(左から)竹下景子、鴻上尚史氏
舞台『アカシアの雨が降る時』の初日前会見が13日、会場となる東京・新国立劇場(小劇場)で行われ、キャストの竹下景子鈴木福・松村武、そして、演出の鴻上尚史氏が登壇した。

2021年の初演時も好評を博していた本作は、三世代の個性的な登場人物による、時と記憶を巡る家族の物語。鴻上氏による一筋縄ではいかないリアルとファンタジーが織り交ざった展開があり、家族の関係が徐々に変化し、違いを理解し合おうとする姿が描かれる。あす・10月14日から22 日の東京公演を皮切りに、兵庫・石川・盛岡・久慈・愛媛・大阪へと巡演する。

▼ (左から)鈴木福竹下景子、鴻上尚史氏


囲み取材において、鴻上氏が竹下に特別な思いを明かす場面があり「私の青春時代は、名作映画(1975年公開)の『祭りの準備』です。まさか、竹下さんとご一緒できるとは夢にも思わなかった。私としては(今回の巡り合わせが)幸福な時間でした」といたく恐縮する様子を見せた。

すると竹下は、鴻上氏からの思いを受け取って「おーっ!」と驚きの声をあげて、お互い笑い合った。

続けて、鴻上氏は「竹下さんが、この役を引き受けて頂いて、本当にありがたく思います。とても元気で若々しい、おばあちゃん役でありながら、それでも、病気で倒れてから、自分のことを二十歳だと思い込んでいて、自分の孫を恋人だと思い込む役でもあります。もう本当に、バッチシな役で、キャラクターに合っていると思います」と自信を持って紹介した。

鴻上氏は最後に、オンラインで公演が楽しめる情報「10月19日の19時から始まる公演は、生配信いたします」といい「お近くの会場が無い方や、色んな事情で劇場で来れない方は、ぜひ配信で楽しんで頂ければと思います」と呼びかけてもいた。

▼ (左から)松村武、鈴木福竹下景子、鴻上尚史氏


▼ (左から)鈴木福竹下景子




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