みなさんは「STEAM(スティーム)教育」をご存じでしょうか?

「STEAM」とは頭文字から付けられたもので、Sは「科学」Science、Tは「技術」Technology、Eは「工学」Engineering、Aは「芸術・教養」Art、Arts、Mは「数学」Mathmatics からきています。


STEAM教育は、IT化が進む社会で、子どもに必要な力を育む教育として年々、注目度が高まってきています。
この教育を取り入れている福島市の幼稚園を取材しました。


先生「今日はこれからアトリエに行って…」

幼稚園にアトリエ・・・?一体、何が始まるのでしょうか。

子ども「よろしくお願いします」
先生「今日は何をやるんでしたっけ」
子ども「カボチャの絵を描く!」

始まったのは「美術の時間」。これは「STEAM教育」の一環なんです。


福島市の福島わかば幼稚園。
より時代のニーズに合った幼児教育を提供しようとSTEAM教育を取り入れ、特に「芸術」の分野に力を入れています。

この日の課題は鉛筆を使って、カボチャを描くこと。講師を務める草野志門さんの指導のもと、すぐに描き始めるのではなく、まずは置く場所を動かしたら影の見え方が変わるのか調べます。

鉛筆の持ち方や絵の描き進め方を学んだあと、いよいよ子どもたちもスタート!

単なる「お絵描き」ではありません。教えてもらったことを早速実践して描いていきます。

草野さん「ちゃんとカボチャと台で表現を分けたところがすごくいいなと思う」

子どもたちが思い思いにカボチャを描き終えたら、講評タイムです。

草野さん「大きさ、そしてこの画面の使い方がすごくきれい。カボチャがこっちに飛び出してきそうなこのハリがあったりとか、大きさっていうのが伝わってくるでしょ」


草野さんは、「自分の考え方だけではなく他の人の表現を知ることで、自分もチャレンジしてみようと思えるきっかけが必要だ」と話します。

鉛筆だけでなく、カボチャをクレパスで描いたり、粘土で作ったりと、1つのものを様々な視点から観察することを大切にしています。

草野さん「今、多様性って言われている中で、色んな生き方、色んな考え方が生まれている中だからこそ、色んな視点を養って、色んな挑戦ができる、そのためにアートをやっている」