広島市は、より安心して野球を観戦してもらうと、マツダスタジアムの内野席に防球ネットを増設することを決めました。


広島市によりますと、マツダスタジアムでは、試合の臨場感を堪能してもらうため、防球ネットは最小限の範囲で設置していました。


しかし、スマホを見ていて、打球の行方から目を離すことなどにより、ファールボールで観客がけがをするケースが、国内外の球場で発生しています。


カープ球団からも「選手も心配していて、安全性を高めてほしい」という要望があったことから、広島市は防球ネットの増設を決めました。


現在のネットから1塁側と3塁側に幅70メートルの範囲で高さ8メートルから10メートルのネットを増設するということです。


広島市は、「安全性を確保しながら、もともとの解放感や臨場感が失われないようにしたい」としています。


防球ネットは、来年3月に完成する予定で、オープン戦から使用するということです。