イスラエルに3年住んでいた。飲食店には、へんなとこも含めて200軒くらい行ったと思う(テルアビブ、エルサレム、アッコetc)。この記事では、イスラエルで食べたものの中で最も美味しかった料理10品を、お店と一緒に紹介する。(個人の勝手な感想なので、この記事を読んでもイスラエル料理について勉強できないと思う。「クソ」は「最高に」という意味です。)
”※この記事は、海外在住の物書きでまわすリレーエッセイ企画「日本にいないエッセイストクラブ」への寄稿です。 11周目となる今回のテーマは【お気に入りのお店】。文末に「前の走者のエッセイ」と「次の走者のエッセイ」があります。*↓リレーエッセイの過去記事↓【10周目/服】ミニマリスト来た【9周目/夜】イスラエルで夜あそび〜組合酒場〜【8週目/日本の恋しいもの】あの感じを食べてる【7週目/最近始めたこと】シン・ジジツ発覚!?!?一流ライターになれる思考法をご教授♡レッツ一流思考♪♪【6週目/冒険】ノットインカンザスエニモア【5週目/思い出の写真】刮目!!イスラエルの雰囲気が伝わりすぎる写真たち【4週目/お腹が空く話】イスラエルはベジタリアン大国♪違うんですよッ!!【3週目/思い出の一品】テロもある中東生活で最もナンセンスだったモノ【2週目/忘れられない人】イスラエルで出会ったアグレッシブ四天王【1週目/はじめての】ふつうじゃなかったイスラエルの具なしピザ
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イスラエルとは
イスラエルのテルアビブの街並み。
イスラエルは中東にある国なので、砂漠やラクダの国。と思いきや、そうじゃない(砂漠やラクダも、あるっちゃあるし、いるっちゃいる)。タテに細長い国土の西側は地中海に面していて、「海の国」の表情も強い。イスラエルの東京かつユリゲラーの故郷「テルアビブ」なんて、完全に海の街。私はそこに住んでいた。道で歩くサーファーに出くわしたりもした。
道で歩くサーファー。
イスラエルの基本が学べる15記事 | がぅちゃんのブログ
イスラエルの概要について学べる記事をまとめています。イスラエル、エルサレム、テルアビブ、観光地、イスラエル料理、ヘブライ語
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イスラエル料理について
お惣菜の盛り合わせ「メゼ」。
イスラエル料理は無い。とかいきなり言われると意味不明だが、事実だし、聞き飽きた説明ではある。イスラエルは移民が集合してできた国なので、母国の料理=海外の料理という状況が存在する。だから、イスラエル発祥のイスラエル料理が、まだ無い。「イスラエル料理」とたまに言われる「フムス」も「ファラフェル」も、イスラエル発祥の料理ではない。
←フムス ファラフェル→
かといって「イスラエル料理」は、詰まない。現代のイスラエルで食される定番料理をイスラエル料理と呼ぶことは、ありえなくはない。そういう意味では、イスラエル料理はある。あの「地球の歩き方」も、スシサンドイッチはイスラエル料理…ではないことないと言い切りはしないがその可能性は無きにしも非ずと触れてはおきます。のようなことを言ってた(気がする)。
スシサンドイッチ(揚げバージョン)。
まあとにかく、イスラエルとは、そういう食文化の国だ。と、ぼんやりイメージしていただければ幸いだ。
まず名前が挙がるイスラエルの定番料理5つ
現地で「イスラエルの料理って何があるの?」と聞いた場合、真っ先に名前が挙がるであろう定番料理を5品をピックアップしました。
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イスラエルで最高に美味しかった料理10皿
スシ、ケバブ、パスタetc。
本題に入る前に、ウザながらも問いたい。「日本のコンビニのオニギリ」の価値を、コンビニもオニギリも知らない外国人に伝えるなら、どう言うか。そんなことを意識しながら、イスラエルで美味しかった料理について説明したい(ただの希望w)。イスラエル料理を知らなくても、食べ物を食べる人なら、わからなくないと思う。
なお、料理については、(自分を)盛り上げるために、ランキングで発表している。お店とセットで紹介しているのと、極秘の評価基準を用いたので、ランク=お店の優劣とかではないと言っておきたい。これは個人的に感じる惚気-あやまち-の大きさとでもいうか、2回でも3回でも何べんでもいきたいと思わされたかどうか、みたいなことだ。
このランキングは、お店のせいだったり、料理のせいだったり、そのほかのせいだったりする。10から1まで数えましょん?
10位:ヤパンのスシ/テルアビブ
スシ/Futomaki。2340円(78シェケル)。
ヤパンの雰囲気。
「ヤパン/Ya Pan」はテルアビブで最も有名なジャパニーズレストランの一つ。スシ屋ではない(スシはテルアビブどころかイスラエルで圧倒的に人気なファストフードで、スシ屋の数はマクドナルドより多い)。イスラエルではもう皆が聞き飽きたファストフードのスシを、ヤパンは、ファストフードじゃない逸品として提供していた。そこが美味かった。
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イスラエルのテルアビブにある日本料理屋「ヤパン/Ya Pan」で食べたときのエッセイです。タコカレーがすごい。
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9位:ロマノのカニパスタ/テルアビブ
カニパスタ/Crabmeat Pasta。2220円/74シェケル。
ロマノの雰囲気。
厳密には「カニとセージのパスタ」。バターで和えられている。これが好きな理由は、「そもそもセージが好き」という私の好みによるところが大きい。でもなかなか、セージを美味くしてるお店は無い。セージを燃やしてたあのお店も相当だったけど、僅差でこっちだった。セージ=ソーセージエッグマフィンのソーセージ…止まりだった私の解像度を高めてくれた。
8位:ウリブリのサシミ/アッコ
サシミサーモン/Sashimi Salmon。1560円/52シェケル。
ウリブリの雰囲気。
「ウリブリ/Uri Buri」は、中東で最も有名な海鮮料理屋。と言われることもある。大阪の「居酒屋とよ」みたいなプレゼンス。いわゆるレジェンド。そんなウリブリの看板メニューが「サシミサーモンwithワサビシャーベット」。そもそも魚が美味しく、シャーベットの風味が妖艶。ウリブリは、イスラエル料理の確立に貢献しうる飲食店の有力候補と考えられている。
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イスラエル北部の世界遺産の町「アッコ」にあるシーフードレストラン「ウリブリ/Uri Buri」で食べたときのエッセイです。
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7位:ビトリーナリリのチーズバーガー/テルアビブ
チーズバーガー/Butler Cheese Burger。1350円/45シェケル。
ビトリーナリリの雰囲気。
「ビトリーナリリ/Vitrina Lili」は、テルアビブで最も有名なハンバーガー屋の一つ。メニュー上でベストセラーを謳っていたのがこのチーズバーガー。ニンニク、 ピクルス、 オニオンジャム、アルグラ、ビネガー、ゴーダチーズ、ブルーチーズ、BBQソースが含まれる。風味が好みで、計算されたような食感が心地よかった。あと、ポテトが非常に美味しい。
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イスラエルの東京「テルアビブ」で一番美味しいと言われているハンバーガー屋「ビトリーナ・リリ/Vitrina Lili」で食
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6位:ミズノンのカリフラワーロースト/テルアビブ
カリフラワーロースト/The Original World Famous Baby Cauliflower。1020円/34シェケル。
店内にある、カリフラワーの棚。
「ミズノン/Miznon」は、テルアビブで最も有名なピタパンサンドのお店の一つ。カリフラワーを丸ごと焼く「ミズノンのカリフラワーロースト」は、テルアビブの名物グルメとなっている。イスラエル料理の確立への歩みが聞こえるお店かもしれない。店内にはカリフラワーの棚があって、これがまた煽ってきてて最高だった。カリフラワーの解像度が爆上がりした。
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イスラエルのテルアビブのピタパンサンドイッチ専門店「ミズノン/Miznon」で食べたときのエッセイです。
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5位:マハネユダのケバブ/エルサレム
ケバブ/Shikshukit。1680円/56シェケル。
マハネユダの雰囲気。
「マハネユダ/Machneyuda」は、イスラエルが首都と独自に主張する「エルサレム」にある、名店。「現代イスラエル料理のお店」とか言ってよいのかもしれない。イスラエルで豊かに展開するケバブゲームの解として、最も印象的だった。このケバブの強さを例えるならば、つよい焼鳥屋が、鶏そぼろ丼を「yakitori」として提供してくる感じだ(どんな感じだw)。
世界ごはんたべ記#13 イスラエルのレストラン「マハネユダ」
イスラエルのエルサレムのレストラン「マハネユダ/Machneyuda」で食べたときのエッセイです。
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4位:サビーフチェルニホフスキーのサビーフ/テルアビブ
サビーフ/Sabich。960円/32シェケル。
サビーフチェルニホフスキーの雰囲気。
「サビーフ/Sabich」は、イスラエル特有の料理だと思う。だからもう、まじのイスラエル料理だと思う。その正体は、「ナスと卵のピタパンサンドイッチ」とでも言おうか。完全にソウルフード。「サビーフチェルニホフスキー/Sabich Tsernikovski」は、サビーフならこうするのが一番っていうのを突き詰めてると思う。ほかの一番のお店より、ぜんぜんに美味しい。
3位:カフェ65のイスラエリブレックファスト/テルアビブ
イスラエリブレックファスト/Israeli Breakfast。朝食ビュッフェセット/Rich Buffet With Various Fresh Local Products/。3450円/115シェケル。
カフェ65の雰囲気。
イスラエル料理としてよく名前が挙がるのが「イスラエリブレックファスト/Israeli Breakfast」。「イスラエルの朝食」という意味で、「イスラエルで定番の朝食の盛り合わせ」と言い換えてもよい(アイリッシュブレックファストみたいな)。テルアビブにある「カフェ65/Cafe 65」は、イスラエリブレックファストといえば! なお店。ビュッフェだから食べ放題なのも最高。
世界ごはんたべ記#39 イスラエルの朝食専門店「カフェ65」
イスラエルの東京「テルアビブ」にあるブティックホテル「Hotel 65」内の「カフェ65/Café 65」で食べたときのエ
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2位:ハミサダエクスプレスのエルサレムミックスサンド/テルアビブ
エルサレムミックスサンド/Jerusalem Mix。600円/20シェケル。
ハミサダエクスプレスの雰囲気。
「ハミサダエクスプレス/Ha Misada Express」は、ファストフードチェーン。イスラエルのソウルフード「エルサレムミックス/Jerusalem Mix」を、あえて注文したら、思ってた以上の以上の以上に美味しかった。エルサレムミックスは本来、鶏の内臓などをガラムマサラなどで炒めた料理。このお店のは、チキンカツ、レバー、ガラムマサラ、マヨネーズなど含まれていた。
1位:ラレプッブリカの全て/テルアビブ
ラレプッブリカの外観。
本当の優勝者であり、私はあなたしか見てない。とかいうほど盲目に惚れたわけでもないが、それに近い。通ったし、結果としてメニューも覚えた。なのに飽きがこなかった。あと、「ラレプッブリカ/La Repubblica」は、イタリアンレストラン。イスラエル料理のランキング1位がなんでイタリア料理やねん? 知らんがな。こういうことや。これが現実。Can I cry now?
お店の雰囲気。
イタリアンのフォーマットにイスラエルの食材で回答している。イタリア料理だけど、やっぱりしれっとイスラエルのフォーマットでェ、イスラエルがァ、イスラエルをォとかしない。野暮と無縁。魅力的。でも、確実にイスラエルの料理を食べていると感じた。イタリアでも日本でもアメリカでもない。イタリアンイスラエリ=イスラエル料理だと思う。
ラレプッブリカのメニュー。
そもそもイスラエルには、パスタ&ピザ=定番料理の範疇という考え方が存在してる模様だし、パスタを真似して誕生した(つまりイスラエル発祥=正真正銘イスラエル料理である)ソウルフードの「プティティム/Ptitim」なんて存在するくらいだから、イタリアンはスッと入ってきやすいのだと思う。自然なバイブスで、肩に力の入ってないご当地料理、という感じ。
ちなみにこれがプティティム。
プティティムのジャケット。
でもどうにかラレプッブリカの料理をむりやり一品ピックアップするなら、「木曜〜土曜限定のボンゴレ」とな…いや「鶏のレバーのリゾット」もいい…「本日のクルード」は何日分たべたかわからない…フォアグラはレバーやん? という当然の事実に目覚めさせてくれた。ひとつひとつを想い出したろかィ!!
木曜〜土曜限定のボンゴレ。
鶏のレバーのリゾット。
本日のクルード。
本日のクルード。
チコリのサラダ。
肉のパスタ。
野菜のパスタ。
いわしのペペロンチーノ。
ステーキ。
ステーキ。
お持ち帰りのペパロニピザ❤︎
マッシュルームもあるよ❤︎
お気に入りのお店おしえて! と、ラレプッブリカの半径1kmに住む人に聞いてみると、ラレプッブリカは、わりと名前が挙がる気がする。「イタリアンやけどなw」みたいなフォローと共に。イスラエルで最も有名なフムス屋も近くにあるが、そっちのけかもだ。
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お気に入りのお店のまとめ10位:ヤパン、のスシ/テルアビブ9位:ロマノ、のカニパスタ/テルアビブ8位:ウリブリ、のサーモンサシミ/アッコ7位:ビトリーナリリ、のハンバーガー/テルアビブ6位:ミズノン、のカリフラワーロースト/テルアビブ5位:マハネユダ、のケバブ/エルサレム4位:サビーフチェルニホフスキー、のサビーフ/テルアビブ3位:カフェ65、のイスラエリブレックファスト/テルアビブ2位:ハミサダエクスプレス、のエルサレムミックスサンド/テルアビブ1位:ラレプッブリカの全て/テルアビブ
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イスラエルのお店 | がぅちゃんのブログ
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お戯ま言け:日本のイスラエル料理
東京のイスラエル料理屋「デビッドデリ」の看板。
日本でもイスラエル料理を食べることはできるが、イスラエルで愛されるスシやパスタは、食べられない。イスラエルで現在進行形で展開するフレーバーは味わえない。私のお気に入りのお店は、そういうお店が多い気がする。つまりイスラエルでしか食べられない料理。でも、その礎となるイスラエル(の定番)料理なら、日本でも味わえるので宣伝しておきたい。
東京のイスラエル料理店5軒を食べ比べ(+α)
タイーム、シャマイム、デビッドデリの御三家を含む、東京で「イスラエル料理店」と考えられている5店を紹介します。どのお店も魅
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大阪・京都でイスラエル料理が食べられるお店6軒+ファラフェル提供店まとめ
大阪と京都で「イスラエル料理」を提供している飲食店をすべて(6軒)紹介します。食レポあり。ついでに、関西でファラフェルが食
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裏テーマソング:あなたのキスを数えましょう
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前回の走者、カタールのフクシマタケシさんの記事
"彼が何を思って民族衣装を身に纏っているのかは分からない。この場で仲間になりたいのか、あるいは認められたいのか。ただ、どれほど格好を似せても、この場では彼は異邦人に過ぎないということだけが明確にそこにある。
服装だけではない。現地の言葉をどれほど身に付けたとしても、話すための中身を伴わなければ誰も耳を傾けてはくれないし、誰かが語る見知らぬ世界の話に引き込まれるような体験もまたやっては来ない。"
…ここで全てが語られていると思います(ネタバレして申し訳ないのですが)。"節"とでもいいましょうか。フクシマタケシさん特有の奥行きを感じました。ツイッターも面白くて、私はこっそり記事とペアリングして楽しませてもらっています。
次回の走者、アルゼンチンの奥川駿平さんの記事
おしりw とかもあるのですが、この些細なおもしろの先に壮大な物語が続いてる気がしてなりません。いつか解明してほしいですw(単純に服のクオリティの問題なのかもしれませんが)。アルゼンチンではおしりを犠牲にして、他にめちゃめちゃ気を使ってる部分とか、きっとあるんだろうな…