韓国軍、北のミサイル「挑発行為で明白な安保理決議違反」と批判

北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるミサイルを発射した。今年、北朝鮮のミサイルによる挑発は2回目。

18日、韓国軍合同参謀本部は「同日午後5時22分ごろ、ピョンヤン(平壌)のスナン(順安)から東海(日本海)上に発射された長距離弾道ミサイル1発を捕捉した」と明らかにした。同本部は北朝鮮の弾道ミサイルが高角に発射され、約900キロを飛行した後、海上に弾着したと説明。

続いて「北朝鮮が弾道ミサイルを発射した後で、米韓間で協力会議を開催。状況を緊密に共有し、北朝鮮のいかなる脅威と挑発にも連合防衛態勢を堅固にすると確認した」と付け加えた。

韓国の大統領室は同日午後6時30分から、キム・ソンハン(金聖翰)国家安保室長の主宰で国家安全保障会議(NSC)の常任委員会を開催。弾道ミサイルの具体的な性能や、挑発の意味などを分析し、対応策について話し合った。

同本部では、今回の挑発に対する強力なメッセージも出している。

「北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射は、朝鮮半島はもちろん、国際社会の平和と安定を害する重大な挑発行為だ。『国連安保理決議』に対する明白な違反であり、これに対して厳重に警告し、直ちに中断することを強く求める」と強調した。

北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのは、年明けに超大型放射砲1発を発射してから48日ぶり。今年、弾道ミサイルによる挑発は2回目。

挑発の原因は米韓が22日、米国防総省で拡張抑制手段運用演習(DSCTX)を施行し、最近米国主導で北朝鮮を狙った国連安全保障理事会が招集されたことなどに対する反発とみられる。

DSCTXは、米韓が適合型拡張抑制戦略に従って、北朝鮮の核使用危機段階別対応策を点検する訓練だ。

さらに来月中旬、大規模な米韓合同演習「自由の盾(FS)」が予定されているため、それに対する警告との見方もある。

北朝鮮は前日、外務省報道官の談話で「米国と南朝鮮が、われわれが正当な憂慮と根拠を持って侵略戦争の準備と見なしている彼らの訓練構想について、すでに発表した通り実行に移すならば、これまで見られなかった持続的で前例のない強力な対応に直面することになるだろう」と威嚇した。

続いて米国が北朝鮮と関連した国連安全保障理事会会議を招集したとし、これは安保理を「彼らの不法非道で、朝鮮に対する敵対視政策の実行機構に転落させようとする米国の策動が、これ以上許容できない極端なところまできたことを示している」と主張した。

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