日本と中国は、ともに漢字を使っている。中国にはひらがなやカタカナはないものの、漢字をつなげることである程度の意味を伝え合うことはできるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では文字を表記するうえで中国から伝わった「漢字」が使用されている。中国では簡体字が使用されているという違いはあるものの、訪日した中国人は日本の街中で見かける看板なども、漢字を見ることで大まかな意味を把握したり、推測したりできるようだ。

 中国メディアの捜狐は29日、日本では一部で「偽中国語」を使った遊びが流行していると伝えつつ、中国人は日本人による「偽中国語」を読解することができるのかを考察している。

 記事が紹介している「偽中国語」は、中国で使われている簡体字の漢字ではなく、日本で使用されている漢字を用いつつ、ひらがなやカタカナを使用せずに会話をするというものだ。例文としては、「我本日帰宅遅(今日は帰宅が遅くなります)」といった偽中国語が紹介されており、日本人ならば意味が通じるだろう。

 記事は、日本には中国に存在しない漢字があるほか、意味が大きく違う単語も少なくないため、中国人にとって偽中国語はときおり意味が通じないものもあることを紹介。たとえば、「面白(い)」という単語を用いて偽中国語を作ると、中国語では「顔が白い」という意味になってしまい、大きく意味が変わると伝えた。

 一方、日本の人気バラエティ番組である「世界の果てまでイッテQ!」でも最近、偽中国語が中国人に通じるかを検証する企画が放送されたことを紹介。そのなかでは、中国人に偽中国語でもある程度、意味が通じていたことを伝え、実際に日本人が作る偽中国語の多くは中国人も読解できることを伝えた。

 また、中国人としては日本で偽中国語で遊ぶ人がいるということは嬉しいことのようで、こうした遊びができるのも中国から漢字が伝わったからであり、中国人が日本人の作る偽中国語を読解できるのも「日本と中国の文化が共鳴しているから」だと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)