チャットモンチー
 学生たちが卒業を迎える3月、リクルート「卒おめプロジェクト」のCM曲として「サラバ青春〜卒おめ2007Ver.〜」が大量オンエアされたチャットモンチー。くるり、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ELLEGARDENといった大物ライブバンドからのオファーや多くのイベント出演を重ねて、ライブバンドとしてその存在は広く知られるものとなり、今月11日と12日に東京SHIBUYA-AXで行ったライブは即日完売。同月18日には、オリコン・ランキングで初登場6位を記録した前作「シャングリラ」に続く4作目のシングル「女子たちに明日はない」を発表した。

――「卒おめ」テレビCMは、桜の花びらと学校の風景をバックに登場する学生の表情が印象的でしたが、あの映像に自分達の楽曲が合わさったものを見て、どんな気分でしたか?

高橋久美子(以降、高橋):「もしかしたら流れるかもしれん」と思いながら、いつもドキドキしながらテレビをつけていたんですけど、映像に自分達の曲が合っているのを見て嬉しくなってました。

橋本絵莉子(以降。橋本):ピッタリすぎて、もっていかれちゃった、という感じでした。それぐらい合ってました。

福岡晃子(以降、福岡):みんな初日から1日に何回も見てるって言われたのに、私はタイミング悪くて、3〜4日経っても見れなくて。「もうどうでもいいや」って思った瞬間に見れたんですよ(笑)。どうしても特別な目で見てしまうからかもしれないですけど、すごく良くて。CMの中でも、すごく映えてたなと思って。あと、私達が落書きみたいに書いたものを盛り込んだバージョンもあって、それもすごく良くて。本当にピッタリでびっくりしました。

――「サラバ青春」は、ミニアルバム「chatmonchy has come」の最後に収録されていた曲ですが、普段イベントなど限られた時間の中でシングル以外の曲をセットリストに選ぶ時は、どのようにして決めているんですか?

高橋:「みんなが楽しみにしてくれているだろう」と思う曲達から選ばれていきますね。あとはやっていて自分達が上がる曲。「これは外せないな」というのは、例えそれがカップリングの曲であってもやります。両方の気持ちを兼ね備えたものを出していく感じかな。

――「サラバ青春」はいつ頃に作った曲なんですか?

高橋:もう3年くらい前かな。私が入ってすぐに書いた歌詞なので、デビューする前からある曲ですね。

――4月18日に4枚目のシングル「女子たちに明日はない」…「じょし」でいいんですよね?「おなご」ではなく?

橋本:おなご?

福岡:初めて言われたよ(笑)。

橋本:一気に時代が…。

高橋:いきなり、さかのぼったね。

福岡:おなごたちが明日は身売りされる、みたいやな(笑)。

――いや、一応確認をと思いまして。失礼しました(苦笑)。このタイトルになった理由は?

福岡:まず歌詞が出来て、春に出すことが決まって、もう1ヶ月ぐらいタイトルをすごく悩んでて(苦笑)。歌詞の中の言いたい部分をすごく考えていて、「走ったって見つからない」とか「叫んだって届かない」という歌詞を見てて、本当に「明日はない」と思いながら、「今日を全力でやっていかなきゃいけない」ということがすごく言いたい、となって。「俺たちに明日はない」という映画がすごく有名で、男の方の人生を賭けた、本当に「明日はない!」みたいな感じなんですけど、「女子達に明日はない」っていうと、女性の強さも出るし、私達の出してなかった女性部分、今まで「女子」というの敢えて避けていた部分もあるんですけど、それを明白にする、新しい部分を出すというのもあるんです。すごくかっこいいタイトルになったなって、出た瞬間に「これで行く!」って思いましたね。最初、「女子って子供イメージがつく」とか言われて、それも否定できなかったんですけど(笑)。でも、これで行くってなりました。