私の夢「性別に捉われない選択ができる社会」

東北芸工大4年 早坂緋奈乃さん:「中学校までの男女共学の学校生活の中で、勝手に沁みついていた『文化祭で男子は重い荷物を持って、女子は細かい作業を』『リーダーシップを取るのは男子』といった固定観念が、女子高に入学し、全て女子が主体となって取り組む姿や、LGBTの子が身近にいたとしても偏見的に見るのではなく肯定して接しているという環境が刺激的で、こういう社会にあれば『性別に捉われない選択ができる』と感じました。それは、高校卒業時の私の夢。それを大学の卒業制作でできるチャンスが巡ってきたので一直線にここまできました」

発売開始に向けてSNS上で開発に向けての過程を発信してきた中、実際に10代の娘のいる母親から「娘に持たせたい」と前向きな反応ももらったことが嬉しかったと話す早坂さん。

東北芸工大4年 早坂緋奈乃さん:「避妊具が今の扱いだけだと、タブー視や、親が子に言いづらい状況が変わらない。できるだけ避妊具をコミュニケーションツールにもっていきたい」

正しい知識がなかなか浸透していない同年代や自分たちよりも若い世代の人達はもちろん、性のタブー視が根強い親世代に伝えることに対しても意欲を持って取り組んでいると決意を感じました。

私自身、放送メディアに身を置きながら、性教育やジェンダーの問題について取り上げようとすると、「子どもも見聞きするような時間帯の放送でこのテーマは…」「直接的な表現は避けた形で」などといった声掛けをされた経験もあります。放送局そのものが、性についてタブー視したり、型にはまった女性らしさ男性らしさなどを放送の中でも無意識のうちに浸透させてしまっていたのだと痛感しています。

早坂緋奈乃さん 取材した大久保悠アナウンサー

放送メディアも性教育の話題などに正面から向き合い、「性を語ることは当たり前」という社会に向けての発信を積極的にしていくことが求められていると早坂さんへのインタビューを通じて改めて感じました。

「COMAMORI」税抜き800円
「comamo」 税抜き600円
■先行販売
2/7~2/12 東北芸術工科大学卒業制作展(※数量限定)
■ネットでの販売
2/28~(予定)