タトゥーを入れるときに「痛みを感じやすい場所」と「感じにくい場所」
ファッションの一部としてだけでなく、大切な人への追悼の意を込めたり、自分へのメッセージを記したり…と、さまざまな思いから入れる人も多い「タトゥー」。でも、いざタトゥーを入れるとなると気になるのが、どれくらいの痛みを伴うかということ。 【写真】セレブが入れた!「日本語&キャラクター」タトゥー10 そこで本記事では、タトゥーサロンなどの情報発信をしている「Inkbay」の創設者でCEOのフレドリック・グリムスカーさんに聞いた、タトゥーを入れるときに「痛みを感じやすい場所」をご紹介!
痛みを感じない場所はない
「タトゥーは素晴らしいものですが、施術の際に完全に痛みがないと言ったら嘘になります」と、フレドリックさん。 「タトゥーを入れる際に何も痛みを感じない場所はありません。たとえば、タトゥーを入れている20人に、一番痛みを感じたところはどこ?と尋ねたとしたら、20通りの答えが返ってくるでしょう。けれど他の場所よりも痛みを感じやすいところはあります」 タトゥーを入れる際の痛みの感じ方は人それぞれと話すフレドリックさんだけれど、複数回のタトゥーを施術を経験している人に「特に痛みを感じる場所」を聞くと、大体が同じ答えが返ってくるんだとか。
痛みを感じやすい場所
ここからは、フレドリックさんに聞いた「タトゥーを入れる際に痛みを感じやすい場所」を紹介していきます。 ・胸郭 スイムウェアを着たときに見える胸郭のタトゥーは、セレブにも大人気! けれどフレドリックさんによると、胸郭はタトゥーを入れる場合にはかなり痛みを伴うそう。 肋骨はほかの部位と比べて脂肪や筋肉が少なく、皮膚も薄いために施術の際に痛みを感じやすい部位。また、肋骨周りの神経が皮膚表面の非常に近いところにあると考えられているので、タトゥーを入れる際に痛みを強く感じやすいのには、中枢神経系に原因があるのではないかとのこと。 「胸郭のタトゥーが痛みを感じやすいもう一つの理由は、呼吸するたびに肋骨が動いてより苦痛を感じてしまうからでしょう。また胸郭のタトゥーは、なかなか痛みがおさまらないのが特徴です」 「私は全身にタトゥーが入っていますが、通常は約1~2時間程度で痛みに慣れてきます。一方で胸郭に入れたタトゥーは、痛みがなくなるまで私の場合6時間かかりました」 ・頭 フレドリックさん自身は頭にタトゥーを入れたことがないけれど、血が出るレベルの痛みを伴うと有名なんだとか。 頭は脂肪がかなり少ない部位で、神経が豊富にあるために痛みを感じやすいんだとか。またどれだけでなく、タトゥーを入れる音や振動による怖さを感じ、まるで頭蓋骨に穴を開けられているような感覚に陥ることも⁉︎ 「頭にタトゥーを入れるとなると、肉体的な痛みだけでなく心理的な痛みの壁を乗り越える必要があるでしょう」 ・太ももの内側 太ももの内側は、骨に近くなく脂肪や筋肉がたくさん付いていることから、あまり痛みを感じない場所と思うはず。けれど実際には、露出する頻度が少ないことや敏感な場所であることから、最も痛みを感じやすい場所の一つだそう。 また、太ももの内側は擦れる頻度が高いため、タトゥーを入れ終わった後も痛みが続く可能性があるとのこと。 ・上腕または肘の内側 フレドリックさんの経験では、上腕または肘の内側もタトゥーを入れる際に痛みを感じやすい場所の一つ。腕の主要な3つの神経のうち、2つが肘の内側の真下を通っていることが、敏感になってしまう原因なんだとか。 また施術中に神経が圧迫されると、針を刺している部分だけでなく、腕全体に痛みが走る可能性も。 ・足または足首 足と足首のタトゥーは、皮膚と骨が非常に近く、針を刺す痛みを軽減する脂肪もほとんどないため、痛みを感じやすい場所とのこと。 ・手首の内側 足や足首と同じように、手首の内側も脂肪がほとんどないことから、タトゥーを入れるときは痛みを伴いやすいそう。また、手首の内側に多くの神経終末が集まっていることが、痛みが増す原因になっているんだとか。 ・手または指 皮膚が薄いことや骨が近いだけでなく、靭帯が多いことを考えると手または指のタトゥーも痛みを感じやすいと理解できるはず。また、皮膚にインクが入りにくいという特徴もあるため、時には何度かやり直すことも…。 ・脇の下 多くの人が入れる脇の下のタトゥーも、皮膚が薄いため痛みを感じやすいとのこと。また、腺だけでなく腋窩神経が存在しているため、強い痛みを感じてしまうんだとか。