転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/05/03 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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スペシャリストとゼネラリストどちらを目指すべき?転職でのキャリアの選び方

アルファベットの模型時代の変化と共に、働き方やキャリアのつくり方も変わりつつあります。

雇用形態も多様化していく中で、スペシャリストとゼネラリスト、どちらを目指すべきなのでしょうか。

ここでは、数々の転職支援を実現してきた組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏に、転職におけるスペシャリストとゼネラリストのキャリアの選び方についてお伺いしました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

スペシャリストとゼネラリストの特徴と違い

専門性を高めていくスペシャリスト、広い業務への対応力があるゼネラリスト。

キャリア構築においてどちらを目指すべきか考えるにあたり、まずはそれぞれの特徴と違いを確認しましょう。

志向性によるキャリアの4分類

キャリア構築を組織志向性と専門性の2つの軸で四象限に区切り、タイプを分類する手法があります。

組織志向性が高い人は企業に所属していることが多く、スペシャリストかゼネラリストに当たります。一方で独立志向の強い人で専門志向が高い人はプロフェッショナル、オールラウンダーはアントレプレナーと分けることができます。

キャリアの4分類図解

 スペシャリストとゼネラリストの分類

さまざまな業務経験を積んでいくと、業務経験の幅広さや専門性の深さがそれぞれ増していきます。

­横に業務経験の広さ、縦に専門性の深さで経験を整理した際に、特に「専門性」の方が突出している場合を「スペシャリスト」、特に「業務経験」の方が突出している場合を「ゼネラリスト」と称することができます。

【人事経験が長い場合のスペシャリストとゼネラリストの分類例】

スペシャリストの図解

スペシャリストの例:CHRO(Chief Human Resource Officer)の場合

ゼネラリストの図解
ゼネラリストの例:管理部門長の場合

スペシャリストの仕事

スペシャリストは専門分野に対して高い知識や能力を持っており、突出するとCTO(chief technology officer:最高技術責任者)やCFO(chief financial officer:最高財務責任者)など、専門分野の視点で企業経営を統括するポジションにたどり着きます。

その過程において、研究開発分野の開発者や技術職、エンジニアではテックリードやエバンジェリスト、事務系では経理・会計など、専門分野での経験を蓄積している人が多くいます。

また、専門分野を縦軸で表し、それ以外に持っている業務経験を横軸で表すと、「小文字のt字型」(縦ラインが長い)で捉えることができます。

ゼネラリストの仕事

ゼネラリストは、日本の多くの企業が取り入れているメンバーシップ型雇用に基づき、新卒社員を総合職として雇用し、転勤・異動やジョブローテーションを通して長期的に育成していく中で、よく見られるキャリアタイプです。

突出するとCEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)ですが、VP of Engineering(Vice President of Engineering:エンジニアの最高マネジメント責任者)など、技術分野でマネジメントを専門とする役職も見られるようになってきました。

専門分野を縦軸で表し、それ以外に持っている業務経験を横軸で表すと、「大文字のT字型」(横ラインが長い)で捉えることができます。

T字型人材について

先にお伝えしたように、業務経験を積んでいくと、経験の幅広さと専門性の深さ、それぞれの経験値が高まっていきます。

深い専門性と幅広い知識・経験を掛け合わせ、特定の領域で専門性を持ちつつも、専門領域以外にも知見があり、客観的かつ柔軟なアイデアを発想できる人がT字型人材と捉えられています。

新卒で経理業務を担当し、その後、人事部門に異動。人事部門では採用を中心に、人材育成や評価制度設計、労務まで担当し、現在は営業部門で課題解決型の提案をしているなど、バックオフィスからフロント営業まで幅広く経験しながらも、人事の知見(専門性)が深い場合、T字型人材に当てはまります。

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スペシャリストorゼネラリスト?転職での選び方

転職を考える際には、まず、今までの経験の棚卸をして、自分の業務経験領域の広がり方、専門性の深まり方を確認しましょう。

その上で、今後のキャリアの志向を考えます。今まで経験したことをベースに専門性を高めていきたいのであれば、スペシャリスト志向ですし、さらに幅広い業務経験を身に着けながら事業の核になる経験を積みたいということであればゼネラリスト志向だと言えます。

ただ、20~30代前半の若手社会人であれば、どこかの領域に特化している人は稀でしょう。経験年数が少なく、まだ実績につながっていない人も多いはずです。

現状から自分は「スペシャリスト/ゼネラリスト」と決めつけ過ぎず、業務を積み重ねることで実績を出していくことを目標にするとよいのではないでしょうか。

その結果、社内外からプロジェクトのオファーを受けるなど、自ずと横に広げていくのか縦に伸ばすのかが見えるときが来ます。

キャリアドリフト あなたが感じてきたものは?

今後のキャリア形成に悩んだら、波に流されて漂流(ドリフト)するように、自然の流れに身を任せてキャリアを歩むという「キャリアドリフト」という考え方もあります。

偶然目の前に現れたものを受け止め、取り組んでみることで、意外と自分に合っていると気づけることもあります。

目標設定をして、その通りに進もうと肩に力を入れるより、偶発的に差し出されたものに前向きに取り組んでいくスタンスのほうが、視野や可能性を広げ、結果的にいいキャリアを歩めることもあります。

目の前にあることに対して、主体的に動ける人は、企業からの評価も高くなるものです。

企業のCEOが経歴を振り返ると、目の前の仕事と向き合った積み重ねで、社内外で新しい人間関係が構築され、チャンスに出会い、実績につながっているケースが見られます。

特に社会人経験が少ないうちは、目の前のことに集中して、実績につなげるよう努力することが求められるでしょう。

専門性を深めるにしても、業務経験や視野を広げるにしても、キャリアタイプを自分で決めつけ過ぎず、チャンスに対して主体的に自分から取り組んでいくといいでしょう。

記事作成日:2021年7月6日 WRITER:衣笠可奈子 EDIT:リクナビNEXT編集部

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