「ミュージカル女優を目指していた」
そんな松川アナは「私は、そもそもミュージカルやりたかったのよ。ミュージカル女優を目指してたの。踊りが大好きで舞台に立つ仕事というと、ミュージカルかなと思ったんですが...」と言い出した。「天は二物を与えず」の逆、「二物も三物も与える」例の1つだなと思った時、「でも、歌が苦手」と松川アナ。意外だった。
一方、大吉アナは「私はミュージカルというか、劇団四季が大好きで、何度も見に行っているのですが『リトルマーメイド』『オペラ座の怪人』『ライオンキング』が好きなのは当たり前。何度も見ています!実は、私が好きなのはファミリーミュージカル!」と言い、「劇団四季」への熱い想いを語った。
「劇団四季の俳優・田中彰孝」登場
まずは、演劇用語「初級編」。
「公演には『マチネ』と『ソワレ』」がありますが、大吉さんはどちらでご覧になりましたか?」と出題された。全く意味が分からない大吉アナは「え・・・?」
フランス語で時間帯を表す言葉「マチネ」とは、午前・昼間のこと、「ソワレ」とは、夕方・日が暮れた後のこと。つまり「マチネ」とは「昼公演」のことで「ソワレ」は「夜公演」のことを示すのだ。
「中級編」は、「カーテンコール」と「アンコール」の違いについて。この違い分かるだろうか。
「カーテンコール」は、「カーテン=幕」、「コール=呼ぶ」幕が下りて袖にはけた出演者を呼び戻すこと。
そして、「アンコール」は、フランス語で「再び」の意味で再演を求める言葉。
そして、「そのカーテンコールで拍手するほか、喝采、声で感動伝える方法があります。なんでしょうか?」と田中さん。これが上級編の問題。
正解は「ブラボー!Bravo」。このBravoには使い分けがあるという。
「なんでもかんでも『ブラボー!Bravo!』って言ってたらちょっと違うんですね」と大吉アナ。全くその通りだが、実際に観劇した時、この使い分けはできるだろうか...。
「大吉アナ、念願の鐘をつく」
「エオイー」とは?
この「劇団四季」は、長年受け継がれてきた「美しい日本語」の話し方メゾットがあるのだ。最初は独特のセリフまわしに戸惑うかも知れないが、俳優のセリフがハッキリと入ってくるのでストーリーに没頭できる。
稽古場へ行くと「あいうえお/いうえおあ/うえおあい/えおあいう/おあいうえ/ 1セット4回繰り返して一息」でやる訓練をしていた。松川アナと大吉アナも挑戦することになったのだが、2人はアナウンサー。こんなことは簡単なのかと思いきや・・・。「しんどい...息が...はあ...」と息を切らした松川アナに「ミュージカルナンバーは息継ぎがそんなに長くないですから」とクールな田中さん。
次にあの「キャッツ」の名曲「メモリー」を、「母音法」で歌うことに。劇団四季が考案したこの「母音法」とは、子音をとって「あいうえお」の母音に置き換えて発音する訓練。例えば、「こんにちは(konnichiwa)」→オンイイア、「阪神タイガース(hanshintaiga-su)」→アンインアイアーウとなる。この訓練をすることによって、どんな音でもはっきりと発音ができるようになるのだ。
最後に「このVTRは、家宝にします!楽しい時間を過ごさせていただきました!」と松川アナ。番組冒頭に「歌は苦手」とミュージカル女優を断念したと言っていたが、「劇団四季」のこの訓練に学生の時に出会っていたら苦手意識はなくなり「ミュージカル女優・松川浩子」が誕生していたかも?
「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。
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