているのだ。

 そんなヒロインたちを演じる声優さんにコメントをいただいたので、そのコメントからヒロインの内面に迫ってみたいと思う。

沢良木珠萌
−TAMAMO SAWARAGI−
キャラクターデザイン/若月さな
(声/宮崎羽衣)

 メインヒロインとなる沢良木珠萌には、他のヒロインとは異質の雰囲気が漂っている。というのも、その性格は“気が強く、口が悪く、怖いもの知らずで年上の人に対しても平気でタメ口をきき、男の子だって殴ってしまう”という破天荒なもの。しかも、その性格からは想像もできないが、“マンガ家志望のアニメオタク”でもあるというから驚きだ。恋愛AVGのヒロインといえば清楚で優しくてクラスのアイドル……なんていうと古いと言われそうだが、ここまで乱暴かつ突飛なヒロインというのもなかなかお目にかかれない。珠萌を演じる宮崎さんも同様の感想を抱いたらしく、「私が今まで演じたことのない役」と語っている。また、宮崎さん自身は逆に気が弱いほうだということで、「自分自身の言葉のニュアンスを出さないようにとても気を使いました。怒鳴ったりするシーンも多いのでとても大変でしたが、思いっきり演じさせていただきました」と、演じる際にも苦労があったようだ。

 ところが、宮崎さんにとって「こういう性格の女の子は憧れ」なのだという。「自分はどちらかというと気が弱いほうなので、正反対の珠萌ちゃんを演じるのはとても楽しかった」のだそうだ。それはすなわち、珠萌がただの乱暴者ではないと言い換えられる。たとえ憧れていた性格とはいえ、演じて楽しかったということは、演じた人やプレイした人にしかわからない魅力があるということだろう。

 では、そんな珠萌の魅力にも迫ってみよう。「普段の珠萌ちゃんはとても気の強い女の子ですが、そんな彼女がときおり見せる女の子らしさは特別カワイイですよ。あんなに気が強いのに、実はオバケが嫌いだったりするんです」と宮崎さんは語っている。さらに、「珠萌ちゃんと仲良くなっていくうちに、そんなカワイイところがたくさん見えてくると思います」と続けた。ゲームをプレイしていくうちに恋仲に発展するようなことがあれば、想いを寄せる人にしか見せないキュートな表情も見られるかもしれない。

芹沢炎夏
−HONOKA SERIZAWA−
キャラクターデザイン/如月 水
(声/平野 綾)

 珠萌のルームメイトの炎夏は、どんなときも微笑んでいる穏やかな女の子だ。それは如月氏が描いたイラストからも感じることができる。炎夏を演じる平野さんもイラストを見た第一印象で、「すごくほんわかとした優しそうな子だなぁと感じた」そうだ。しかも、「演じてみてもその印象は変わらず、私自身も演じながら彼女の天然ぶりに癒されていた」と語っている。

 平野さんはそんな彼女に対して素晴らしいと感じたところがある。それは「どんなに辛いことがあっても微笑みかけてくれる」ところ。「彼女の心の美しさには心を打たれました。その心の素直さ、美しさを演じるということで難かったのですが……。なかでも“うれしいのに涙が止まらないよぉ……”というセリフはとても印象的でした」と、物語に感動的な部分が含まれていることも示唆しながら、彼女の長所について語っている。

 そんな平野さん自身は、本作の収録を終えて「女子校の雰囲気を味わえたのが楽しかった」と感想を述べている。平野さんは共学の高校に通っていたそうで、女子校に憧れを抱いていたのだとか。さらに「体育祭のときに美樹くんに差し入れを作っちゃう炎夏ちゃんも、とっても女の子らしくてカワイかったですよ」と付け加えている。女性の平野さんですら憧れる女子校。男性にしてみれば、恋焦がれているのに決して踏み入ることはできない桃源郷のようなもの。そんな女子校で女子生徒とのラブラブ生活まで送れるとあれば、ぜひ一度体験してみたいところだ。

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