ミクロネシア料理と聞いて、どんなイメージがわきますか?
ミクロネシア連邦は「小さな島々」を意味する太平洋のオセアニアに位置する国家。今回は日本で唯一ミクロネシア料理を扱っているというSilverBack食堂(シルバーバック食堂)に行ってきました。果たしてどんな料理に出会えるのでしょうか。

場所は渋谷の道玄坂付近、繁華街の脇道にひっそりと佇んでいます。

店内はカウンター席とテーブル席がちらほらとあります。オーガニックワインのボトルや観葉植物が置いてありますが、ミクロネシアらしい南国のものは見当たりません。どのあたりにミクロネシアっぽい要素があるのでしょうか。

店員さんに尋ねてみると、「バーベキューソースがミクロネシア流なんですよ」との返答。現在はチキンソテーかポークソテーに扱っているバーベキューソースがミクロネシア流であり、それのみの取り扱いとなっているそうです。ミクロネシア流の味付けがどのようなものなのか、さっそくチキンソテーのバーベキューソースを頼んでみました。



ぷりぷりの鶏肉の上にアボカドとトマトが添えられています。オイルベースの様に見えますが一口含んでみるとさっぱりとした塩味とほのかな甘味、どこか懐かしい味もします。このバーベキューソースは何で味付けされているのか店長に尋ねてみました。実はこのミクロネシア流のソース、醤油と玉ねぎがもとになっているそうです。

なぜ醤油がミクロネシアに?


実はミクロネシアは第一次、第二次世界大戦時代は日本の統治下にあったそうです。その影響もありミクロネシア料理は日本料理のエッセンスを取り入れているといいいます。歴史的背景からもミクロネシア料理は日本人の口に合うのですね。ミクロネシアのBBQソースは一度食べてみる価値ありの美味しさです!

なぜミクロネシア料理を扱っているの?


SilverBack食堂では数年前からミクロネシア人のコックを雇っていたこともあり、ミクロネシア料理を扱ってみると面白いのではないかと考えたそうです。日本で暮らしているミクロネシア人は少なく、ミクロネシア大使とも交流があり「是非ミクロネシアの料理を出してみてよ!」と大使からお墨付きをいただいているといいます。すでにそのミクロネシア人のコックはお店を辞めたそうですが、今でもこちらのお店がミクロネシア人のたまり場になることがあるとか。
店長さんは「ミクロネシア料理を日本で扱っているのはおそらく当店のみです!」と話します。ミクロネシア料理に会うために遠方から来る方もしばしばいるそうです。

現在は無農薬などオーガニックのワインや食事にも力を入れているといい、店内の雰囲気や食事にも店長さんのこだわりが垣間見えます。



日本でここでしか出会えないミクロネシアソースを使った料理に出会えるこのお店。これまでミクロネシアという国のイメージはほとんどありませんでしたが、ミクロネシアと日本のつながりを知ることができて勉強になりました。