アニメのキャラクターなどを大胆にデザインし、そのインパクトで周囲からの視線を集めることが多い「痛車(いたしゃ)」。そのオーナーたちのこだわりを聞くと、そこにはもう「愛」しかありませんでした。

18日、富山県の高岡おとぎの森公園に、たくさんの「痛車」と個性豊かなコスプレイヤーたちが全国から大集合。まず、コスプレイヤーさんたちに聞きました。
記者:「どうしてコスプレをするんですか?」
レーシングミク:「人生。ははは。コスプレがなかったら家出てないです。写真撮るときはすごく楽しいです」

ウラヌスとネプチューン「セーラームーンのウラヌスとネプチューンです。可愛いです。なりたい自分になれるっていうのが一番でかいです」

なりたい自分になりきったコスプレイヤーたち。一方、自身の理想像を多くの人に見てもらえる「クルマ」に投影した痛車のオーナーたち、そのこだわりはー。

富山県射水市から来た『顔のない月』(倉木鈴菜)痛車オーナー:
「だいたい20年ぐらいやってると思います。自分がこの作品好きながやって言って、色んな人にそれ知ってもらって交流してみたりとか。やっぱり楽しいから今やってるわけですから、車が乗れんくなるまでやるとは思います」

なかには、こんな人も。

このオーナーの推しは「有馬温泉の観光大使(温泉むすめ)の有馬楓花ちゃん」。日本全国の温泉地を歌と踊りで盛り上げるべく誕生した「温泉むすめ」。有馬楓花ちゃんは有馬温泉の特別観光大使として、地元の観光協会から公認されたキャラクターです。車にはそのこだわりがぎっしりと詰まっていました。

エンジンをかけると、車外に向けてつけられたスピーカーから「おはよう。きょうも張り切っていこう」と楓花ちゃんが元気づけてくれます。
痛車オーナー:「いつでも近くにいるような感じで楽しめる。ははは」

「ただ痛車をやるんじゃなくて観光促進、有馬温泉のためになるような作りを意識してこれからも触っていこうと思います」

スポーティーなタイプのクルマが多いなか、ひときわ異彩を放つ作品がありました。