節操がないことで知られる埼玉西武ライオンズのアニメコラボが埼玉を飛び出し、西武国分寺線で東京に到達した件。
パズル&ドラゴンズ&ライオンズか!
僕は最近、スマホゲーを熱心にやっております。以前はこうしたゲームに対して後ろ向きな感じもあったのですが、今では「アリやな」と気持ちも180度転回。「スマホだけでできる」「新しいことを覚える必要がない」「ちょっとした時間にちょっとだけやれば済む」というメリットを高く評価し、課金勢に蹂躙される平民プレイスタイルも自分の中でヨシとしたのです。
そんなスマホゲーの面白さのひとつが、不定期に開催されるイベントたち。この年末年始などもクリスマスイベントだの、お正月イベントだの、お年玉としてコインをあげますだの、おみくじを引いて大吉が出たらキャラクターが急成長だのとイベント目白押し。野球もサッカーも休んでいるときにイベントをぶつけるという、まるで箱根駅伝のような隙の突き方で僕を大いに楽しませてくれました。
そんなイベントにおいても、やはり盛り上がるのがコラボイベント。「何とあの●●のキャラがやってくる!」という触れ込みで、ほかのエンタメから有名人がスマホゲーの世界を訪れ、戦ったり仲間にしたりできるイベントです。例えば「ドラゴンボール」からフリーザが襲ってくるといった感じで、普段とは違った世界観が楽しめるわけです。
「客が飽きそうな気配を感じたらコラボしろ」
なるほど、この作戦はほかのエンタメでも大いに取り入れる価値がありそうです。通常、コラボというと「地元の何か」とか「深い関係のある何か」とか「お世話になった何か」に限定されがちですが、客としてよく考えてみたら別に何でもよかったのです。とにかく、普段と違うものさえ来れば。
なるほど、なるほど。どうやら僕は今まで誤解をしていた模様。応援する埼玉西武ライオンズに対しても「節操のないコラボ体質」などと嫌味を言ってきましたが、アレは最新のエンタメ潮流を取り入れた、お客様へのサービス精神だったのですね。毎日来る人が毎日来ても飽きないように、とにかく何でもいいからチョコチョコ呼ぼうじゃないかという前向きな気持ちだったのですね。
僕もファンとして球団に感謝するとともに、ぜひ他球団にも西武のようなエンタメ精神を取り入れていただきたいと考えを改めました。どうせ行くなら「野球」以外の何かがある日のほうが楽しいのは、間違いないのですから。最低限の説明ができる程度の薄っすいつながりを見つけては、どんどん仕掛けていきたいものですね。
ということで、埼玉西武ライオンズが節操もな…お客さまを楽しませるために仕掛けた、新たなアニメコラボについてチェックしていきましょう。
◆プロ野球が野球漫画とコラボして何が悪いのかね?という圧倒的自信!
アニメ×西武。もはやこの方程式は揺るぎなく盤石なものとなってきました。数々のコラボに取り組み、電車会社を持っているという強みを活かしたラッピング作戦やスタンプラリー作戦によって、アニメ業界との蜜月を築いてきました。もはや「埼玉関連」とか照れ隠しのような大義名分は必要ありません。「新しい人気アニメっすか?コラボりましょうよ!」くらいのスピード感で、西武は次のコラボを探し、実行しています。
↓2015年開幕シリーズでは週刊少年マガジン連載中の人気野球漫画「ダイヤのA」とコラボることが決定!
27日(金)が開幕戦、28日(土)が開幕から最初の休日、そして29日(日)がアニメコラボ!
これは「開幕週なのに早くも集客が息切れしている」わけではないぞ!
開幕週だからこそ楽しい催しを用意したのだ!
「ダイヤのA」は確か東京都国分寺市のほうの高校の話だったような気がするのですが、もはや西武球団にとってそこは問題ではありません。仮に国分寺の話だとして、そこに一番近いプロ野球団はどこですかと。そこに電車とバスを走らせている球団はどこですかと。西武しかないでしょうが。国分寺からちょっと電車で北上すれば埼玉でしょうが。一番近い西武がコラボるのはごく当然の話です。
もちろん多くのツッコミがあるのは予想されます。「常に『がんばれ!!タブチくん!!』だけをやるべきでは?」「『ドカベン』でも主人公が西武に入団してたぞ」「そもそも『ジャングル大帝』という偉大な作品が…」などと言う輩も出てくるでしょう。ええい!黙れ黙れ黙れ!デブで客が呼べるものか!実際にやってみてダメだったんじゃ!「試合後にタブチくんのアニメを場内で流す」という企画をやろうとしたときは、試合終了が遅くなったため近隣への配慮で場内に音を流せない時間になってしまったんじゃ!ドームなのに騒音が漏れるという面倒臭い環境なんじゃ!ていうか、あんな山奥でも近隣の住民とかいるんだね!とにかく要するに「美少女かイケメンとコラボ」らなくては集客にならんのだ!
自分たちの世界観を優先すれば、コラボ先が狭くなるのは必然。都合よく適切な作品など出てくるはずもありません。コッチから折れていきましょう。そして、言い訳みたいな薄っすいコラボ理由を見つけましょう。折れる前提で探せば、きっと見つかるはずですから…!
↓世界観よりお客さまを優先!埼玉西武ライオンズは自分たちの世界観へのこだわりを捨て、折れる前提でアタックするぞ!
オイ!だんだん埼玉から飛び出していってるぞ!
アニメには地域保護権は適用されないのか?
初期の申し訳程度の埼玉へのこだわりが逆に恥ずかしくなってくるわ!
この合間に「鉄腕アトム」「ドナルド」「ワンピース」「ヱヴァンゲリヲン」「モンスターハンター」「ペコちゃん」などのコラボグッズを発売しつつ、西武鉄道でも「クレヨンしんちゃんスタンプラリー」「魔法少女まどか☆マギカスタンプラリー」「進撃の巨人スタンプラリー」などを実施。もちろん本線である「ジャングル大帝」とのコラボグッズなどの企画も継続的に行なっています。「沿線に多くのアニメスタジオがあるので…」と申し開きを始めるに至っては、もはや何とコラボをしてもいいですよね感がフツフツとたぎってきます。
なので、完全に東京都国分寺市であっても問題はないのです。妖怪やウルトラに比べれば、むしろちょっと戻ってきたと言ってもいいくらい。筋はピシッと通っているのです。どうぞアニメ業界のみなさんも、安心して、積極的に埼玉西武ライオンズとコラボしてください。西武は細かいことは言いません。どんなものとでもつながりを見出し、ありがたくコラボさせていただきます。ネタを求めるエンタメ運営会社と、普段関心を持ってくれない層への告知機会を求めるアニメ業界とで、ヤフートピックスに載るニュース、どんどん作っていこうではありませんか。
↓一番、薄っすいつながりでは「レオだけに家入レオ」というレベルまでOKです!
家入のほうのレオ:「みなさんこんばんわ、家入レオです」
家入のほうのレオ:「私の名前もレオって言うんですけれども」
家入のほうのレオ:「ほんとにそのー」
家入のほうのレオ:「名前つながりだったり」
家入のほうのレオ:「いろんなご縁で!」
家入のほうのレオ:「今日始球式に参加させていただくことになったので」
家入のほうのレオ:「ライオンズさんに頑張っていただきたいなと思います!」
居心地悪さ全開の無理やりな挨拶wwwww
家入さんはアウェー感あるかもしれませんけど、西武は気にしません!
どうぞ、ふるってライオンズとのコラボにご参加ください!
ディズニーさま!雪山つながりで「アナ雪」コラボはいかがでしょうか!
僕は最近、スマホゲーを熱心にやっております。以前はこうしたゲームに対して後ろ向きな感じもあったのですが、今では「アリやな」と気持ちも180度転回。「スマホだけでできる」「新しいことを覚える必要がない」「ちょっとした時間にちょっとだけやれば済む」というメリットを高く評価し、課金勢に蹂躙される平民プレイスタイルも自分の中でヨシとしたのです。
そんなイベントにおいても、やはり盛り上がるのがコラボイベント。「何とあの●●のキャラがやってくる!」という触れ込みで、ほかのエンタメから有名人がスマホゲーの世界を訪れ、戦ったり仲間にしたりできるイベントです。例えば「ドラゴンボール」からフリーザが襲ってくるといった感じで、普段とは違った世界観が楽しめるわけです。
「客が飽きそうな気配を感じたらコラボしろ」
なるほど、この作戦はほかのエンタメでも大いに取り入れる価値がありそうです。通常、コラボというと「地元の何か」とか「深い関係のある何か」とか「お世話になった何か」に限定されがちですが、客としてよく考えてみたら別に何でもよかったのです。とにかく、普段と違うものさえ来れば。
なるほど、なるほど。どうやら僕は今まで誤解をしていた模様。応援する埼玉西武ライオンズに対しても「節操のないコラボ体質」などと嫌味を言ってきましたが、アレは最新のエンタメ潮流を取り入れた、お客様へのサービス精神だったのですね。毎日来る人が毎日来ても飽きないように、とにかく何でもいいからチョコチョコ呼ぼうじゃないかという前向きな気持ちだったのですね。
僕もファンとして球団に感謝するとともに、ぜひ他球団にも西武のようなエンタメ精神を取り入れていただきたいと考えを改めました。どうせ行くなら「野球」以外の何かがある日のほうが楽しいのは、間違いないのですから。最低限の説明ができる程度の薄っすいつながりを見つけては、どんどん仕掛けていきたいものですね。
ということで、埼玉西武ライオンズが節操もな…お客さまを楽しませるために仕掛けた、新たなアニメコラボについてチェックしていきましょう。
◆プロ野球が野球漫画とコラボして何が悪いのかね?という圧倒的自信!
アニメ×西武。もはやこの方程式は揺るぎなく盤石なものとなってきました。数々のコラボに取り組み、電車会社を持っているという強みを活かしたラッピング作戦やスタンプラリー作戦によって、アニメ業界との蜜月を築いてきました。もはや「埼玉関連」とか照れ隠しのような大義名分は必要ありません。「新しい人気アニメっすか?コラボりましょうよ!」くらいのスピード感で、西武は次のコラボを探し、実行しています。
↓2015年開幕シリーズでは週刊少年マガジン連載中の人気野球漫画「ダイヤのA」とコラボることが決定!
【NEWS】 3/29(日)ライオンズ×「ダイヤのA」イベントで沢村栄純役 逢坂良太さんほか豪華キャストの参加が決定! http://t.co/vwc3f6wylK #seibulions #npb
- 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) 2015, 1月 13
27日(金)が開幕戦、28日(土)が開幕から最初の休日、そして29日(日)がアニメコラボ!
これは「開幕週なのに早くも集客が息切れしている」わけではないぞ!
開幕週だからこそ楽しい催しを用意したのだ!
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「ダイヤのA」は確か東京都国分寺市のほうの高校の話だったような気がするのですが、もはや西武球団にとってそこは問題ではありません。仮に国分寺の話だとして、そこに一番近いプロ野球団はどこですかと。そこに電車とバスを走らせている球団はどこですかと。西武しかないでしょうが。国分寺からちょっと電車で北上すれば埼玉でしょうが。一番近い西武がコラボるのはごく当然の話です。
もちろん多くのツッコミがあるのは予想されます。「常に『がんばれ!!タブチくん!!』だけをやるべきでは?」「『ドカベン』でも主人公が西武に入団してたぞ」「そもそも『ジャングル大帝』という偉大な作品が…」などと言う輩も出てくるでしょう。ええい!黙れ黙れ黙れ!デブで客が呼べるものか!実際にやってみてダメだったんじゃ!「試合後にタブチくんのアニメを場内で流す」という企画をやろうとしたときは、試合終了が遅くなったため近隣への配慮で場内に音を流せない時間になってしまったんじゃ!ドームなのに騒音が漏れるという面倒臭い環境なんじゃ!ていうか、あんな山奥でも近隣の住民とかいるんだね!とにかく要するに「美少女かイケメンとコラボ」らなくては集客にならんのだ!
自分たちの世界観を優先すれば、コラボ先が狭くなるのは必然。都合よく適切な作品など出てくるはずもありません。コッチから折れていきましょう。そして、言い訳みたいな薄っすいコラボ理由を見つけましょう。折れる前提で探せば、きっと見つかるはずですから…!
↓世界観よりお客さまを優先!埼玉西武ライオンズは自分たちの世界観へのこだわりを捨て、折れる前提でアタックするぞ!
<2011年:クレヨンしんちゃん>
担当者:「これ埼玉県春日部市が舞台でしょ?」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「逆に向こうから寄ってきた感もある」
担当者:「背番号は904(クレヨン)でいきましょう!」
http://www.seibulions.jp/news/detail/4782.html
<2012年:らき☆すた>
担当者:「これ埼玉県春日部市が舞台でしょ?」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「埼玉と埼玉の熱い合体」
担当者:「場内アナウンスもお願いしますね!」
http://www.seibulions.jp/news/detail/6311.html
<2013年:らき☆すた(再)>
担当者:「これ埼玉県春日部市が舞台でしょ?」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「埼玉と埼玉の熱い合体2回戦」
担当者:「ミニスカートでお願いしますね!」
http://www.seibulions.jp/news/detail/7775.html
<2013年:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。>
担当者:「これ埼玉県秩父市が舞台でしょ?」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「アニメのことはよく知らないけれど」
担当者:「ホットパンツでお願いしますね!」
http://www.seibulions.jp/news/detail/8021.html
<2014:クレヨンしんちゃん(再)>
担当者:「これ埼玉県春日部市が舞台でしょ?」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「コラボというか、一心同体の仲間」
担当者:「レオと同格の感じで末永くお付き合いしましょう!」
http://www.seibulions.jp/news/detail/8746.html
<2014年:ヤマノススメ>
担当者:「これ埼玉県飯能市が舞台でしょ?」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「みんな池袋から飯能行きに乗って来てるでしょ?」
担当者:「飯能には行ったことないかもしれないけど」
担当者:「ウチもヤマにミニスカートで来てもらいたいっていう気持ちは同じ!」
http://www.seibulions.jp/news/detail/8926.html
<2014年:ウルトラマンレオ>
担当者:「よくわかんないですけど、埼玉にも来てますよね?」
担当者:「名前もレオだし」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「子どもたちがレオを知ってようが知ってなかろうが」
担当者:「知ったことではない!」
http://www.seibulions.jp/news/detail/9022.html
<2014年:妖怪ウォッチ>
担当者:「埼玉って妖怪いそうじゃないです?」
担当者:「いると思います!」
担当者:「何か問題でもありますか?」
担当者:「もしも問題があるとしたら、それは」
担当者:「よ・う・か・い・の・せ・い・な・の・ねー♪」
http://www.seibulions.jp/news/detail/9297.html
オイ!だんだん埼玉から飛び出していってるぞ!
アニメには地域保護権は適用されないのか?
初期の申し訳程度の埼玉へのこだわりが逆に恥ずかしくなってくるわ!
価格:2,052円 |
この合間に「鉄腕アトム」「ドナルド」「ワンピース」「ヱヴァンゲリヲン」「モンスターハンター」「ペコちゃん」などのコラボグッズを発売しつつ、西武鉄道でも「クレヨンしんちゃんスタンプラリー」「魔法少女まどか☆マギカスタンプラリー」「進撃の巨人スタンプラリー」などを実施。もちろん本線である「ジャングル大帝」とのコラボグッズなどの企画も継続的に行なっています。「沿線に多くのアニメスタジオがあるので…」と申し開きを始めるに至っては、もはや何とコラボをしてもいいですよね感がフツフツとたぎってきます。
なので、完全に東京都国分寺市であっても問題はないのです。妖怪やウルトラに比べれば、むしろちょっと戻ってきたと言ってもいいくらい。筋はピシッと通っているのです。どうぞアニメ業界のみなさんも、安心して、積極的に埼玉西武ライオンズとコラボしてください。西武は細かいことは言いません。どんなものとでもつながりを見出し、ありがたくコラボさせていただきます。ネタを求めるエンタメ運営会社と、普段関心を持ってくれない層への告知機会を求めるアニメ業界とで、ヤフートピックスに載るニュース、どんどん作っていこうではありませんか。
↓一番、薄っすいつながりでは「レオだけに家入レオ」というレベルまでOKです!
家入のほうのレオ:「みなさんこんばんわ、家入レオです」
家入のほうのレオ:「私の名前もレオって言うんですけれども」
家入のほうのレオ:「ほんとにそのー」
家入のほうのレオ:「名前つながりだったり」
家入のほうのレオ:「いろんなご縁で!」
家入のほうのレオ:「今日始球式に参加させていただくことになったので」
家入のほうのレオ:「ライオンズさんに頑張っていただきたいなと思います!」
居心地悪さ全開の無理やりな挨拶wwwww
家入さんはアウェー感あるかもしれませんけど、西武は気にしません!
どうぞ、ふるってライオンズとのコラボにご参加ください!
価格:2,958円 |
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