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前日のダルビッシュに続き、マネイアも被安打ゼロで降板。どちらも同じ投手が打たれ、ノーヒッターは潰える

宇根夏樹ベースボール・ライター
Apr 8, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月7日の開幕戦で、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は、アリゾナ・ダイヤモンドバックスを相手に6イニングを投げ、被安打ゼロのまま、リリーフ投手と交代した。その翌日に登板したショーン・マネイア(パドレス)は、ダルビッシュよりも1イニング長くノーヒッターを継続し、こちらもヒットを打たれることなく降板した。

 だが、どちらも、継投ノーヒッターにはならなかった。2試合とも、2番手としてマウンドに上がったティム・ヒルが、対戦した最初の打者にヒットを打たれた。

 ノーヒッターを潰えさせた打者は、1試合目がペイビン・スミス、2試合目はデビッド・ペラルタだ。試合の結末も違う。それぞれ、パドレスのサヨナラ負けと完封勝利だ。1試合目については、「史上2度目の「開幕戦ノーヒッター」はならず、史上2度目の「ルーキーによる開幕戦サヨナラ本塁打」で決着」で書いた。

 ただ、ヒルは、どちらの試合でも2人目を討ち取ったものの、3人目にもヒットを打たれた。1試合目は、そこで降板。2試合目は、4人目も2人目と同じく内野フライに仕留めたところで、マウンドを降りた。代わって登板した投手が得点を許さなかったため、ヒルのシーズン防御率は0.00だ。2ホールドを記録している。

 計7人と対戦し、被安打は4本。しかも、そのうちの3本は、異なる左打者に打たれている。もっとも、まだ2試合に登板しただけだ。昨シーズンは、左打者を、打率.210と出塁率.293、OPS.621と抑えている。右打者は、打率.252と出塁率.342、OPS.798だった。

 また、今のところ、パドレスのブルペンには、2試合目を締めくくり、今後もクローザーを務める予定のテイラー・ロジャーズを除くと、左投手はヒルしかいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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