福地桃子

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映画『あの娘は知らない』の完成披露舞台あいさつが、5日の都内で行われ、キャストの福地桃子、岡山天音、そして、井樫彩監督が登壇した。

本作は、福地が演じる海辺の町でひっそりと旅館を営む女性(中島奈々)と、喪ってしまった恋人の足跡を辿りその町に行き着いた青年を岡山が演じ、二人が軸のようになって物語が展開。お互いに「喪失」を抱えた二人の新しい紐帯と希望を描く作品だ。

上映後に実施された、今回の舞台あいさつ。スクリーンには映し出されなかった部分を示そうと、キャストの二人は、お互いの印象を打ち明けた。福地は、撮影全般で思ったことがあるそうで「天音さんの力で、私が演じたかった奈々を引き出してもらえた。相手が、天音さんじゃなかったら、結果が違っていたと思います。なので、天音さんで本当に良かったと思います。そして、天音さんの立ち振る舞いから、印象の変化を例えるなら、天音が通った後には、花のタネが撒かれているんです。そのタネから、誰からも気づかれない感じで、花が咲くんです」と独特の表現。そんな膨らませたイメージを口にしつつ、「今日、こうやって私が持っていた気持ちを伝えられて嬉しいなと思います」とも感謝するように語った。


▼ 岡山と福地。照れながらも、お互いの印象を述べ合った




▼ 岡山天音



一方の岡山も、福地への印象の変化について、照れながらも話し始めた。「台本の読み合わせのときに思ったのは、声が小さいこと」と感じたことを思い出し、笑わせた。もちろん、その印象だけでは終わらず「そんな線の細さがあったのですが、いざ、現場に入ったみたら、座長というポジションを非常にパワフルに全うされていた。それは作品に対しても、お芝居に関してもそうでした。あやゆるものにぶつかっていくパワフルさを同時に感じました。繊細さと力強さを現場で感じていて、それらのバランスが不思議に思えて、なかなか他にはいらっしゃらない方だなと思います」と岡山も打ち明けていた。

映画『あの娘は知らない』は、9月23日から新宿武蔵野館ほか、全国順次公開。


▼ (写真左から)岡山天音、福地桃子、井樫彩監督

『あの娘は知らない』完成披露試写会より


▼ 映画『あの娘は知らない』予告映像


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映画『あの娘は知らない』…公式WEBサイト