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「LIXIL WINGビル LIXIL資料館」にて
新企画展示「環境技術研究機構 メム メドウズ」を公開
〜北海道・大樹町の研究施設での取り組みをパネル展示で紹介〜

2013年12月18日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、LIXILに統合した各社の創業時からの史料などを展示している「LIXIL資料館」(江東区大島、館長:晝間幸雄)において、新企画展示「環境技術研究機構 メム メドウズ」を2013年12月より公開します。

LIXIL資料館新企画展示「環境技術研究機構 メム メドウズ」

「メム メドウズ」とは、公益財団法人LIXIL住生活財団が、その設立理念に基づき、2011年に北海道大樹町に設立した環境技術研究機構です。冬季には外気温が−30℃にもなる大樹町の気候を生かし、省エネルギー、バイオマス、低炭素社会の実現など、真に豊かな社会を実現するために取り組むべきさまざまな課題について研究を行っています。

「メム メドウズ」には現在、同機構のシンボル的な施設である、隈研吾氏設計の“寒冷地実験住宅”「メーム(Même)」をはじめ、LIXIL住生活財団が主催する大学生を対象にした建築コンペの最優秀作品として、早稲田大学設計「町まとう家」(2011年「学生のための住宅デザインコンペ」最優秀作品)、慶應義塾大学設計「BARN HOUSE」(2012年「国際大学建築コンペ」最優秀作品)、ハーバード大学設計「HORIZON HOUSE」(2013年「第3回LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀作品)が建設されており、実証実験が続けられています。

今回の企画展示では、「メム メドウズ」でのこれまでの取り組みについて、各建築のコンセプトや特長を詳しく解説したパネルや、住宅模型や実際に使われている自然素材などを展示しています。同機構のこれまでの取り組みをまとめて展示するのは、今回が初となります。

LIXILは今後も、住生活をめぐる幅広い情報発信を行っていくことで、心豊かな未来の暮らしを創造していきます。

■「LIXIL資料館」施設概要

所在地 東京都江東区大島二丁目1番1号 LIXIL WINGビル
電話 03-3638-6276
FAX 03-3638-6279
URL http://www.lixil.co.jp/corporate/csr/culture/shiryokan.htm
開館時間 月〜金曜日:10時〜17時(土日、祝日および会社休日は休館)
入場料 無料
見学申込 電話による事前予約制
施設面積 約1,400㎡(内、ミュージアム約510㎡、ライブラリー約500㎡)
交通 [電車]
都営新宿線/東京メトロ半蔵門線 住吉駅A3出口より、徒歩約5分
都営新宿線 西大島駅A2出口より、徒歩約5分
[バス]
JR錦糸町駅南口より、都営バスで約5分
(4番のりば錦28東大島行「大島2丁目」下車、0分)
[車]
首都高速7号小松川線 錦糸町ランプより車で約5分

<参考資料>

■「メム メドウズ」施設概要

名  称 :
環境技術研究機構「メム メドウズ」
所 在 地 :
北海道広尾郡大樹町字芽武158-1
※旧「大樹ファーム」跡地
所  有 :
公益財団法人LIXIL住生活財団
〒136-8535 東京都江東区大島2-1-1
敷地面積:
約56,000坪
施設概要:
公益財団法人LIXIL住生活財団が、その設立理念に基づき、北海道大樹町に設立した環境技術研究機構の名称。同機構の中心となるのが、隈研吾建築都市設計事務所が設計した寒冷地実験住宅「Même(メーム)」である。
URL   :
http://www.lixil.co.jp/s/taiki-cho/about/
受  賞 :
2012年グッドデザイン賞受賞

■「メム メドウズ」の主な施設

・ 寒冷地実験住宅「メーム(Même)」(設計:隈研吾建築都市設計事務所、2011年竣工)

北海道古来の住宅をモチーフに、壁と床を同じ膜材で仕上げた、緑の台地に浮かび上がるように建つ実験住宅。光を透過する白い膜材は二重構造(ダブルスキン)になっており、閉鎖的な暮らしになりがちな寒冷地にあって、室内に明るく柔らかな光をもたらしている。冬場は地熱を利用した蓄熱式床暖房によって、膜の間に地熱をとり入れ、断熱性能を向上させると同時に、炉と煙突からの輻射熱で室内を効果的に暖めることができる。また室内には、CO2排出に伴う熱負荷などの温熱環境の変化や、地震発生時のデータを自動計測するセンサーを数カ所設置しており、長期的なデータ収集と蓄積が可能。

・ 「町まとう家」(設計:早稲田大学)
2011年「学生のための住宅デザインコンペ」最優秀作品、2012年竣工

【コンセプト】

被災後の新しい家づくりを考え、今あるもので、今あるもの以上の豊かさが得られないか、また北海道大樹町を象徴する「牧草」に着目し、牧草を乾燥させ、その発酵熱を利用する。

・ 「BARN HOUSE」(設計:慶應義塾大学)
2012年「国際大学建築コンペ」最優秀作品、2012年竣工

【コンセプト】

馬との生活は、この土地が元々競争馬を飼育していた場所であり、この土地の持つ記憶を引き継ぎながら、温熱環境に優れた建築を作る。また、馬は人間の10倍ほどの代謝熱を放出し、また糞は堆肥化の過程で多くの熱を発生するため、その熱を利用することで、文化、産業、生活、すべての要素が一つに集まる場所。

・ 「HORIZON HOUSE」(設計:ハーバード大学)
2013年「第3回LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀作品、2013年竣工

【コンセプト】

「HORIZON HOUSE」は、個人の居住空間と大樹町の牧草風景が生み出す対話を象徴しています。基礎部と屋根部によって定義されたひと繋がりの屋内の起伏が、周囲360°の大自然パノラマとそこに映る季節ごとの変化を居住者にもたらす。また冬季に住宅の一部が雪に埋もれ、窓からの視界が遮られることを避けるため、居住空間は木製基礎によって地上1mに据えられ、通年すべての屋内空間から自然の風景が堪能できる。