民主的な選挙を求めるデモが続く香港では、デモ隊の２番目に大きな拠点で強制排除が行われた。抵抗するデモ隊と当局が衝突して、多数の拘束者が出ている。

　デモ隊２番目の拠点・旺角地区では、日本時間２６日午前１１時前から当局が、幹線道路を占拠しているデモ隊の強制排除を始めた。警察などがバリケードを撤去しようとしたところデモ隊側が抵抗し衝突、多数のデモ隊が拘束され、双方にけが人もでている。

　強制排除は１時間ほどで終了したが、拘束されたデモ隊には、先月、政府と対話を行った学生など、民主派団体の幹部が複数含まれていて、今後、デモをどのような形で続けて行くのかなど、デモ隊側の戦略に影響が出そうだ。当局側としては、デモの長期化で、市民からデモ隊への反発が強まっていることを背景に、事態の鎮静化を図りたい考えとみられる。