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【葛飾区】世界の美味しい料理で旅行気分を味わえる!一周年を迎えた柴又の「旅の食堂 ととら亭」

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

夏真っ盛り!「旅に行く時間は取れないけど、旅の気分を味わいたい…」という方も多いのではないでしょうか。
 
そんな方にオススメしたいのが柴又の「旅の食堂 ととら亭」です。世界中を旅行したご夫妻が作る各国の美味しいお料理と、旅先でみつけたグッズで彩られた内装が、旅行気分をそそります。

隠れ家のような「旅の食堂 ととら亭」の入口
隠れ家のような「旅の食堂 ととら亭」の入口

京成線 柴又駅の前にのびる道を、帝釈天参道の反対側へ歩くと、すぐ右手に旅の食堂 ととら亭の入口が見えてきます。
ウッドフェンスの奥をのぞくと、和の雰囲気のファサードが現れ、まるで隠れ家のよう。お店に入る前から、既に旅行気分です。

ぬくもり溢れる明るい店内
ぬくもり溢れる明るい店内

店内は、ファサードからは想像がつかないほど広々しています。天井が高く開放感があり、ランチの時間には天窓から自然光が入ります。ウッディな腰壁や厨房が見えるカウンターが瀟洒で、あたたかみのある空間。落ち着きます。

白い壁には世界各国の写真が並び、厨房が見えるカウンターの周囲には、様々な国のモチーフグッズがセンス良く飾られています。
まるで旅先の市場を訪れているようで、あちこち見入ってしまいます。

白い壁に並ぶ世界各国の写真
白い壁に並ぶ世界各国の写真

筆者は、入口近くの壁にさりげなく並ぶ「ファティマの手」と、カウンターの上部から垂れ下がる「アンク(エジプト十字)」に目が釘付けでした。異国情緒がたまりません。
旅好きの人は、店内のいたるところで様々な発見があると思います。

ファティマの手が並ぶ壁(左)とカウンターから下がるアンク(右)
ファティマの手が並ぶ壁(左)とカウンターから下がるアンク(右)

ランチの時間は毎日2ヵ国の料理を提供しています。どこの国の料理が出てくるかは、その日のお楽しみ!
お店によると「行き先は当日の店頭黒板をご覧ください」とのことで、この日のお料理は…

店頭の黒板
店頭の黒板

「トルコ料理」と「ドイツ料理」でした!「トルコ行き」「ドイツ行き」と書かれていることに、旅の気分を味わえます。

この日のトルコ料理は「ドンネルケバブライス」ドイツ料理は「ポークとザワークラウトの煮込み」です。
どちらも冷製ポタージュ、ライスかパン、デザート、飲み物がセットになっており、お値段は税込1,600円。盛りだくさんで嬉しいです。
筆者はドイツ料理、同行の家族はトルコ料理を注文してみましたよ。

かぼちゃとトマトの冷製ポタージュ
かぼちゃとトマトの冷製ポタージュ

すぐに出てきたこの日のポタージュは、「かぼちゃとトマトの冷製ポタージュ」
クリーミーなかぼちゃの甘みにトマトの酸味が溶け合い、夏にぴったりのさわやかさです。

ポタージュの後に出てきたメインのお料理は、ボリュームたっぷり。旅の疲れ、いや、夏バテも吹き飛びそう!

手前がドイツ料理、奥がトルコ料理
手前がドイツ料理、奥がトルコ料理

筆者がチョイスしたドイツ料理の「ポークとザワークラウトの煮込み」は、しっとり柔らかい豚肉に、酸味と甘みのバランスが良いザワークラウトがよく合い、たまらない美味しさです。とろける食感の豚肉とキャベツに、旨みがぎゅっと詰まっています。

こちらのお料理には、ドイツのライ麦パンと、トルコのパン「エキメッキ」が付いてきます。
酸味のあるドイツパンと、外がさっくり、中はモチモチのエキメッキを、ザワークラウトの汁に付けながら食べると、異国のお味を二倍楽しめますよ。

ポークとザワークラウトの煮込み。左の皿が二種類のパン
ポークとザワークラウトの煮込み。左の皿が二種類のパン

トルコ料理の「ドンネルケバブライス」は、スパイスが効いた薄切りのチキンがジューシー。口の中いっぱいに、香ばしい美味しさが広がります。
お肉の上にかけられたオーロラソースも、旨みあふれるチキンの噛み応えにぴったりです。ご飯との相性も抜群で、もりもり食べ進みます。

ドイツ料理、トルコ料理ともに、サニーレタスのサラダとキャロット・ラぺが付いています。心地よい酸味のキャロット・ラぺが、食欲を増進させますよ。

ドンネルケバブライス
ドンネルケバブライス

デザートは「ココナッツミルクを使った東南アジア風スイーツ」「自家製マドレーヌ」。前者はココナッツミルクの独特の香りと甘みが広がる、ムースのようなデザート。なめらかな口どけにハマります。
マドレーヌはさっくり、ふんわりした食感が絶品。セットで注文したコーヒーにぴったりでした。

二種類のデザート
二種類のデザート

セットのコーヒー。器も素敵です
セットのコーヒー。器も素敵です

こちらのお店が柴又に移転したのは2022年7月。以前は中野でお店を経営していた店主とシェフのご夫妻が、こだわりの「ととら亭」を、こちらで新たに作り上げました。

世界中を旅した店主と食後にお話ししたところ、豊富な旅の思い出と各地のお料理について、たくさんの逸話を語ってくれましたよ。

「柴又移転1周年」の記念メニューを掲げる店頭
「柴又移転1周年」の記念メニューを掲げる店頭

筆者は以前東南アジアに住んでいたのですが、当時大好きだった「プラナカン料理」について話したところ、店主はこちらについてもたいへんよくご存じでした。
「いつかアヤム・ブアクルアも旅のメニューに入れてくださいね」と、好物の料理をお願いしてしまったほど。

皆様もご来店の際には、思い出の旅の料理について話してみたら、未来のお店のメニューとして採用されるかもしれません…!

ととら亭の旅の足跡を記すメニュー表のページ
ととら亭の旅の足跡を記すメニュー表のページ

ディナーでは「旅のメニュー」と称する特集料理が3か月ごとに提供されており、9月末までは「モザンビーク料理」を楽しめるそうです。これは珍しい!
他にもイタリア、キューバ、アラブ…など、様々な国や地域の料理がメニュー表に掲載されています。次はぜひディナータイムに訪れたいです。

モザンビーク料理を紹介するメニュー表
モザンビーク料理を紹介するメニュー表

世界の料理が食べられる「旅の食堂 ととら亭」で、ぜひ旅行気分を味わってみてくださいね。日常を忘れる壮大さです!

店名: 旅の食堂 ととら亭
住所: 東京都葛飾区柴又4-8-10
電話: 03-6801-7003
営業時間:
平日 ランチ 11:30~14:30(L.O.13:30) ディナー 18:00~22:00(L.O.21:00)
土・日・祝 ランチ 11:30~14:30(L.O.13:30) ディナー 17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日: 火曜日 ※金曜日はランチ無し
クレジットカード: 可
アクセス: 京成電鉄金町線 柴又駅から徒歩約1分
公式HP: https://totora.sakura.ne.jp/

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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