俳優でタレント・児玉清さんが１６日、胃がんのため死去した。７７歳だった。

　児玉さんは、今年２月に胃がんが発覚。芸能活動を休止して東京都内の病院に入院し、治療を受けていたが、肝臓へのがんの転移もあり、先週末に容体が急変。１６日午後０時２８分、死去した。

　児玉さんは、大学在学中に演劇グループ「劇場座」を結成。卒業後、「東宝」のオーディションに合格して俳優デビュー。以降、５３年間、映画やテレビドラマで活躍してきた。また、「アタックチャ～ンス」というおなじみのフレーズで、クイズ番組の司会を３６年にわたり務めた。

　１７日午後８時半過ぎ、児玉さんの長男・北川大祐さん（４１）が自宅前で取材に応じ、「この４日間で急に体調が落ちまして。十分、立派な父だったと尊敬しています。感謝しています、父には」と話した。

　また、児玉さんのものまねで知られる、お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多華丸さん（４１）は「ショックでしたね。児玉さんは『僕はあんまり似ていると思ってないんだけど、家内や娘が似ているって言うんだよ』とおっしゃってくださいました。僕らは児玉さんあっての『博多華丸・大吉』なので、本当にすごい感謝していますし、もう一度お会いしたかった。残念です」と話した。

　児玉さんとドラマで共演した女優・松たか子さん（３３）は「児玉さんの温かなまなざしを感じながら働けたことを誇りに思います。残念でなりません」とコメントしている。

　児玉さんの通夜は２０日に行われ、２１日に告別式が営まれる。