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2022年もQBゴフの先発起用に前向きなライオンズHCキャンベル

2021年12月29日(水) 12:40

デトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Don Wright】

今年のオフシーズンにデトロイト・ライオンズがNFL屈指のパス能力を誇るクオーターバック(QB)のマシュー・スタッフォードをロサンゼルス・ラムズにトレードしてQBジャレッド・ゴフを獲得した際に、ライオンズはドラフト1巡目指名権も2つ獲得して将来に備えた。

シーズン半ばにはヘッドコーチ(HC)のダン・キャンベルがベテランの先発QBにはもっと仕事をしてもう必要があると発言したことで、ゴフの将来性が疑問視されるようになった。ところが、現地28日(火)にキャンベルHCは2022年に向けてゴフへのやや控えめな自信を見せている。

「まあ、そうしない理由はないんじゃないか。彼はいまだいぶ良いフットボールをしているからね」とキャンベルHCは『Detroit News(デトロイト・ニュース)』のジャスティン・ロジャースに述べた。

キャンベルHCは今シーズン、苦戦しているにもかかわらずゴフを先発として起用し続けており、ゴフが先発から外されたのは斜筋を負傷していたシーズン第11週と新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した第16週のみ。先発を務めた直近の3試合ではミネソタ・バイキングスとアリゾナ・カーディナルスを破り、今シーズン最高のパフォーマンスで2勝を挙げている。

しかしながら、ゴフを評価するのは容易ではない。今シーズンの彼の不安定なプレーは、どれだけ彼自身に原因があるのかが問題となるからだ。ライオンズはシーズン最初の9週間を先発レフトタックル(LT)のテイラー・デッカーを欠いて戦っていたため、チームはその間にパスプロテクションで苦戦を強いられた。また、ゴフのターゲットも充実していたとは言えず、ルーキーワイドレシーバー(WR)のアモン-ラ・セント・ブラウンが12月に入ってから活躍するまで、ゴフのトップターゲットはタイトエンド(TE)のT.J.ホッケンソンくらいしかいなかった。ゴフを名指しで非難した日でさえ、キャンベルHCはゴフの周りのオフェンスもステップアップする必要があるとフォローしている。

ゴフはこれまでに464本中311本(67%)のパスを成功させて3,007ヤードとタッチダウン17回、インターセプト8回を記録している。だが、前述のような事情から、彼の生産量を評価するには他の要素も加味する必要がある。

それとは別に、そもそもキャンベルHCが2022年のゴフの役割を判断する立場にいるかどうかも分からない。2勝12敗1分という成績は彼自身の将来にとっても決して良い兆候ではないが、最近のライオンズのプレーが改善されているという点は1年目のヘッドコーチを残すための論拠にはなるだろう。

ライオンズはスタッフォードとのトレードで2021年の3巡目指名権を手に入れており、それを使ってコーナーバック(CB)のイファトゥ・メリンフォンウを獲得したものの、彼は大腿四頭筋の負傷によりルーキーシーズンの大半を棒に振っている。だが、ライオンズがトレードに踏み切った動機は2022年と2023年の1巡目指名権だ。

それらの指名権の恩恵を受けるクオーターバックがゴフかどうかは分からないが、今のところ彼のヘッドコーチはそのつもりのようだ。

【R】