髭男爵・山田ルイ53世 8歳の娘には芸人であることを隠している「まだ早い」

お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世が、11月2日(月)の、ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」内のコーナー「ゲストとハッピー!」に出演。自身の新刊エッセー「パパが貴族 僕ともーちゃんのヒミツの日々」について語った。

同書には2児の娘の父親であるルイ53世が、8歳になる長女「もーちゃん」に自身の職業を隠して子育てする中で生まれてきたエピソードが数多くつづられている。

垣花正アナウンサー:素朴な疑問として、なぜここまでパパは「一発屋芸人」の正体を知られたくないのでしょうか?

山田ルイ53世:娘は小学校二年生で8歳なんですけど、娘を授かった時が一番芸人として落ちていた時。ちょうど底に足が付いたぐらいの感じだったんです。当時は「子供も生まれたし頑張らなあかん」という気持ちもありましたね。僕自身は「一発屋」と呼ばれることに関して、他にも同じ「一発屋芸人」さんたちは本当にみんな才能豊かで、今もむしろもりもりご飯も食べられてるし、スゴイ人たちやなってリスペクトはあるんです。ただ、「一発屋」っていう言葉に含まれる“苦味成分”。「負け」「失敗」みたいな成分が、まだ人生始まったばかりの子供にはまだ早いんじゃないかと。こないだも夕飯に「さんまの塩焼き」が家で出てましたけど、やっぱりはらわたの所は食べてませんでしたね。あそこが「一発」なんですよね。「さんまのはらわた」が食べられるようになれば、パパの一発も食べられるようになるという(笑)

垣花:面白いですね(笑) でも、やっぱりそれは一発屋を経験した人にしか分からない“苦味成分”なんですよ。本の中で「(PTAの会合に)パパ見ないわね?」って話しているのに、「パパ見ないわね?」っていうワードにビクッとするという話がありましたね。

山田:そうやって改めて他人から聞くと、ただの自意識過剰ですね(笑)

垣花:実際、娘さんの「もーちゃん」が気付いてる部分はあるんですか?

山田:実は、奥さんも「もーちゃんに仕事を隠す」っていう僕の考えに賛同してくれてるんですけど、いたずら心があるのか、僕が出ているテレビをチラッと見せたりして反応を楽しんでいたらしいんです。だから「髭男爵」とか「ルネッサンス」、娘は「ルネサー」って言ってるんですけど、徐々にジグソーパズルのピースを集め始めているんですよ。ただ「一発」っていう苦味成分はまだ知らない。だから「パパは髭男爵なんでしょ?」って言われる時もあるんですけど、「似てる人だね」「もーちゃんがそう思うのも無理はない!」みたいな感じで、そこを徳俵で耐えているんで(笑)

垣花:「髭男爵がテレビ出ている時、家のシルクハットがなくなってるよ〜」とか言われないんですか?

山田:まさに最近は、家に置いてあるシルクハットを数えているんですよ。「パパがお仕事に行ったらシルクハットの数が減ってる」みたいな。在庫と帳簿を照らし合わせてるんですよ。マルサみたいな。そこからたどり着くかね!って思いましたね。

ほのぼのとした娘との日常を描いた、山田ルイ53世の新刊エッセー「パパが貴族 僕ともーちゃんのヒミツの日々」。「一発屋」であることを知られたくないという山田だが、悪い面だけではないという。「『一発屋』のスケジュールのおかげで、娘の小学校の初登校をベランダから見られたんです。その部分はよかったなって。そう考えると、一発屋のスケジュールの方が真っ当な生き方なんじゃないかな」と語っていた。

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派閥政治の問題点とは? 派閥があること自体は悪くない?

5月1日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」は共同通信企画委員の西野秀さんが、「派閥政治」が抱える問題点を解説した。

長野智子「私個人は、派閥自体は悪くないと思うんです。同じ考えの人が集まって勉強会をするという。ただシステムやお金、人事、そこら辺がゆがんでいるじゃないですか」

西野秀「人がたくさんいればいくつかのグループになる、というのはそんなものか、という気もするんです。Aという考え方があってBという考え方があって、ということで賛同する人が出てくる。組織として何を決める、というときにグループができるということはあると思う。組織が悪いんじゃなくて、今回の裏金の話は法律を守らず、ちゃんとしていない、順法性に欠けることが問題なんです」

リスナーからも「派閥有無の問題ではない。むしろ派閥間で切磋琢磨するほうがいいのではないかと思う。そもそもいまの自民党の政治家はお金の亡者になっていることが問題」「お金を私物化できないシステムをつくることが大事だと思う」というメールが届いた。

長野智子「(メールを受けて)そうですよ。企業・団体献金の禁止……」

西野「集めたものをちゃんとどこからもらって、いくらもらった、どう使った、ということをきちんと書かないといけない。でもやらない。国民の監視、人々に見てもらえるようにする、というのが政治資金規正法なんです。仮に改正しても、それを前提にした抜け穴を見つけて、やってしまうようなことが繰り返されるなら……。企業・団体献金を禁止するというのもひとつの手です。でも禁止した結果、パーティー収入、パーティーでお金を集める、ということをしているわけですよね。企業・団体献金の代わりにパーティー券を買ってもらう、みたいなことを行うとか」

長野「すり替えみたいなものですよね」

西野「法律ってそういう面があるじゃないですか。いたちごっこみたいな。そもそも守らなきゃいけないものはちゃんと守る。いったんそれを隠したりごまかしたりしたら、ちゃんと罰を受ける。そうしてスッキリさせたほうがいい。細かいことの改正を繰り返してもあまり意味がない。自民党の案の『確認書』なんていうのは噴飯ものですね」

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