ジャスダック上場で会見を行う陽光都市開発の飯田一幸社長(撮影:徳永裕介)

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不動産業を手がける陽光都市開発<8946>は9日、ジャスダックに上場した。公募価格は48万円で、初値は120万円、終値は123万円だった。

 同社は1979年、土地・建物の売買、賃貸やあっせん業務を目的に神奈川県藤沢市で設立。現在は横浜市と川崎市を主要事業エリアとして、投資用マンションを企画、販売している。今後の展開としては、横浜市のみなとみらい21周辺地区や新横浜地区を最重点エリアとして事業を継続する。上場で得た資金は全額、運転費用に充当する。

 公募価格の2.5倍となる120万円の初値をつけたことについて、会見した飯田一幸社長は「市場からの期待を十二分に認識させていただいた数字。当社は経営理念の一つとして株主利益の最大化を掲げている」と話し、配当性向は30%程度を必達目標にする意向を明らかにした。

 連結の従業員数は6月末現在で154人。03年12月期に72人、04年12月期には84人が退職しており、従業員の離職率が高いことに関しては「営業マンに対して成果主義を大きな売りにしているが、実力主義に対して認識の違いが発生しているのは事実。“楽して稼げる”的な考えで安易に応募する求職者も多い」と指摘。一方で、電話営業については個人情報保護法の施行などにより風当たりが強くなっているとし、セミナー、ウェブ、イベント等の企画販売の比率を高めることなどで定着率を改善していく考えを示した。

 04年12月期連結決算の売上高は前の期比28.2%増の95億3048万円、経常利益は同54.7%増の7億6464万円、純利益は同97.2%増の4億5421万円だった。05年12月期連結決算では売上高は前期比14.8%増の109億4000万円、経常利益は同77.4%増の13億5600万円、純利益は同76.0%増の7億9900万円を見込んでいる。【了】 

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