関西版:世界のワイン情報発信 真殿和賀子オーナー厳選「VINTIME-MATONO」

2008.12.01 351号 10面

赤穂城正面にある小さなワインショップ

赤穂城正面にある小さなワインショップ

 「真殿が選んだワインアイテムの店」という意味の「VINTIME-MATONO」という小さなワインショップが、赤穂浪士で有名な赤穂城正面にある。店名の通り、オーナーの真殿さん=写真=が厳選したワインがディスプレーされており、時折地元の主婦が立ち寄り、ワインを選びながらおしゃべりをしていく静かな店だ。決してワインが棚一面にびっしり並んでいるわけでも、巨大なワインセラーがあるわけでもない。だがこの店の顧客は、全国のホテルやレストランで働く屈指のワイン通たち、世界中のワイン情報を発信する店として“通”たちの間で注目の店なのだ。

 オーナーの真殿和賀子さんは、全日本ソムリエ連盟認定のプロフェッショナル・ソムリエで、女性ソムリエが珍しくない昨今にあっても、この資格を取得したのは彼女が初という。現在、サラリーマンのご主人の駐在先ヨーロッパに1年の半分住み、ワイナリー回りやワインや食に関する情報を収集・発信している。

 その経歴も、レストランでワインコーディネートやパーティー・イベント企画の実務経験を積んだ後、ホテルワインショップ店長を経て、ワイン卸会社のアンテナショップ立ち上げにかかわり、物販部門の責任者に就任。同時に、欧米ワイナリーやインポーターを招きイベント・セミナーを多数企画すると同時に、年に数回、海外ワイナリーを訪問。毎回500アイテム以上のテイスティングや、オークション参加をしながら、わが国に多様なワインを紹介してきた。

 その彼女が、世界中のワイナリーの中から自ら選んだワインを、顧客ニーズに合わせてきめ細かくチョイスするだけに、ホテルやレストランの差別化に貢献する。

 彼女と古くから交信のある、大阪イタリアンの草分け的存在である「マンドリーノ」の大久保裕康社長は「他店にはない当店ならではのワインを提供してくれることはもとより、世界中のワインと料理の情報を提供してくれるのがありがたい」と絶賛している。

 「VINTIME-MATONO」の電話番号は0791・45・3011、HPはhttp://www.vintime.jp/で、注文はインターネットでも受け付ける。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら