上川陽子外務大臣(70=衆議院静岡1区選出)が9月14日、就任後初の会見に臨みました。今後の外交姿勢について、毅然とした態度を取るとし、中国に対しては「主張すべきことは主張する」と強気の姿勢を示しました。

<上川陽子外務大臣>
「女性ならではの視点を外交政策や組織のあり方、働き方改革などにしっかり生かしていきたい」

14日午前、外務省で行われた就任会見。上川大臣はこのように述べ、女性閣僚としての視点で外務省での職務を進めていく考えを示しました。一方、外交についての信念は…。

<上川陽子外務大臣>
「主張すべきことは主張する」

上川大臣が毅然とした態度を示したのは、中国との関係についてです。現在、東京電力福島第一原子力発電所の処理水問題で対立する中国。静岡県内にも迷惑電話が掛かってくるなど関係性は悪化していますが、中国には責任ある行動を求めつつ、対話を重ねると強調しました。

さらに、ロシア外交に関しては、ウクライナ侵攻を国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だと非難、「対処する必要がある事項については何が日本の国益に資するかの観点から適切に対処する」と説明しました。

また、来週予定されている国連総会については、重要な舞台と位置づけ、日本の存在感を示すための準備を進めたいと意気込みを示した上川大臣。緊張が続く国際関係で手腕を発揮できるのか、真価が問われます。