大分県の新たなリーダーを決める県知事選挙。9日の投開票を控え、両陣営の終盤の動きです。

大分県知事選挙に立候補しているのは、前の参議院議員で無所属・新人の安達澄さん(53)と前の大分市長で無所属・新人の佐藤樹一郎さん(65)の2人です。

政党に頼らない「完全県民党」として草の根選挙を展開する安達さん。終盤は大分市や地元別府市の大票田を重点に遊説し、無党派層の取り込みと若者など、政治に関心が薄い層に対しても投票への呼びかけに躍起です。地区によっては自身と関係の深い「詩吟の会」のほか、党派を問わず水面下で支援の動きが活発化しています。

(安達澄候補)「どこに行っても私のポスターがビシッと貼られている。ボランティアの皆さんが貼ってくれている。その思いを考えると絶対に負けるわけにはいかない」

一方、商工会議所や商工会など経済団体主体の組織戦を展開する佐藤さん。終盤は竹田市や国東市を回って知名度の低さを補いつつ、最終盤は大分市と別府市で企業回りや集会を開いて票固めを図っています。幅広く支援を求める「県民党」として自民と公明の推薦も得て、序盤から先行した戦いを続けています。

(佐藤樹一郎候補)「どういうことを行政に求めているかを聞かせてもらっているので。いろいろな課題や地域の声を聞きながら、私を選んでもらえるよう取り組んでいきたい」