サッカーJ2リーグは12日の最終節、ドラマが待っていた。3位だったジュビロ磐田がアウエーで栃木SCと対戦し2−1の逆転勝ち。昇格争いをしていた2位清水エスパルスが水戸と引き分けたため、磐田が逆転でJ1自動昇格圏の2位に滑り込んだ。選手や監督の喜びの声を紹介する。

<MF山田大記主将>
「最高。先制されても、落ち着いてやろうとイメージしていた。長く一緒にやってきた、悔しさも共有してきた仲間と1日1日大切に戦ってきた。ヨコさん(横内昭展監督)が選手たちを信頼してくれて、1年間チームをまとめ上げてくれた。来年また、厳しい戦いが始まる。これはゴールではなく、スタート。J1にふさわしいクラブになっていかなければいけない。サポーターと一緒に、強いクラブを作っていきたい」

<決勝点を挙げたMF松本昌也選手>
「1年間、ジュビロに関わってきたすべての方々のために絶対に勝とうと思っていた。勝ちにいく気持ちを前面に出した結果、ゴールが生まれた。いいボールがきたので、自分は冷静にゴールに流し込むだけだった。勝つことだけを考えていたので、他会場の結果は知らなかった。1年間、苦しい時も後押ししてくれて感謝したい」

<横内昭展監督>
「今日スタジアムに来てくれたサポーターだけでなく、いろんな方法で応援してくれたサポーターが最後の最後に後押ししてくれた。そのおかげで選手は最後まで走りきり、ラッキーな部分もあったが、昇格をつかむことができた。サポーターに感謝しかない。

選手も覚悟を持って、このクラブに残ってくれた。まずはチームのために戦ってほしい、チームがバラバラにならないように、と言い続けてきた。自己犠牲を払いながら、最後までチーム一丸で戦ってくれた。これから厳しい戦いが待っているが、我々の背中を押し続けてほしい」