物置は手作りに限る。

理由その1、あいているスペースに合わせて作れる。
理由その2、収納したい物に合わせて作れる。
理由その3、好みのデザインで作れる。

すなわち物置は、自分の都合に合わせて作ったものと、そうでないものの、満足度の差がとりわけ大きいというわけ。

では、どうすれば自分仕様の物置が作れるか?

そのヒントも答えも、これから紹介する数々の手作り物置の中に、わんさと見つけられるはず。

File01/パーゴラ&デッキつき工房物置はコチラ!

File02&03/かわいらしいデザインの個性的な物置はコチラ!

File04/モルタル造形の南仏風物置はコチラ!

番外編1/スチール製物置のリメイク術はコチラ!

 

<記事内ギャラリー *画像をタップするとご覧いただけます>

 

File05 2×4工法によるアメリカンテイストのサイクルガレージ

ドアは塗装した2×4材で枠組みを作り、外壁と同じトタンをはめ込んで、斜めにカットした2×4材を入れて上からビスで固定

 

手前に見えるのが以前作ったというキットガレージ。その奥に、カーポート、今回の自転車小屋と並んでいる

 

外壁に使用したトタンは、波形が大きいものをチョイス。普通のトタンよりも少し分厚いためグラインダーで切断するのに苦労したそう

 

<DATA>
製作者…Uさん(37歳)
DIY歴…12年
製作期間…4日
製作費用…約12万円
作品サイズ…幅1800×奥行3600×高さ2500mm

 

家族の自転車+キャンプ道具を収納できる物置として作ったUさんの作品がこちら。子どもたちが将来バイクに興味を持ったら、バイクガレージとして使えそうな、世田谷ベース風のアメリカンな小屋に仕上げたのがポイントだ!

この小屋は、材の加工にかかる手間と出てくる廃材を減らすために、900×1800mmのコンパネを基本サイズ(小屋の幅はコンパネ2枚、奥行はコンパネ4枚分)としている。設計図は描かずに製作したが、以前2×4工法で製作したキットガレージのノウハウが生かされ、施工自体はとくに問題なく進められたそう。基礎は羽子板つきブロックを6つ置き、土台には防腐剤塗装済の角材を使用。床板は張らず、整地した砂利を地面にしている。外壁はコンパネの上から防水シートで全体を覆い、トタン波板を張り付けた。

家族からは「ええやん」の一言だけで終わってしまったが、近所の人には「どこのメーカーのキット?」「いくらしたの?」との声。そんな質問をしてしまうのも、この出来栄えを見れば納得です!

 

屋根材はアスファルトシングル。屋根下には透明の中空板(ポリカプラダン)をつけて明かり取りに

 

看板はパソコンで普通用紙にプリントした文字を、カッターで切り抜いて型紙を製作し…

 

型紙をあてて、アルミ板の上からラッカー系のスプレー塗料を吹き付けた。取り付けはカラーを挟んだ長めのボルトを貫通させて中から留めた

 

内装はいたってシンプル。奥側には棚を作り、上はアウトドア用品、下はタイヤ収納として使用。両側面の柱には2×4材をつけ、簡易的な棚や一輪車の収納などに使っている。天井部分も長物収納として活用

 

電池式のセンサーライトをつけ、夜間の出し入れも可能に。100円ショップで購入

*掲載データは2013年10月時のものです。