ラッキィ池田はなぜ「ゾウのじょうろ」を被るのか
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(11月16日放送)に振り付け師・タレントのラッキィ池田と振り付け師の彩木エリが出演。振り付けについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。11月13日(月)~11月17日(金)のゲストは振り付け師・タレントのラッキィ池田と振り付け師の彩木エリ。4日目は、タレントとして出演する際、「ゾウのじょうろ」を被る理由について― 黒木)ラッキィ池田さんと彩木エリさんはご夫妻でいらっしゃいますが、喧嘩されることはありますか? 池田)プライベートでの喧嘩はありませんが、2人で振り付けをするので、作品をつくる上では喧嘩しますね。 黒木)喧嘩ではなく、コミュニケーションですかね? 池田)会議ですね。 黒木)「こうではない、ああではない」と。 池田)常に会議です。 彩木)意見が分かれてしまうのですね。 池田)最終的には、思いが強い方の振り付けが採用されることになりますね。 彩木)だから説得するのです。 黒木)なぜこれなのかと。 池田)でも、反対意見を言われたときに、「そういう見方もあったのね」と折れることもあります。一方で、「いや! そうではないでしょう!」というときは、お互いにエネルギーを持ってぶつかり合いますね。 黒木)素敵な関係でいらっしゃいますね。 彩木)でも、「折れる」というよりも、最終的には納得していますね。 黒木)ご一緒させていただいたときも、ラッキィさんがつくられた振り付けに対し、エリさんが「ここはこっちの振り付けの方がいいのでは」と言ったときに、「だったら、こういうのは?」とまた別の意見がラッキィさんから出てきて、どんどんよくなっていく。「素敵な関係だな」と私は稽古場で拝見していました。
彩木)それで、さらに黒木さんが「では、こういうのはどう?」と言われることもありますよね。 黒木)そういうクリエイティブな場面が好きなのです。 池田)この上ない幸せですよね。舞台にしろ、ドラマにしろ、何もないところに人が集まって「ああだ、こうだ」と言い、つくっていくわけではないですか。 黒木)そして、今回は青のゾウのじょうろを被っていらっしゃいます。 池田)前回は赤でしたが、青のゾウにしてみました。 黒木)テレビ番組などに出演されるときは、いつも被っていらっしゃいますが、なぜ被るようになったのですか? 池田)振り付けというのは裏方ですよね。あるとき「振り付けをもっと世の中に広めたいな」と思って、たけしさんの番組やウルトラクイズなどに出るようになりましたが、そういう番組は周りが芸人さんばかりではないですか。 黒木)そうですね。 池田)タレントとしてそういう番組に出るときは、「振り付け師・ラッキィ池田」の宣伝マンだと思って出るので、印象を強くする意味で被ってみたのです。「ゾウのじょうろを被っている人」と思われてもいいから、とにかく振り付けを宣伝しようかなと。そのうち、パパイヤ鈴木くんや真島先生、KABA.ちゃんなど、個性的で濃いキャラクターの振り付け師が出てきました。面白いですよね。 黒木)ラッキィさんはその先駆者ですよね。 池田)でも振り付けとなると、真島先生は「これはこうよ!」なんて言いながら、厳しいです。そうでなければ踊りは踊れないし、カウントも数えられない。 黒木)いつも稽古場でお会いするときより、ラッキィさんがたくさん話されているのが新鮮です。 池田)広報として来ているので。 彩木)いつもは、あまりお話しされないですものね。 黒木)エリさんを通して話すのですが、「寡黙」という感じです。 池田)普段は全体を見ながら次の展開に備えていますので。 黒木)俯瞰で考えているのですね。 池田)「嫌がっていないかな」とマネージャーさんの顔を見ることもあります。