佐奈宏紀「理想を言えば、観客全員を満足させたい」舞台『地獄楽-終の章-』インタビュー
シリーズ累計発行部数650万部を突破し、テレビアニメ化もされた話題作「地獄楽」の舞台化第2弾が2月15日(木)より上演される。本作で亜左 弔兵衛役を演じる佐奈宏紀さんにインタビュー。作品の魅力はもちろん、お芝居が楽しいと思うようになったきっかけをたっぷり話してくれました。 【撮り下ろし写真】佐奈宏紀 ◆『地獄楽』は以前から好きな作品だったそうですが、本作の魅力はどんなところにあると思いますか? ストーリーと世界観、そしてキャラクターが全員立っていて魅力的なところです。ファンタジックな世界感で展開している物語なんですが、感情を揺さぶれられるような人間ドラマになっているところも最高です。それぞれに過去の回想が挟まれていって、少ないコマでも情報がものすごく厚いんです。各キャラでそういうのがあるので、もう全員、好きになりますね(笑)。 ◆演じる亜左 弔兵衛も、魅力的なキャラクターですね。 単独行動キャラで、強さとカリスマ性、邪悪さに時折見せる天然具合など、引き付けられる要素を全部持っている。彼は適応能力の高さで生き抜いてきて、それが彼独自の強さにつながっているんです。好きなシーンもたくさんあるんですけど、弟の桐馬が、“兄さんは変化していくから強い。でも変化していくからこそ浮き彫りになる、絶対変わらないもの”、というようなことを言っていて、それがすごく印象に残りました。環境や状況に応じて、変えられるものは自在に変えていく。だからこそ、これだけは変えられないっていうものが出てくる。何でも好きに変えていったとしても、意外とここは変わらないなっていうところに気づくんですよね。これは人生の教訓じゃないけど、すごく納得、共感したので僕も近い感覚があるのかもしれないです。 ◆弔兵衛のビジュアルになってみた感想は? 衣装合わせの段階で、すごい! と感動しました。『地獄楽』では武器も特殊なものになるんですが、めちゃくちゃ精巧なものが届けられていて。各分野のプロの方が職人技を駆使して素晴らしいものを用意してくれるので、ワクワクしましたね。ビジュアルに関しても、弔兵衛のメイクは人格にもつながる大切なものなんです。顔の傷跡を一個一個増やしていくたびに気合が入りました。 ◆舞台として、楽しみにしているところは? 舞台の尺だと、原作に描かれていることを全部やることは叶わないので、いろいろと精査して、ギュッとまとめたものになります。回想シーンも全部はできないけれど、その人の人間性や関係性が伝わるようなものにしたい。そのためにたくさん試行錯誤すると思うので、その過程は今からとても楽しみです。画眉丸役の(木津)つばさが“戦いまくるよ!”と言っていたぐらい殺陣があるみたいなので、そこも楽しみかな。殺陣が大好きなので。いつも周囲から「佐奈ちゃん、もうやめようよ」って言われるぐらいやりこんでしまいます(笑)。素手での戦いはこれまであまり経験がないので大変かもしれませんが、もう何回でも練習します!
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